突然ですが、私はネガティブです。仕事を1日風邪で休むと「あいつもう使えないわ! って思われただろうな。
次の職、早く探したほうが良いな……」と求人誌をあさり始めるレベルです。

長年ネガティブ人間をやってきて悟ったのですが、ネガティブ思考を完全に失くすことは不可能なんですね。

でも、上手く付き合うことはできるかもしれません。

今回ご紹介したい本は、30歳まで売れない芸人をしていたため、物事を斜めに見るようになってしまったオードリーの若林さんが、中二病全開の自意識を閉じ込め、どうやって華やかな社会へ参加するようになったのかが描かれているエッセイです。

若林さんは頻繁にネガティブモンスターと戦い、中々しつこいあいつらと、上手く付き合う方法を見つけています。

さて、ネガティブ、どうしたら良いのでしょう? 本書を参考に、考えていきましょう!



 『社会人大学人見知り学部卒業見込』(若林正恭 メディアファクトリー)

1:「没頭せよ」はじめに言っておきますが、ネガティブを自己啓発書やセミナーの類でなくそうと思うのは無理です。私は自己啓発書も大量に読みましたし、自分を明るく変えようぜ! 的なセミナー参加の経験もありますが、効果は長くて3日間と考えて間違いないです。(笑)

それよりも、ネガティブの深みにはまりそうになった時は、他のことに意識を向けて見て下さい。

若林さんは言います。ネガティブの三大ブランドは暇と飢えと寒さだと。そう、意外や意外。ボーっとしている暇なときに、まずネガティブの波は襲ってきます。
対策としてはとにかく、奴が来た時のために、没頭できるものを事前に用意しておくことが重要なのです。読書、トイレ掃除、テトリス、何でも良いです(ただし妄想は、思考が悪い方向へ向いてしまうおそれがあるので、おススメしません)。

ネガティブを潰すのはポジティブではなく、没頭ですから!!

2:「ネガティブをお金に変えよ」下賤な話でごめんなさい。でも世の中には、ネガティブ思考を面白がってくれる人も、少数ですが存在します。

若林さんは、社会に出て徐々に自意識や自己愛と向き合う時間が減り、心が穏やかになってきたそうなのですが、この話を同期の人にすると「憤りと天の邪鬼でやってきたお前だからこの先は厳しいな」と言われたそうな……。

ネガティブで失敗した体験を、笑いがとれるレベルで書き、新聞や雑誌に投稿して謝礼をゲットするのもおススメです。

人は誰も成功体験など聞く耳を持ちませんしね。それに、「あいつネガティブだけど、変な奴でちょっとおもろいな」と素敵な男性に見初められたらこっちのモノです(笑)

いかがでしたか?

たぶん、ネガティブは悪いことばかりでもないのです。

ネガティブの波が訪れたとき「ネガティブモンスター、またお前か! 付き合ってやるよ! 時々は休んでほしいけどな!」そんな風に、受け止めて付き合っていく方法も、ありかもしれません。

Photo by  『社会人大学人見知り学部卒業見込』(若林正恭 メディアファクトリー)
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