声優アーティスト・水樹奈々の4年ぶりの“声出し”解禁ライブ「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」が、9月1日~3日に東京都「有明アリーナ」にて開催。今回、ファイナル公演の公式ライブレポートが到着した。「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」は、約4年ぶりに復活する観客の“声出し”を祝うお祭りのようなライブにしたい、という水樹の想いをツアータイトル「PARADE」に込め、躍動感あふれるダンスナンバーや、観客とともに盛り上がれるコール&レスポンス曲を中心に、新曲からライブ定番曲まで、全24曲を披露。全国で75,000人を動員した。<以下、公式ライブレポート>開演を待つ手拍子が鳴り響く満員の有明アリーナ。その期待に応え、ライブの開幕を告げるオープニングムービーが始まった。美しい漆黒の羽を広げたようなコスチュームに身を包んだ水樹は、歌で世界に夢と希望を伝えに来た飛空艇の船長……という設定だ。人々は空を見上げ、その時を待つ。映像と連動するようにゆっくりと扉が開いた。そこには飛空艇の船長をイメージしたゴシックコートドレスに身を包んだ水樹の姿が。「気合い入れていくぞ、有明!」という掛け声を合図に『Red Breeze』の激しいイントロが流れると、12,000人のオーディエンスが一斉に雄叫びを上げた。ついに声出しが解禁された今回のライブ。4年間、胸の奥にしまいこんでいた“声”を解放した観客も、1曲目から全力でステージに歓声やコールをぶつけていく。水樹は“まだまだ足りない!”とばかりに客席近くへと走り出し、キラキラにデコレーションされた拡声器を片手に『Bring it on!』を歌い、「ありったけの力と声を私に届けて!」とさらに煽る。『Poison Lily』ではキレのあるボーカルで、ロックの渦に巻き込んでいった。怒涛の3曲が終わり、4年ぶりとなるファンからの「奈々ちゃーん!」というラブコールに、満面の笑顔を見せた水樹。「ついにやってきたぜ、ファイナル! 無事にここまで辿り着いたよ~! 」と7月2日、青森から始まった2か月のツアー、そして今夜の激アツなオープニングを振り返った。「久しぶりにみんなで絶唱し合える場所になったということで、すごいセットリストがこの後も鎮座しております(笑)。最後まで変わらぬテンションでついてこられますか? 」という問いかけに、歓声が上がる。そのままダンスゾーンへと突入だ。パンツスタイルに着替え、ヘッドセットマイクを装着した水樹は、『still in the groove』『Faith』をパフォーマンス。ダンサーのteam YO-DAと一緒にセンターステージでポーズを決めると「まだまだ飛ばして行きますよ。みんな思いっきり来てね!」と『Gimmick Game』を歌い、3曲ノンストップのダンスチューンで会場の熱気をさらに上げていった。バンドメンバー・Cherry Boysの紹介コーナーをはさみ、水樹はステージを自由に飛び回る妖精をイメージした衣装にチェンジ。『Get up! Shout!』『MASSIVE WONDERS』と疾走感あふれるナンバーが続き、身体が心地よい熱気に包まれていく。ここで水樹ライブ定番曲のひとつ『ETERNAL BLAZE』のイントロが流れると、一際大きな歓声が。いつまでも変わらない強くひたむきなボーカルに、観客の熱いコールが重なる。水樹の「みんなで行くよ!」の合図で「ETERNAL BLAZE!」と声が上がり、“これぞ水樹奈々のライブだ!”という実感が、誰の心にも宿ったに違いない。日替わりコーナーでは、夏やパレードをテーマに選曲した楽曲を、Cherry Boys選抜メンバーとともにアコースティックアレンジで披露。この日は『哀愁トワイライト』を、夏の夜にぴったりなジャズバラードにリアレンジ。艶めく水樹のボーカルが、ジャジーなサックスに絡みつく。しっとりとした空気の中、色香が漂うミディアムナンバー『Sweet Dealer』、そして恋の終わりの切なさを歌い、背景のLEDに綺麗な花火が舞った『恋想花火』と、カラーの違う鮮やかなナンバーでサマーナイトを彩った。