「チェンソーマン」ヒロイン・マキマは魅惑のミステリアス上司【キャラ解説連載（２）】

2022年9月時点でコミックス計11巻の累計部数が1,500万部を突破した、藤本タツキの人気マンガ『チェンソーマン』。現在「少年ジャンプ+」で掲載中の原作第二部も盛り上がりを見せる中、いよいよファンの待望のTVアニメ放送が10月11日よりスタートした。アニメ！アニメ！では、TVアニメ『チェンソーマン』放送に伴い、「デンジ」「マキマ」「アキ」「パワー」「その他第4課」に視点をそれぞれフォーカスした解説コラムを連載。『チェンソーマン』のダークな世界観を彩るキャラクターたちの魅力に迫る。アニメで初めてチェンソーマンの世界に触れる方でも作品を楽しめるような、ネタバレなしのキャラクターガイドとして読み進めていただければ幸いである。第2弾となる本稿では、ヒロイン・マキマにフォーカスする。■そもそも『チェンソーマン』って？「悪魔」が日常にいる世界で、主人公の少年デンジがデビルハンターとして周囲を巻き込みながらさまざまな悪魔と対峙していく物語。これまでの「人々を守るためのヒーロー」の概念を覆す、凶暴で血飛沫飛びまくりな新時代のダークヒーロー×アクションだ。デンジは裏切りに遭い殺されてしまうのだが、相棒・ポチタの命と引き換えに「チェンソーの悪魔」として蘇る。敵の悪魔を倒したデンジはマキマに拾われ、公安の退魔特異4課のメンバーとして日々実験的な悪魔との対戦を強いられていく――。■キャラ紹介：マキマここからは『チェンソーマン』のヒロインであるマキマについて解説しよう。マキマは公安対魔特異4課のリーダーを務める内閣官房長官直属のデビルハンターである。日銭を稼ぐために困窮した生活の中で悪魔を殺害し続けていたデンジを、衣食住の安定と引き換えに公安にスカウトした張本人。人外をチームに取り入れた組織である公安対魔特異4課という実験的な部隊にデンジを配属させ、デビルハンターとしての活躍を見守っている。美しい外見と物腰柔らかな話し方から一見すると理想の上司にも見えるが、目的のためなら手段を選ばない一面もあり、冷酷すぎるほどの判断力には恐ろしさすら感じさせる。時に男を惑わすような魅惑的な発言をする「ちょっとエッチでミステリアス」な雰囲気のお姉さんではあるが、全体的に掴みどころがなく本心は常にはっきりしない。そんなマキマにデンジやアキは想いを寄せるが、キャラクターによってもマキマへの距離感や評価は全く異なり、謎の多い人物である。【公安対魔特異課とは】悪魔を退治することを目的とした、公安警察によって構成された部署。福利厚生や高額な給与が約束されているが、常にデビルハンターとして危険な戦いを強いられることから殉職者が後を立たない。デンジはマキマのスカウトによって、個性豊かなメンバーが揃う退魔特異4課に配属されることになる。■筆者的推しポイント優秀なデビルハンターが揃う公安の中でも屈指の戦闘力を誇るも、その真意は全く見えないマキマ。「怖いけど美しい」「何を考えているのかがわからない」そんな掴みどころのないマキマが時折見せる優しさに、アキやデンジだけでなく観ているこちらも心を掴まれてしまう。一体彼女は何者なのか？という疑問に苛まれながらも、ふとした言動にドキッとさせられるマキマの魅力をぜひ画面越しに味わって欲しい。【マキマの強さは？】デビルハンターとしての実力は体術・能力ともにトップクラス。本人の持つ力以外にも複数の悪魔と契約しており、さまざまな悪魔を駆使して戦うことができる。その強さは公安の中でも圧倒的で、パワーをはじめとした人外も一目置いているほど。■声優は楠木ともりマキマを演じるのは、株式会社ソニー・ミュージックアーティスツ所属の声優の楠木ともり。1999年生まれ（2022年現在22歳）で、デンジ役の戸谷菊之介同様に20代前半という若さで本作のキャストに抜擢された。『ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン』『ラブライブ！ 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』などの人気作にも過去に出演している。アニメ放送前に『チェンソーマン』公式PV 第3弾のマキマがデンジを公安に誘う場面の名台詞「君の選択肢は2つ。悪魔として私に殺されるか、人として私に飼われるか」を聞いて、妖艶でミステリアスなマキマの再現度の高さに驚かされたファンも多いのではないか。マキマの発言に翻弄されるデンジのリアクションと合わせて、楠木ともりが演じるマキマの今後の活躍に是非注目して欲しい。第1話の公開を経て国内外問わずますます注目度が高まっている、TVアニメ『チェンソーマン』。まだ謎に包まれた要素も多く、今後活躍するキャラクターの登場も待ち遠しい。そんなキャラクターの中でも、ひときわ謎めいたオーラを放つマキマ。ミステリアスな彼女の正体に迫っていくことも、TVアニメ『チェンソーマン』を視聴する楽しみの一つだろう。マキマとデンジが迎える物語の終着点に期待を寄せたい。（C）藤本タツキ／集英社・ＭＡＰＰＡ