「ガンダムククルス・ドアンの島」古谷徹、武内駿輔ら登壇！完成披露舞台挨拶レポ＆国民的名シーン映像到着

映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』の完成披露舞台挨拶・最速上映イベントが、5月18日に東京の丸の内ピカデリー、スクリーン1にて開催された。会場にはアムロ・レイ役の古谷徹、ククルス・ドアン役の武内駿輔、カイ・シデン役の古川登志夫、セイラ・マス役の潘めぐみ、ブライト・ノア役の成田剣、カーラ役の廣原ふう、安彦良和監督が登壇した。イベントの開始時刻になると、まずは来場者に向けて、ホワイトベースの艦長であるブライト・ノアから「総員、ホワイトベースは間もなく出発する。各員、持ち場につき、準備を急げ！」との特別指令が下された。劇中から飛び出てきたブライトの生の声に、ファンの期待のボルテージがMAXとなるなかでイベントがスタートする。はじめに、映画の完成を受け、古谷は「40年ぶりに78ガンダムとスクリーンに戻ってこれて、こんなに嬉しいことはない！」とアムロの名セリフを披露しつつ、率直な気持ちを述べる。武内は「この作品が、なぜ40年越しに映画という形で世間に戻ってきたか、その理由がようやく、世間の皆様にわかっていただけるのかなとワクワクしています」とコメントを残した。次に、本作でホワイトベースのクルーが久々に勢揃いしたことについて、成田は「久しぶりに、ガンダムの作品に出させていただいて、40年という歳月の重さと感動シーンの数々、本当の意味で、ガンダムのメンバーの一員になれたかなと実感しております」と、久しぶりのガンダム作品への参加を喜ぶ。古川は「こんなに早く、完成披露上映会とか、早いよおぉ」と、古谷に続いて自身の演じるカイ・シデンの名セリフでコメントし、会場を沸かせた。さらに、潘は「これまでファンに愛され続けてきた長い年月分のものをお届けできることを嬉しく思います」と述べる。本作でガンダム初出演にして本格声優デビューとなる廣原は「お母さんのような存在なので、子供たちを優しく包み込むようにと安彦監督からお言葉をいただいて、誠心誠意努めました」とコメント。大御所声優を前に緊張した様子で、「ガンダムに携われるとは思いませんでした」と喜びを語った。続いて、マルコスとカーラの重要性については、安彦監督が「年齢設定がアムロと同じ15歳くらいなんですが、精神年齢に差をつけました。そこがみそかなと思います」と解説する。15歳というアムロの年齢をあらためて認識してもらううえで、同じ世代の2人の存在はとても重要だったようだ。そしてついに完成した本作だが、映画版として新たに描き加えられたシーンも数多くある中で、その一つに「ファーストガンダム」で誰もが知る数々の名シーンが存在する。この日はそのうち「親父にもぶたれたことないのに」のシーンが初お披露目。映像を見た古谷は「43年間ぶたれっぱなしなんですけど、まさかこのシーンがこの映画に出るとは思いませんでした」と会場の笑いを誘いつつ、感想を述べた。また先日、シャアが登場することも発表されたが、ガンダムファンにお馴染みのシーンが描かれていることについて武内は「ガンダムファンには堪らないシーンが多いです。ファーストガンダムがどういうものか、新しくガンダムを知る方も楽しめる作品になっていると思います。もう素晴らしいバランスだなと思いました」と大絶賛する。この名シーンを新たに描き加えた経緯として、安彦監督は「エグゼクティブプロデューサーの小形（尚弘）さんから20分のTVアニメを100分の映画にするということで、回想シーンも盛り込んでいいと言われたので、これは嬉しいアドバイスだと思い、遠慮なく入れたら、2時間を超えてしまいました。追加を予定していたシーンもあるんですが、止むを得ず、本当に絞り込んで作りました」とトーク。劇伴もこだわったようで、『機動戦士ガンダム』を見ていたファンには感涙ものだとの魅力も語られた。イベント後半では、本作のおすすめポイントが話題となった。古谷は「愛するものたちの物語が凝縮されています。安彦監督がどのように凝縮しているかが見どころだと思います。そしてアムロが可愛い！おすすめです」と語り、成田が「古谷さんの声の変わらなさ、古川さんの若々しい演技、武内くんの見た目は若いのに重みのある声で、みなさん本当に素晴らしいなと、もう全てです！」と述べるとそれに対し古谷が「ブライトも可愛い！」と互いに称賛するなど、本作への期待を高める。廣原は「戦闘シーンも圧巻なんですけど、子供たち20人の表情が全員違っていて、よりリアルな日常に沿った描写になっています。そんなところも注目いただけたらと思います」と本作ならではの設定をアピール。それに対し、安彦監督は「カーラは子供たちのお姉さん役なんですけど、ワンテイクでOKが出るようなところばかりでした。また、先ほど一緒に取材した時に判明したんですけど、7人兄弟の長女なんですね。僕も7人兄弟の下から2人目なんです。今の時代に珍しいですよね、そりゃあ上手いわけですよ」と、実際の7人兄弟の長女という実体験を演技に落とし込んだ廣原を大絶賛した。最後の挨拶では、古谷は「見終わった時に、心が温かくなる、そんな素敵な作品です。また、いつか、アニメ化された時は15歳のアムロを目一杯演じたいなと思っています」とコメント。安彦監督は「3年前に、僕の方から提案させていただいて作りました。制作発表をした当時は、皆さん、疑問に思ったリアクションが大きかったのが、今は楽しみに変わってきているなと、僕の提案は間違っていなかったと確信になりつつあります。今回はハッピーになりました、期待を込めて見ていただければと思います」と、手応えを感じている様子でメッセージを送った。映画『機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島』は、6月3日より全国ロードショー。公開初日より、3日連続で舞台挨拶が実施される。映画『機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島』■完成披露舞台挨拶・最速上映イベント 概要■【日程】 5 月 18 日（水）【場所】 丸の内ピカデリー スクリーン 1 (東京都千代田区有楽町 2-5-1 有楽町マリオン 9F)【登壇者】 古谷徹、武内駿輔、古川登志夫、潘めぐみ、成田剣、廣原ふう、安彦良和監督『機動戦士ガンダムククルス・ドアンの島』6月3日(金)全国ロードショー配給：松竹 ODS 事業室（C）創通・サンライズ