「霧のむこうのふしぎな町」作者・柏葉幸子による小説「岬のマヨイガ」アニメ映画化＆2021年公開

スタジオジブリによりアニメ化された『魔女の宅急便』の原作小説も受賞している「野間児童文芸賞」を受賞した『岬のマヨイガ』のアニメ映画化が決定。2021年に公開される。あわせて、ティザービジュアルとティザーPVも公開。スタッフからのコメントも到着した。『岬のマヨイガ』の原作は、『霧のむこうのふしぎな町』や『地下室からのふしぎな旅』などで知られる作家・柏葉幸子による同名小説。本作は、宮崎駿によってアニメ映画化された『魔女の宅急便』や、フジテレビ“ノイタミナ”枠ほかでTVアニメ化された『バッテリー』などの原作小説も受賞している「野間児童文芸賞」の2016年受賞作だ。居場所を失った17歳の少女と、血のつながりがない新しい家族たちが、海の見える古民家“マヨイガ”で過ごす、“ふしぎだけどあたたかい”共同生活を描く。公開されたティザービジュアルは、きらめく海と美しい緑の鮮やかなコントラスト、そして岬にひとり佇む強い眼差しが印象的な少女が描かれた、物語の世界観に引き込まれるビジュアルになっている。また、ティザーPVは、物語の舞台である岩手の緑豊かで美しい自然、誰もが懐かしさを覚える古民家、凛とした表情の少女、そしてそれぞれ雰囲気の異なる3足の靴が描かれており、本編への期待が膨らむ映像に仕上がった。さらに今回の発表にあわせて、メインスタッフの情報も公開された。本作の監督を務めるのは、川面真也（『のんのんびより』『サクラダリセット』）、脚本が吉田玲子（『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『若おかみは小学生！』）、アニメーション制作はdavid production（『ジョジョの奇妙な冒険』『はたらく細胞』）がそれぞれ担当する。アニメ映画『岬のマヨイガ』は、2021年公開。＜以下、コメント全文掲載＞原作：柏葉幸子東日本大震災から10年がたとうとしています。あの恐ろしさ、悲しさ、辛さを、被災されたみなさんには、はやく忘れて欲しいと願い、忘れてはいけないと自分に言い聞かせるという日々だったと思います。被災地といえば三陸でしたのに、この十年の間に、日本中に被災地と呼ばれる地があり、今はコロナ禍です。心の中に明るい思いが欲しいです。遠野物語のマヨイガは、山で道に迷った人をマヨイガが幸せにするというお話です。本家のマヨイガのように、『岬のマヨイガ』も、出会った人を幸せにしてくれるはずです。明るい幸せな思いで心が満たされる。そんな素敵なアニメーション映画にしてくださると確信し、感謝しております。狐崎のマヨイガに会いに行ってください。監督：川面真也おいしいごはんと、隣にいる人の笑顔。いい香りのお茶と、楽しい会話。家族という言葉に縛られない、あたたかなつながり。『岬のマヨイガ』はその心地よさを必要とする人たちが出会う家です。疲弊した心に弾力をつけて、自立へと踏み出す場所です。ぜひ劇場で柔らかな風景と音楽に包まれて、彼女たちと一緒にマヨイガへと足を踏み入れてみてください。脚本：吉田玲子今に迷い、未来に迷い、過去にも迷いを残しながら、人は生きているのかもしれません。原作を拝読し、そんなことを考えました。迷いながらも、ここから始めたい……ここに戻ってきたいと思える、家のような作品になればと思っております。●スタッフ原作：柏葉幸子『岬のマヨイガ』（講談社刊）監督：川面真也（『のんのんびより』『サクラダリセット』）脚本：吉田玲子（『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『若おかみは小学生！』）制作：david production（『ジョジョの奇妙な冒険』『はたらく細胞』）配給：アニプレックス助成： 文化庁文化芸術振興費補助金（映画創造活動支援事業）| 独立行政法人日本芸術文化振興会（C）柏葉幸子・講談社／2021「岬のマヨイガ」製作委員会