お金のこと、難しいですよね。老後の不安からますますお金を貯めたい、家計を守りたい、と思っている人もいるのではないでしょうか。
皆さんからのちょっとしたお金の疑問にオールアバウトの専門家が回答するコーナーです。

今回は、金利0.9%の定期預金に200万円預けたときの利息について専門家が回答します。

■Q:定期預金に1年間、金利0.9%で200万円を預けたら利息はいくら?
「定期預金に200万円を預けたいと思っております。金利は1年で0.9%のところです。1年後に、利息はいくら受け取れますでしょうか?」(Sさん・40歳)

■A:税引き前の利息は1万8000円、税引き後は1万4343円です
200万円を金利0.9%の定期預金に1年間預けた場合、受け取れる利息について解説します。

預金の利息には20.315%の税金(所得税および復興特別所得税など)が課税されるため、実際に受け取る金額は税引き前よりも少なくなります。この点に注意しましょう。

200万円を金利0.9%で1年間預けた場合に実際に受け取れる金利を計算してみると、以下のようになります。

税引き前受取利息=200万円×0.9%(0.009)=1万8000円
税引き後受取利息=1万8000円-(1万8000円×20.315%(0.20315))=1万4343.3円≒1万4343円

利息から、税金が引かれた受取額は1万4343円ということになります。

定期預金を満期前に解約すると、適用金利が大幅に下がって普通預金並みになるケースも多くあります。預ける資金は、満期まで使う予定のない余裕資金で運用するのが基本です。

また、今回のように200万円を預ける場合は、100万円ずつ2本に分けて定期預金にする方法もおすすめです。
分割して預けておくと、急に資金が必要になった場合でも、1本だけを中途解約でき、残りの定期はそのまま継続できます。

監修・文/深川弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
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