金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、兵庫県在住73歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:73歳男性
同居家族構成:本人、妻(69歳)、子ども(41歳)
住居形態:持ち家(戸建て)
居住地:兵庫県
リタイア前の雇用形態:正社員
リタイア前の年収:520万円
現在の預貯金:300万円、リスク資産:なし
これまでの年金加入期間:厚生年金600カ月、厚生年金基金(加入期間は不明)

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):6万9308円
老齢厚生年金(厚生年金):3万2000円  
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):厚生年金基金13万2000円

配偶者の年金や収入:老齢年金および厚生年金基金120万円(年額)、給与収入96万円(年額)

■「年金だけになると苦しくなるのが目に見えている」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「今はまだパート収入があるので、生活にはやや余裕があるが、年金だけになると苦しくなるのが目に見えている」からと語っています。

ひと月の支出は約「20万円」。自身が受け取っている公的年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「年金で賄えない時はパート収入から補填(ほてん)」
現在は週4日のパートタイマーとして「年金調査担当の仕事を行っており、毎月15万円」の収入があるという投稿者。

年金で足りない支出があった場合については、「パート収入から月5万円ほど補填(ほてん)」しているそうです。

支出は「食費がメインになるので、日々のセールや特売情報を利用」して買い物をしている他、コストが抑えられれば「冷凍商品も活用して」節約を意識しているとあります。

■「楽しみや喜びというよりも、不安しかない」
年金生活においては「楽しみや喜びというよりも、不安しかない」とコメント。

パート収入が途絶えた場合、生活費に加えて「医療費の負担が心配」と打ち明けます。

最後に、今の心許ない状況を前に、現役のうちに「月々の収入からお金を預貯金に回して、無理なく資産を残しておけばよかった」と後悔を口にされていました。


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