クソゲーハンター・陽務楽郎が、プレイヤー「サンラク」として ”神ゲー” 『シャングリラ・フロンティア(シャンフロ)』に挑む、至高のゲーム×ファンタジー冒険譚『シャングリラ・フロンティア』が毎週日曜に好評放送中。
様々なゲーム仲間たちとの出会いを経て、さらに深く熱く『シャンフロ』にハマっていくサンラク。
その相棒として活躍するNPC(ノン・プレイヤー・キャラクター)・エムル役を演じる日高里菜さんに、作品やキャラクターの魅力や収録裏話などをたっぷりと語ってもらった。

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──まずは『シャングリラ・フロンティア』という作品の印象からお聞かせください。

日高 ずっとゲームをしているような感覚を覚えますね(笑)。ゲーマーな人であれば自分が戦っているような気持ちで観られるでしょうし、私みたいにあまりゲームをしない人でも動画サイトで実況を観ているみたいに楽しめる、そんな作品だなって思いました。

──エムルというキャラクターの魅力や推しポイントについてお聞かせください。

日高 サンラクさんをずっと信じているところは勿論のこと、お手伝いを任せてもらった時の「やってやりますわ!」みたいなドヤ顔や、いいところを見せようと思っているけどちょっと残念なところとか、どれをとっても本当にすごく可愛くて、思わず「よしよし」ってしたくなっちゃう子ですね。

性格も真面目で、サンラクさんがアドリブ振ってきた時はあわあわしたり、完璧すぎないところにも愛着がわきます。

──エルムを演じるにあたって、何かポイントになるような部分はありましたか。

日高 「可愛らしさを忘れないように」ということを軸にして、どこまで遊べるかのバランスや方向性さえ決まれば、あまり難しさは感じないキャラではありました。いろんな人から愛されているからこそ、「もっと楽しくやっちゃおう」と私が思うことでさらに魅力が増していくのでは、と思っています。
アフレコ現場でも音響監督の藤田(亜希子)さんが「はい、可愛い!」「はい、いいね!」「はい、ヒロインです!」と言葉をかけてくださいますので(笑)、「この演技でいいんだ」と安心しながら楽しく演じさせてもらっています。

──エムルと日高さんご自身の間に共通するところなどはありますか。


日高 私も基本テンションが高い方で、あんまり落ち込んだり悩んだりしなさそうなところも似ているかな?
あと、エムルってどんなピンチの時でもサンラクさんへの絶大な信頼感を持っているので「多分なんとかなる」というポジティブな気持ちでいられたりするんですよ。私も「きっと大丈夫」「出来なかったら出来なかったで、またやればいいさ」みたいな考えの人なので、そうしたエムルの前向きなところは自分と似ているのかなって思います。

──人型に変身できるエムルですが、変身前後で演技を変えるなどの意識はありましたか。

日高 ガッツリ変えるパターンもありだったんですが、エムルの場合は人型になったからといって中身は変わらないかなと思ったので、表現の仕方は変えませんでした。
実際テストでやった時にも「このままでいきましょう」と言ってもらえたので、思ったとおりに演じさせてもらっています。

──エムルの多彩なリアクションが楽しいのですが、あれはアドリブなんでしょうか。


日高 他の作品よりも細かめにアドリブを入れさせてもらっています。例えばエムルがポーションをめちゃめちゃ長い時間飲んでいるシーンがあるんですけれど、そこなんかはずっとアドリブでしたね。スタッフさんと「エムルだったらアリだよね?」「やっちゃえ、やっちゃえ」みたいなノリで、けっこうオーバー気味にやらせてもらいました。

──コンビを組んでいるサンラクについては、どんな印象をもっていますか?

日高 サンラクさんって主人公なのにすぐ相手を煽るし、けっこうゲスい部分があるんですよ(笑)。でもそんなところもサンラクさんの魅力になっているせいか、なぜか全然嫌な感じがしないんですよね。
鳥頭のマスク姿なのにカッコ良く見えますし、どんなピンチも楽しめる人なので、状況的にハラハラするシーンであってもワクワクしながら飽きずに見ていられるキャラクターだなと思います。


(C)硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会・MBS

──アフレコ現場はどんな様子なんでしょうか。

日高 他のキャストのみなさんと一緒にしっかり掛け合いをさせてもらえたのは、とてもありがたかったですね。特にこの作品では相手のお芝居を受けて演技の方向性をだいぶ変えたりしますので、掛け合いの大事さを強く感じていたんです。
音響監督の藤田さんが演技のバランスをしっかり見てくださっていますので、私たちキャストは思いっきり演じさせてもらっています。

──サンラク役の内田雄馬さんとの掛け合いはいかがでしたか。

日高 とにかくサンラクのセリフ量がすごく多いんですよ。
特にモンスター相手に10戦勝ち抜くシーンでは信じられないセリフ量をこなされていて、私的にはスポーツ観戦をしているような手に汗握る感覚で内田さんの演技を見守りました。
その時の内田さんはほとんど失敗や直しもなく演じきりまして、終わった後はみんなで拍手!みたいなムードになっていましたね(笑)。収録後にスタッフさんたちと「いいもの見ましたね」って話をするぐらい素晴らしいお芝居でした。

──ではエムルの父親で、兎の国「ラビッツ」の頭目でもあるヴァイスアッシュ役・大塚明夫さんの印象は?

