6月19日は朗読の日。「ろう(6)どく(19)」の語呂合わせが由来の記念日で、NPO法人日本朗読文化協会によって2002年に制定されました。芸術文化としての朗読の普及を目的としており、6月中旬には朗読ボランティアや朗読コンクールなどが行われます。キャラクターに息を吹き込む声優も、朗読劇に出演したり、オーディオブックなどで朗読をしたりすることがあります。アニメとはまた違う魅力を持つ朗読が好きだというファンも多いのではないでしょうか。そこでアニメ!アニメ!では毎年恒例の「“朗読”を聞きたい声優は?」と題した読者アンケートを実施しました。6月3日から6月10日までのアンケート期間中に457人から回答を得ました。男女比は男性約35パーセント、女性約65パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約20パーセント、20代が約50パーセントと若年層が中心でした。本記事では男性声優編の結果を発表します。■アニメとは異なる味わいの“朗読”が魅力!第1位1位は石田彰さん。支持率は約15パーセントで、昨年の5位からランクアップしました。「一人で複数の人物を演じ分ける朗読には、変幻自在の声色を持つ石田さんがぴったりだと思いました」や「どのような役柄も自由自在の声は、どんな内容の本にもマッチするはず。癒やし効果も抜群です」と幅広い役柄を演じてきたことが朗読を聞きたくなる理由です。「石田さんのフラットで聴きやすい声はスッと物語の世界に入り込めます。声の高低だけでなく質感でも登場人物を演じ分けているので、キャラクターがどんな感情で話しているのかも頭に浮かびやすいから」と表現力にも絶賛の声が集まりました。また「江戸川乱歩の『人間椅子』の朗読が忘れられません。綺麗な声なのに小説の不気味さが伝わってきて、たまらなく良かった!」や「音楽朗読劇『VOICARION』シリーズやイベント『最遊記朗読劇』の朗読が素晴らしかったから」と実際に朗読を楽しんだファンからも多くの票が寄せられています。第2位2位は下野紘さん。支持率は約8パーセントで、昨年のトップから一つ順位を下げました。下野さんへのコメントは、5月27日に開催したばかりの「Hiro Shimono Special Reading LIVE 2023 “邂逅地点”」に触れた読者が多数。「リーディングライブの一人朗読では大勢のファンを笑わせて泣かせるという、声優・下野紘の力を存分に見せつけてもらいました。古典から新作までさまざまな題材に挑んでいる、朗読劇での下野さんの魅力を大勢の人たちに知ってもらいたい!」や「一人で何役も演じ分けていて作品世界にどっぷりと浸りました。気付いたら涙が流れていて、ここまで引きこまれるとは思わなかった」と興奮冷めやらぬファンの熱い声が。「素敵な声で心地良い響きが聞きやすいのはもちろん、子どもから大人、ときには人間以外までさまざまな役をこなしているから。同時に複数の役を演じる際に、声色を瞬時に変えるところは何度聞いても感動してしまう」とテクニックでもオーディエンスを魅了しました。第3位3位は谷山紀章さん。支持率は約5パーセントで、昨年から大幅に順位を上げてトップ3に入りました。「江戸川乱歩の『D坂の殺人事件』の朗読がとても落ち着いた声で素敵でした。ライブとはまた違った低い声での朗読劇のお芝居をぜひ聞いてみたいです」や「アニメでは激しいキャラクターを演じることが多いイメージですが、朗読という静の世界で谷山さんの声を堪能したいから。滅多に演じることのない女性の登場人物の声も聞きたいなぁ……」といった声がありました。「『文豪ストレイドッグス』の中原中也を演じているので、彼の異能力のもとになった『汚れつちまつた悲しみに』や、『山羊の歌』などの詩の朗読をしてほしい」と具体的なリクエストも届いています。2023年版では朗読を聞いたことのあるファンからの投票が目立つ結果に。アニメとは異なる味わいのある朗読劇にハマっている読者が多いこともわかる結果となりました。■ランキングトップ10[“朗読”を聞きたい声優は? 2023年版 男性声優編]1位 石田彰2位 下野紘3位 谷山紀章4位 古川慎5位 緑川光6位 木村良平7位 岡本信彦8位 神谷浩史9位 中村悠一9位 宮野真守(回答期間:2023年6月3日~6月10日)■ランキングトップ20[“朗読”を聞きたい声優は? 2023年版 男性声優編]1位 石田彰2位 下野紘3位 谷山紀章4位 古川慎5位 緑川光6位 木村良平7位 岡本信彦8位 神谷浩史9位 中村悠一9位 宮野真守11位 杉田智和12位 諏訪部順一13位 梅原裕一郎13位 関俊彦15位 小野大輔16位 小西克幸16位 駒田航16位 斉藤壮馬16位 安元洋貴20位 石川界人20位 伊東健人20位 内田雄馬20位 江口拓也20位 河西健吾20位 仲村宗悟20位 細谷佳正20位 松岡禎丞20位 村瀬歩(回答期間:2023年6月3日~6月10日)※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。