2024年から新NISAが始まり、ますます裾野が広がる投資の世界。そして投資の初心者が真っ先に検討するのが長期での積み立てによる資産運用です。
時間を味方にできる低リスクな運用方法と言われる一方で、実際に周りの人がどのように積立投資を行ってきているのか、その実態をのぞく機会は限られます。

ここではAll Aboutが継続的に募集している「積立投資の実体験エピソード」から、ほかの方が積立投資にどのように取り組まれているのかを紹介。

シミュレーションでは分からないリアルな積立実践エピソードから、ご自身の投資のヒントを見つけ出してください。

■38歳・年収400万円会社員女性の積立投資の取り組みと運用成績は?
今回は北海道に住む38歳女性の資産運用エピソードを見ていきます。

▼家族構成本人、夫(40歳)

▼金融資産世帯年収:本人400万円、配偶者の年収は不明
現預金:500万円、リスク資産:210万円

▼リスク資産の内訳・投資信託:60万円
・日本株:60万円
・iDeCo:90万円

▼積立投資実績(※商品名の詳細が不明なものも原文ママ記載)
・eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)/NISA:2018年から
・ひふみ年金/iDeCo:2020年から

2018年から積立投資を続けてきたという今回の投稿者。「元々、趣味で銀行での定期積金をしていたが、ネットニュース等でNISAの話題を目にするようになり」投資に興味を持ちはじめたと言います。

投資額は、オール・カントリーに「月1000円からスタートし、現在は月1万円」。2020年からiDeCoで運用を始めたひふみ年金は「月5000円からスタートし、現在は月1万円」。

投稿のあった2025年5月時点の運用実績については、オール・カントリーが「元本40万円→運用益込60万円」、ひふみ年金は「元本40万円→運用益込60万円」と、積み重ねがしっかりと利益を生み出している様子です。

「オール・カントリーは開始1年は運用益がマイナスに推移していたが、2年目からプラスに転じるように。ただ今年に入ってからはトランプ大統領の影響なのか、運用益が半分ほどに」減ってしまったと投稿者。

一方「ひふみ年金は開始3年くらいまでは運用益がマイナスになる月のほうが多かったが、去年、今年とプラス」をキープしていると記述があります。


■38歳・年収400万円会社員女性の思う積立投資のメリットや新NISAのプランは?
積立投資を始めてよかった点として、「実際に運用益が出ていること。最初は元本が少ないため、しばらくプラスになってもそこまで実感できませんでした。数年積み立てて運用利益が10万円以上になったあたりから老後資金という目的が明確になったような気がします」とのこと。

一方で、「無知で怖かったためにすぐに積み立てを始められなかったことについては後悔していますし、始めた頃はプラスに転じることがしばらくなかったので耐えるのが辛かった」と振り返ります。

これから積立投資を始める人には、「少額からでもいいから、とにかく早く始める。一度に大きい金額では取引しない。購入単価を少しでも下げる」のがポイントだとアドバイス。

新NISAの利用状況については、「基本的につみたて投資枠を利用して、積み立てしている商品の単価が購入単価より安い時に、成長投資枠を使って1万~5万円くらいで購入する。株主優待目的でも購入しています」と語られていました。

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