金融庁の報告書に端を発して話題となった「老後2000万円問題」など、老後の心配事といえばやはりお金ではないでしょうか。もっと出世しておけばよかったと現役時代に後悔を持つ人もいるようです。


現役時代にいくら稼ぎ、貯蓄をしておけば安心した暮らしができるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、神奈川県在住67歳男性のケースをご紹介します。

■回答者プロフィール
回答者本人:67歳男性
同居家族構成:本人のみ
住居形態:賃貸
居住地:神奈川県
リタイア前の雇用形態:パート・アルバイト(非常勤講師)
リタイア前の年収:450万円
現在の預貯金:3500万円、リスク資産:5500万円
これまでの年金加入期間:国民年金180カ月、厚生年金80カ月

■現在受給している年金額(月額)
老齢基礎年金(国民年金):3万8084円
老齢厚生年金(厚生年金):1万8031円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):なし

■「現在の年金額に満足していない」
現在の年金額について満足しているか、の問いに「満足していない」と回答した今回の投稿者。

その理由として「家賃だけでも月11万円、月々の年金だけでは生活できない」と語っています。

ひと月の支出は「約18万円」。年金だけでは「毎月足りない」と回答されています。

■「生活のためと退屈しのぎに塾講師をしている」
年金で足りない支出については「アルバイトで得た収入から補填(ほてん)」しているという投稿者。

現在は「年金をもらいながら塾の非常勤講師をしている。理由は年金だけでは生活できないからと、仕事をしないでぶらぶらするのが退屈だから。収入は月々30万円くらい。他に国債の利息が年2回、年間30万円ほどある」と言います。

また年金生活においては節約のために「外食をしないで自炊している」とあります。


■「70代になって仕事をやめたら、今の貯金で生活できるのか不安」
現役時代にもっとこうしておけばよかったと思うことはあるか、との問いには「企業に勤めていたのが7年ほどで、その間は厚生年金を納めていた。しかしその後はアルバイト生活で国民年金を納めた。国民年金も満額ではなく、15年間ぐらいしか納めていない。そのため厚生年金と国民年金を合わせても、月々5万円ほどの年金しかない。年金だけではとても生活できず、もっと企業勤務を続けていればよかった」と回答。

今の生活での不安については「今のところ健康に問題ないのでアルバイト生活を続けている。この先70代になって仕事をやめた場合、貯金を切り崩すことになると思う。今の貯金で足りるのか不安」とコメント。

一方で「今は仕事を続けているので、年金でもらうお金はお小遣いぐらいにしか考えていない。年金が入る月はうれしくて、旅行に行っている」と今の生活の楽しみも教えてくれました。

※本文カッコ内の回答者コメントは原文に準拠しています
※エピソードは投稿者の当時のものです。現在とはサービスや金額などの情報が異なることがございます
※投稿エピソードのため、内容の正確性を保証するものではございません
編集部おすすめ