株で「大きく増えた!」という話はよく聞きますが、どんなきっかけで、どのように銘柄を選び、どこまで保有していたのか、といった個人のリアルな背景まで知る機会は意外と少ないかもしれません。

ここではAll Aboutが募集している「人生で最も値上がりした株」のエピソードから、実際の成功体験をご紹介します。


■回答者プロフィール
年齢性別:49歳女性
同居家族構成:本人、夫(49歳)
居住地:東京都
雇用形態:正社員
世帯年収:本人1100万円、配偶者の年収は不明
現預金:1500万円、リスク資産:8000万円

▼リスク資産内訳投資信託:5200万円
株式:2000万円
など

■「レノバ株で16バガー達成、保有数は2000株」
投資歴は「約30年」、投資信託や株式を中心に運用しているという40代の投稿者女性。

これまで保有してきた中で最も値上がりした銘柄は、レノバ<9519>とのこと。

最初の購入は「2017年4月」。「当時デイトレード銘柄で注目されていた」ことにくわえ、「社長が同年代だったこと、再生エネルギーという地に足がついた事業内容に共感できた」ことから「1株1545円で500株」の購入を決めたそうですが、「購入後に株価が下落した」ためしばらく塩漬け状態だったと言います。

しかし「その後株式分割により、保有株数が2000株に。ESG(環境や社会に配慮する企業)銘柄としてアベノミクスの恩恵を受けて」株価は急騰。

そして大きな節目となったのが、「初回購入から5年後の2021年9月」。この時の株価が「1株6390円」で保有株数は「2000株」。「元本77万円が1280万円に」増えて、見事「16バガー」を記録したとあります。

■「金融業界勤務のため売買できず、その後に株価も急落」
途中、株価の変動などで気持ちが揺れたことがあったか、という質問には「10倍を超えた頃から売りたくてたまらなかったです。ただ値上がり当時、金融業界に従事したことから、会社の内規で個別銘柄の新規売買が禁止されており、塩漬けにせざるを得ないことが残念でした」と投稿者。

結局、「配当性向に不安があったこともあり、転職したタイミングで全て売却」したのが「2025年3月の権利獲得後」。
この時の株価はすでに1株「610円で、利益は45万円程度」だったそう。

「赤字にはならなかったものの、1000万円を超える儲けにはならなかったのが残念でなりません。金融業界に勤務するのも考え物です」と悔しさをにじませます。

しかしながら、この経験を通じて「正しく投資すれば資産は増えるということが自信になりました。そのため貯蓄よりも投資に重きを置いています」と投稿者。

ただし初心者なら「個別銘柄ではなく、投資信託に投資するのが間違いないと思っています。そのため周囲の人にもNISAや直販投信(販売金融機関を通さず運用会社が直接販売する投資信託。手数料削減などのメリットがある)など、投資信託の良さを伝えています」と語られていました。

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※特定銘柄について、投資の勧誘を目的としたものではございません。資産運用、投資はリスクを伴います。投資に関する最終判断は、御自身の責任でお願いします
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