ここで人々の頭上に暗雲が立ち込め、雷鳴に打たれた飛空艇が墜落してしまう……というショッキングなショートムービーが流れた。暗闇に包まれた世界に降り立った水樹。だが彼女の歌は光となり、再び世界を照らし出す……。その光のシンボルとして登場したのが、全高7m、幅約4.5mにもなるステージ一体型衣装、その名も“お奈々の塔”だ。全身から光を放ちながら『サーチライト』を歌う水樹。歌詞に合わせ観客もスマートフォンの光をかざし、会場中が希望に満ちた温かな光であふれた。新しい世界の始まりにピッタリな『STARTING NOW!』でロイヤルプリンセス風なドレスに早替えした水樹がステージに飛び出せば、会場は一気にポジティブなパワーで満ちていく。パレードはますます彩り豊かなものとなり、『Higher Dimension』では飛空艇をイメージしたゴンドラに乗って、メインステージからセンターステージまでフライングで移動。上空7mの位置で、その美声を轟かせた。MCでは、LIVE PARADEに込めた想いをファンに直接伝えた水樹。今回のムービーや黒から白へと変化した衣装には、コロナによって失われかけたエンターテイメントが、見事復活を遂げた……というメッセージが込められている。「みんなの声をエネルギーにして“シン・ミズキナナ”となり(笑)、皆様の前に大復活いたしました!」と高らかに宣言すれば、大歓声と拍手が。「ここからが真のパレードの始まりです!」と、『Astrogation』『VIRGIN CODE』を歌いながら、飛空艇型フロートに乗ってアリーナエリアを移動。ファンとの密なコミュニケーションを楽しんだ後の『残光のガイア』では、この日一番のコール&レスポンスが巻き起こった。そして『NEXT ARCADIA』でCherry Boysとともにステージを走り回り、パレードのフィナーレを飾ったのだが、ファンからのエネルギーをたっぷりと受け取った水樹は、まだまだ歌い足りない様子。「また1曲目からいけます。明日は有明アリーナ、空いてないかな?」と余裕の微笑み。もちろん観客もまだまだ帰りたくないと、“ナナコール”が止まらない。その声に応えたアンコールでは、猫耳キャップに、ショート丈にカットされたツアーTシャツの裾から美腹筋がチラリと、キュート&セクシーなスタイルでステージに再登場。このツアーの愛知公演で初披露した、10月から放送のTVアニメ「でこぼこ魔女の親子事情」のOPテーマで、デジタルリリースが決定している新曲『Sugar Doughnuts』や『DISCOTHEQUE』をラブリーなダンスで歌い上げ、最後まで観客を魅了した。Wアンコールでは、「やっぱり声出し解禁ライブには、この曲しかない!」と『POWER GATE』を全員で熱唱。ライブのラストを飾る定番コール&レスポンス「これからも水樹奈々にかかってこーーい!」も4年ぶりに大復活だ。水樹と観客が、お互いに「ありがとう!」と声を掛け合いながら、最高の笑顔で幕を閉じたライブツアー。エンターテイメントの力、そして“声”の持つ力を信じ続けた水樹。その祈りが結晶となった、輝きに満ちたライブだった。「NANA MIZUKI LIVE PARADE 2023」9月3日(日) 東京・有明アリーナM1. Red BreezeM2.Bring it on!M3.Poison LilyM4.still in the grooveM5.FaithM6.Gimmick Game M7.Get up! Shout!M8.MASSIVE WONDERSM9.ETERNAL BLAZEM10.哀愁トワイライトM11.Sweet DealerM12.恋想花火M13.サーチライトM14.STARTING NOW!M15.Higher DimensionM16.AstrogationM17.VIRGIN CODEM18.残光のガイアM19.NEXT ARCADIA【ENCORE】 EN1. PARTY! PARTY!EN2.Happy☆Go-Round!EN3.Sugar DoughnutsEN4.DISCOTHEQUE【DOUBLE ENCORE】 WE.POWER GATE提供:キングレコード