とくに同性からの視線は気になる。
良くも悪くも、人の口に上る人がいる。
最初は悪口かもしれない。「この前○○さんたら、バカなこと言うのよ」と始まりながらも、最後は「でも、○○さんて優しいよね」とほめ言葉で終わる。
逆に悪口しか出てこない人がいる。「もうあの××、何とかなんないの!」と始まり、散々悪口を並べた後、「やめやめ、話すだけで腹が立つ」となり、会話にも上らなくなる。
自分がいないときに自分の話をされていたな、とわかるときがある。
部屋に入っていくと、なんだかみんなが笑っている。「うわさをすれば何とかだ」といわれ、ニヤニヤされる。何を話していたか、内容は話してくれない。
何を言われていたかは気になるものの、みんなが笑ってくれているので、悪い気はしない。
何の気なしに入った更衣室で、入るなり「あ、聞いてくださいよ。すっごい面白い話なんですよ」と会話の前後の説明もなく、キャタキャタ笑いながら話しかけられる人がいる。年上だとか、部署が違うとか関係なく、自然に会話に溶け込める人がいる。
一方、真逆の人がいる。
外に笑い声が聞こえている部屋に、「なんだか楽しそうだな」と思って入ったときに、ぱたりと会話が止まったことはないだろうか。
部屋に入った途端空気がピーンと張り詰めて、みんなが息を止めてしまう。その人が出て行くと、ハーっと息を吐き、みんなで苦笑いする。
あなたはどっち?
嫌われてはいないけど、好かれてもいない? どのグループにいても当たり障りのない話をして、みんなに合わせている?
突然更衣室に入って、中にいた人の会話が止まった経験はない?
あなたが突然部屋に入って、中の会話が止まったら、間違いなくあなたは嫌われている。
でも、そこでひるんではいけない。
そこで、「あ、わたし嫌われているんだ」と思ってしまったら、そこまで。
もし、そんなシチュエーションになったら、「え、なに? なんで黙るの? わたしの悪口言ってたんでしょぉ」と逆に突っ込めるくらいにならないと、オフィスでのあなたの存在はないままだ。
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