前編では、夢をあきらめるとはどういうことかについてお話をしました。後編である今回は、夢をあきらめないために必要なことについてお話します。
夢を追う“覚悟”夢を追うということは、それなりの覚悟が必要です。 夢を叶える道を選択することは、その他の選択肢を捨てるということになります。捨てるものは、平穏な生活のことかも知れません。俳優を例にあげれば、有名な話ですが、日本を代表する名優、役所広司さんは区役所に勤めていたにもかかわらず安定した生活を捨て、劇団のオーディションを受けて、俳優としての道を選ばれました。ハリウッドスターのハリソン・フォード氏も、大工をしながら売れない俳優生活を長く過ごされたそうです。最近ドラマや映画でひっぱりだこの真木よう子さんや、尾野真千子さんだって、長い下積み生活で幾度も挫折しそうになったと。一度は安定した仕事に就きながらも、自分の満たされない気持ちに向き合って転職した方や、むくわれるかもわからない辛い下積み生活を過ごされた方は大勢いらっしゃることでしょう。 でもそれとは逆に、いつまでもむくわれないままの方がいらっしゃることも事実です。夢を叶えるという選択をしても、結果的にむくわれない可能性も多いに含んでいます。それをわかっても追う覚悟があるのか。 そこは、常に自分自身に問うべきところです。夢を目標に変える俳優などの人気商売でなければ、もう少し違うのかもしれません。
CAや看護師などは、資格に合格できるレベルまで死ぬ気で努力すれば、もう少し道が開かれることでしょう。年齢制限があるものは仕方ないですが、あきらめきれない夢がひそかに自分の中にあってむくわれない今がある方は、目指す価値は多いにあると思います。   幼い頃、純粋な心に生まれた夢は、自分の本音です。素直な「やりたいこと」です。その気持ちがいまだにあるのに無視するのは、自分を殺すのと同じことです。夢を叶えるためにじゃあどうしたらいいかと計画を立てていくと、夢は目標に変わります。さきほどから夢! 夢! と、どこぞの若造がほえているのかと自分でもふと我に返ると恥ずかしくなりますが(爆)、実際、小さくとも夢を仕事してやれるようになると、現実的に課題が生まれます。また次のステージのはじまりです。たとえ安定とはほど遠い生活であっても、それをやれること自体に幸せを感じ、自分の気持ちに素直に従うことで、生きがいを見出せていけるのではないでしょうか。そうはいったって、世の中の風は冷たいのが現実です。 世の中を知っていけばいろんな価値観が身につきますから、夢に対するエネルギーが最初とは変わってくることもあるでしょう。そうなったとき、また納得して別の道を選択できるかどうか。
納得すれば、それは夢をあきらめたのではなく、新しい目標を持ったということです。後悔ないと言える人生でありたいものですね!photo by Stephanie |Anabelrose Photography
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