「金色のガッシュ」のココが面白い！ 胸熱ストーリーにクセ強キャラ、伝説の曲「チチをもげ！」まで

2022年3月14日より電子書籍サイトにて配信された『金色のガッシュ!!2』。古巣のファンから歓喜の声が上がり、たちまち話題となった本作だが、連載終了して10年以上経つ今もなお愛される魅力とは何なのか。本稿では、そんな『金色のガッシュ!!』の面白さについて迫っていく。

■「金色のガッシュ!!」とは？

「週刊少年サンデー（小学館）」にて2001年～2008年の間に連載された、雷句誠によるバトルアクション×ファンタジー。電子書籍を含むシリーズ発行部数は2300万部以上にのぼる。
TVアニメは東映アニメーション製作で、アニメ版タイトルを『金色のガッシュベル!!』と称し2003年より放送。キャストには、大谷育江、櫻井孝宏、釘宮理恵、高橋広樹らが名を連ねている。このほか、劇場版、ゲームなどが展開されるなど、小・中学生を中心にブームとなった。

■ストーリーがアツい！ さらに中二病をくすぐるワザや設定も

主人公の天才的頭脳を持つ中学生・高嶺清麿（CV.櫻井孝宏）は、その頭脳ゆえクラスに馴染めず不登校となり、鬱屈した日々を送っていた。ある日、清麿を鍛え直すために、魔界からガッシュ・ベル（CV.大谷育江）と名乗る魔物の子どもがやってくる。魔界の王を目指すガッシュは、清麿の読む“魔本の言葉”をうけて、襲いかかるライバルの魔物たちと闘うことに。その闘いのなかでさまざまな相手に出会い、成長していく2人の姿を描いている。

ガッシュは、魔界から来たことや過去の記憶を失っていることから、少し浮世離れしているようにも見えるが、根はピュアでまっすぐな少年。清麿のことを気にかけ、不良に絡まれるシーンでは「清麿は私の友達だぞ！」と言い切るなど、その愚直さに清麿も心動かされていく。その後の「魔界の王」を巡る戦いのなかでもアツい展開が繰り広げられ、キャラクターとともに涙し、胸を震わせた当時の読者・視聴者も少なくないだろう。

また、バトルでは「本の持ち主」といわれるパートナーの人間が呪文を唱えることで、ガッシュたち魔物が術を発動。ガッシュが口から電撃を放つ「ザケル」など、思わず叫んでみたくなる呪文が多数登場する。

■キャラのクセが強すぎ！ 伝説のキャラソンも誕生♪

金髪でギョロっとした目が特徴のガッシュをはじめ、インパクト大なデザインのキャラクターばかり。歯の面積が異様にデカいナオミちゃん（CV.山田きのこ・旧芸名は溝脇しほみ）、金髪縦ロールでドレスを着たシェリー・ベルモンド（CV.折笠富美子）、アヒルのくちばしのような口をしたキャンチョメ（CV.菊池正美）など、どこかぶっ飛んでいるけどかわいいキャラクターたちが揃っている。

また、キャラクターソングも存在し、なかでも「チチをもげ！」は絶大な人気を誇る名曲となった。
本楽曲は、前述のキャンチョメのパートナーであるイタリアの世界的大スター、パルコ・フォルゴレ（CV.高橋広樹）が歌っており、作詞は原作者の雷句誠とシリーズ構成・大和屋暁の共作である。冒頭から“チッチッチッチ　おっぱい　ぼいんぼい～ん”という強烈な歌詞。だが、聞いていると頭から離れなくなる高い中毒性を持っている。知る人のなかでカラオケで歌えば盛り上がること間違いナシだが、当時お茶の間で流れたときは、どのような空気になっていたのだろうか。
本楽曲のほかにも、第1話で全裸で登場するガッシュ、ウンコティンティン（CV.高木渉）という名のキャラクターが登場するなど、作品には下ネタがふんだんに盛り込まれており、多くの小学生の心を鷲掴みにしてきたのは間違いないだろう。

■ファン垂涎の続編！ 今後の展開に期待大！

そして、連載終了から約14年経った2022年。雷句誠のTwitterより続編『金色のガッシュ!!2』が発表となった。そのツイートにファンからは、「アツい！」「楽しみすぎる」「ヤバい」「ありがとうございます」など興奮が伝わる声があふれた。
物語は、100名の魔物の子が戦い合う魔界の王を決める戦いが終わったその後。魔界には平和な日々が訪れていたかと思えば、絶望ともいえる衝撃的な事態に見舞われていた……。“賭け”に出た3名の魔物は、エジプトにいるという「王様のパートナー」のキヨマロを捜し尋ねるのだった。

現在、第1話はAmazonほか電子書籍配信サイトにて配信中。第2話は、4月14日より配信開始となる。今後の物語の展開にも注目するほか、既刊の『金色のガッシュ』や、各動画配信サイトにて配信中のアニメもチェックしてみてはいかがだろうか。