日高 もうとてもカッコ良くて! 録音ブースが別々になった時に明夫さんの演じる声がヘッドホンで聞こえてきたんですが、良い声過ぎて本当にしびれてしまいました。
声に説得力というか、思わず「そうですよね」って納得してしまう安心感・安定感があるんです。サンラクさんが「兄貴」って言いたくなるのも分かる強さやオーラを感じました……兎なんですけれどね(笑)。


──他に日高さんのお気に入りキャラがいれば、お教えください。

日高 いっぱいいるんですけれど、中でもカッツォは面白いですね。悪ガキ感というか、サンラクさんと煽りあう辺りは男子中学生の掛け合いを見ている感じがしてすごく好きです。演じられている小市眞琴さんとは今までガッツリご一緒する機会はなかったんですが、全力というか迷いなき演技はカッツォと重なる部分があると思いました。今後の展開になるんですが、カッツォとペンシルゴンとサンラクのチームの掛け合いも見どころです。

あとサイガ-0こと斎賀玲ちゃんも大好きです。恋する乙女な玲ちゃんも可愛いんですが、ゴツいサイガ-0の姿でもメチャクチャ可愛いので、そこも是非注目してください。

──これまでの放送エピソードで、日高さんお薦めのシーンというと?

日高 「泥掘り(マッドディグ)」っていうモンスターを相手に、エムルがサンラクさんと初めて一緒に戦った第5話のバトルシーンは演じていて嬉しかったです。その時サンラクさんが「ですわ」ってエムルの話し方の真似をするんですが、それを聞いてエムルがちょっとあわあわしながら「真似はやめるんですわ」って言い返すんですが、そんな二人の相棒感みたいなものを実感できたのがすごく印象的でした。
常にソロプレイヤーだったサンラクさんがパートナーとしてエムルを認めてくれた、一緒にいてもいいって思ってくれたんだ、と感じさせてくれた大事な回になりました。

──もし日高さんが「シャンフロ」をプレイしたとしたら、エムルを愛でたいと思いますか。

日高 愛でたいですねー、エムルみたいなマスコットキャラが相棒ポジションって最高じゃないですか(笑)。可愛いし、能力も優秀だし、ゲーム中にいろいろ教えてくれるお助けキャラだし、何より一緒にいてすごく楽しそうですから。
エムルを愛でて暴走するアニマリアさんみたいに、私も「どうやったらゲットできるの?」ってなっちゃいそうな気がします(笑)。

──もしサンラク以外のキャラを相棒にするなら、誰がいいですか。

日高 難しいなぁ……ペンシルゴンはちょっと怖いんですよね、何されるか分からないので(笑)。サイガ-0だと上手くコミュニケーションがとれるか不安ですし、となるとエムルの賑やかな雰囲気そのままに一緒にいられる相手、サンラクと近い温度感や距離感を持っていそうなカッツォになりますかね。
 
──最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

日高 今まではサンラクさんとエムルのタッグが多かったのですが、これからはカッツォやペンシルゴンも加わったチームでの会話が増えていくことになります。
エムルとサンラクさんの絆もより深まっていくことになりますし、他の二人とエムルの扱いについてもそれぞれのキャラが楽しめる注目ポイントかなって思います。

──さらに、エムルの兄姉たちも登場しますからね。

日高 はい。いろいろ個性的な兄姉たちが出てきて、その掛け合いから新たなエムルの一面も見えてきたりします。これからも『シャングリラ・フロンティア』を楽しみながら、エムルを愛でてもらえたなら嬉しいです!

日高里菜(ひだか りな)
6月15日生まれ。StarCrew所属。主な出演作は『トロピカル~ジュ!プリキュア』(ローラ/キュアラメール)、『ラグナクリムゾン』(スターリア・レーゼ)、『盾の勇者の成り上がり』(フィーロ)、『ソードアート・オンライン』(シリカ)、『妖狐×僕SS』(白鬼院凜々蝶)ほか。

(C)硬梨菜・不二涼介・講談社/「シャングリラ・フロンティア」製作委員会・MBS