「今日は何をしよう」。予定のない日も、「何か面白いものが見つかるかも」と思えば、出かけるのが楽しみになります。
老後の自由な時間に、そんな小さなわくわくを増やしてみませんか。

今回訪ねたのは、富山県朝日町の「ヒスイ海岸」です。ヒスイの原石が打ち上げられる砂利の浜で、「これはヒスイかな?」「面白い模様だな」と、足元の石を探しながら歩きました。拾った石の名前を教えてもらう楽しみもあり、ヒスイが見つからなくても、心に残る体験になりました。

遠くまで出かけなくても、何かを探す楽しみは近所の散歩に取り入れられます。今回は、ヒスイ海岸での石探しと「ヒスイテラス」での体験を交えながら、身近な場所でも楽しめる「宝探し散歩」をご紹介します。

■ヒスイ海岸は、石を探す・見比べる・調べる楽しみがある場所
ヒスイ海岸と呼ばれる場所は、新潟県の糸魚川市にもあります。今回訪ねたのは、富山県の最東にある朝日町の海岸です。ヒスイ海岸の観光交流拠点施設ヒスイテラスがあるのも、朝日町です。

朝日町のヒスイ海岸は、幅約100m、東西約4kmにわたって、砂利の浜が広がります。ヒスイの原石は、季節を問わず探せます。海が荒れた後は、新しい石が打ち上げられることがあります。
ただし、天気が回復しても波が高い場合があるため、海が十分に穏やかになってから訪れ、波打ち際には近づき過ぎないようにしましょう。

浜では、石を拾い、色や模様を見比べ、名前を調べる時間を過ごせます。「この石はなんだろう」と考えながら歩くのは、ただ歩くのと違いワクワクします。
老後「今日は何をしよう?」富山・ヒスイ海岸で石探し。近所でも楽しめる「宝探し散歩」
色や模様、形もさまざまな海岸の石(筆者撮影)

ヒスイと出会うには、以下の5つのコツを押さえましょう。

・白っぽい石
・角ばった石
・キラキラした結晶が輝く石
・重たい石
・表面がなめらかな石

■拾った石の名前が分かる!「ヒスイテラス」で見分けてもらおう
海岸のそばにある「ヒスイテラス」は、地元の案内役の人が、石探しのコツを教えてくれる施設です。ヒスイの展示も見られます。
老後「今日は何をしよう?」富山・ヒスイ海岸で石探し。近所でも楽しめる「宝探し散歩」
ヒスイテラスの2階にはさまざまな形のヒスイが展示されています(筆者撮影)


■拾った石を無料で見分けてもらう!
拾った石は、無料で見分けてもらえます。ヒスイ海岸での石の見分けは、9時~15時、1人10個までです。
老後「今日は何をしよう?」富山・ヒスイ海岸で石探し。近所でも楽しめる「宝探し散歩」
石を見分けてくれるだけでなく、見つけ方も教えてくれます(筆者撮影)


■石の名前が分かると、「自分で見つけた石」に変わる?
私も3つ拾って、見てもらいました。そのうちの1つは、「石英斑岩」という火成岩でした。ヒスイではなくても、名前が分かると、ただの石が「自分で見つけた石」に変わります。砂浜の日はヒスイが見つかることはほぼないとのこと……見つけたのは「石英斑岩」でしたがうれしかったです!
老後「今日は何をしよう?」富山・ヒスイ海岸で石探し。近所でも楽しめる「宝探し散歩」
砂浜の日はヒスイが見つかることはほぼないとのこと……見つけたのは「石英斑岩」でしたがうれしかったです!(筆者撮影)


■交通費も含めて、予算に合ったお出掛けを
ヒスイ海岸での石探しは、費用をかけずに楽しめます。
ただし、現地までの交通費は考えておきたいところです。電車なら往復の運賃、車ならガソリン代や高速料金を確認し、食事代なども含めて予算を立てましょう。

遠方からなら、周辺の観光と組み合わせて、一日のお出掛けとして楽しむ方法もあります。「今回はいくら使うか」を決めておくと、帰ってからも気持ちよく振り返れます。

そして、今回の石探しで面白いと感じたことは、近所の散歩にも取り入れられます。「何かを探す」という目的があれば、身近な場所にも楽しみは広がります。

■宝探しは、どこでもできる
ヒスイ海岸は、たまたま訪ねた宝探しの場所です。同じように、珍しいものを探す楽しみは、お住まいの近くでも見つかります。石の採取や持ち帰りが認められているか、現地の案内を確認しましょう。持ち帰らず、写真に残す楽しみ方もあります。

▼模様や色をテーマにした石探し「しま模様」「丸い石」など、その日のテーマを決めて探します。石はどこにでもあります。
触ってみたり、模様を楽しんだり、見つけた石を図書館にある図鑑で調べてみたり。

▼散歩中に見つけた風景を撮る花、鳥、面白い看板などを撮り、自分だけの写真帳を作ります。

▼マンホールの図柄探し普段の散歩に、地域のデザインを見つけるという目的を加えてみるのも面白いです。

探す対象を広げて、地域の歴史を調べるのも1つの方法です。日本各地には、古墳や古城の跡が数多く残っています。住んでいる町にも、何か見つかるはずです。図書館の郷土史コーナーで地元について調べると、いつもの散歩道が違って見えてきます。

昔の人が築いたものを知り、これまで知らなかったことを発見する。その楽しさは、宝探しとよく似ています。調べて、実際に訪ねて、また調べる。それを続けるうちに、暮らしている土地への愛着が深まります。

近所の宝を見つけるのは、自分次第です。
一人で楽しめる方法を、見つけていきましょう。

文:舟本 美子(ファイナンシャルプランナー)
会計事務所、保険代理店や外資系の保険会社で営業職として勤務後、FPとして独立。人と比較しない自分に合ったお金との付き合い方を発信。3匹の保護猫と暮らす。All About おひとりさまのお金・ペットのお金ガイド。
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