アニメや漫画のキャラクターに恋したことはありますか?

私はあります。それも1度や2度ではありません。
なんなら触れた作品すべてに必ず“推し”を作り続けて早ウン十年……。その遍歴を語るのは、私の人生を語るのと一緒と言っていいくらいです。

それほどまでに、世の中には魅力的な作品、そしてキャラクターが溢れています。

そこで今回アニメ!アニメ!では、新企画「私のイケメン図鑑」を始動! 世間で話題になっている、または筆者の独断と偏見で見繕った作品やキャラクターの中から“イケメン”をピックアップして、その魅力を伝えていこうと思います。

記念すべき第1弾は『名探偵コナン』より、安室透と赤井秀一を紹介します。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
■『名探偵コナン』とは?

『名探偵コナン』の原作は、青山剛昌が1994年から「週刊少年サンデー」で連載する推理マンガ。コミックスは累計発行部数が2億7,000万部を突破し、計103巻が刊行されている大ヒットシリーズです。
謎の黒ずくめの組織によって子どもの姿にされた高校生探偵・工藤新一が、「江戸川コナン」として難事件に挑む姿を描いています。

1997年公開の『名探偵コナン 時計じかけの摩天楼』より、“劇場版シリーズ”もスタート。今年公開された最新作『黒鉄の魚影(サブマリン)』は第26弾となります。

映画というだけあって、原作やTVシリーズよりも規模の大きな事件が発生する劇場版シリーズ。子どもから大人まで幅広い層のファンを獲得し、いまやゴールデンウィーク映画の定番となっています。

■好きになるに決まってる!3つの顔を持つ安室透

そんな劇場版シリーズにおいて、2018年公開の映画第22作『ゼロの執行人』のキーパーソンとなったのが安室透。この作品は「安室さんを100億の男にしよう!」とSNSで拡散され、興行収入100億を目指してファンが劇場に足しげく通ったことでニュースに取り上げられるほど話題となりました。
なお、この映画を観て安室さんのファンになってしまった人のことを(もともと好きだった人も)“安室の女”と呼びます。

なぜそこまで安室さんは私たちを夢中にさせたのか。
それには、彼が“トリプルフェイス”という説明をせざるを得ません。

安室透というのは、実は偽名。本名は降谷零といって、なんと公安警察なのです。
日本を守るため名や立場を偽っている降谷さん。普段は毛利小五郎の弟子をしながら喫茶ポアロでアルバイトをする探偵・安室透として生活しています。

そしてもう1つは、コナンを小さくした諸悪の根源「黒の組織」で危険な任務もこなす探り屋・バーボンとしての顔。
「漆黒の特急」シリーズで灰原哀がミステリートレインに乗ることを組織側にバラしたり、灰原に対して銃を向けるという行動も取っています。

「組織の一員」「公安警察」「探偵」という3つの姿を持っていることを“トリプルフェイス”と表しているのですが、安室さんに関しては、バーボンとして見せる妖艶な表情、安室透として見せる親しみのある表情、降谷零として見せる男らしい表情という、それぞれで見せる表情が違うこともポイント。

かっこいいし、かわいいし、セクシーだし……こんなの“安室の女”になるに決まっていますよね!?

■別れのセリフもかっこよすぎ…赤井秀一

そして、そんな安室さんを語る上で欠かせないのが赤井秀一の存在。

安室さん同様、最初は敵か味方かわかないキャラクターとして登場した赤井さん。「謎めいた乗客」というバスジャック事件のエピソードで初登場したのですが、話してもいないのに灰原がめちゃめちゃ怖がっていて「こんなの組織の一員に決まってるやん!」と思いました。

しかし、実は赤井さんの正体は、なんとFBI捜査官!
安室さんと同様に、その立場を隠して黒の組織に「ライ」として潜入していたこともあったのですが、そのことがバレてしまい逃走しました。

組織に潜入していた際、バーボンと行動を共にすることが多かったライ。お互いの推理力を高く評価しあい、ライバルのような関係でありました。それが何故、犬猿の仲になってしまったのか……。それは追々、同企画内で「警察学校組」の紹介ができた際に説明させてください。

黒の組織を抜けた際、組織を壊滅させる“銀の弾丸(シルバーブレット)”になり得ると称された赤井さん。その言葉通り超凄腕スナイパーであり、有効射程距離はなんと驚異の700ヤード(約640m)。
ジンが持っていた盗聴器を、700ヤード離れた場所から一寸の狂いもなく打ち抜くシーンには痺れました。
さらに、狙撃だけでなく、截拳道(ジークンドー)という武術にも長けているのだからたまらない!

そして赤井さんといえば、ジョディ先生に言った一言。
「2人の女を同時に愛せるほど…器用な性分じゃないんでね…」

もともとジョディ先生と付き合っていたものの、黒の組織に潜入するために他の女性と付き合うことになり、このセリフで別れを告げた赤井さん。こんなこと言われたら、忘れたくても忘れられないだろ……。

なお、赤井さんにはもう1つ「沖矢昴」としての顔も存在。『コナン』においての“トリプルフェイス”といえば安室さんですが、赤井さんも実は“トリプルフェイス”なんです。

■『純黒の悪夢』安室vs赤井!伝説の観覧車バトルを見逃すな!

上記で挙げた2人は、今年公開された映画『黒鉄の魚影』にも登場。犬猿の仲でありながら、お互いの力を認め合っているからこそコナンの機転で協力し合うという胸熱シーンがありました。

その『黒鉄の魚影』は現在、興行収入136億円を突破する大ヒットを記録中。それに合わせ、黒の組織が活躍する本作の終演に向けた「ブラッククロージング」として、各地で様々なイベントを実施中です。

その一環として、黒の組織が登場する『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』、『名探偵コナン 純黒の悪夢』を「金曜ロードショー」枠で2週連続放送。9月22日放送の『純黒の悪夢』では安室さんと赤井さんによる伝説の“観覧車バトル”が行われるので、絶対に見逃さないでくださいね!

【放送日時・作品情報】
9月22日(金)よる9時00分~10時54分
『名探偵コナン 純黒の悪夢』(2016)
◆原作:青山剛昌「名探偵コナン」(小学館「週刊少年サンデー」連載中)
◆監督:静野孔文
◆脚本:櫻井武晴
◆音楽:大野克夫
◆声の出演:高山みなみ山崎和佳奈小山力也山口勝平、緒方賢一、林原めぐみ、岩居由希子、高木渉、大谷育江、堀之紀、立木文彦小山茉美井上喜久子、木下浩之、松井菜桜子、土師孝也、一城みゆ希、梁田清之、三石琴乃池田秀一古谷徹、天海祐希

『名探偵コナン 純黒の悪夢(ナイトメア)』(C)2016 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
劇場版『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』(C)2023 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
『名探偵コナン ゼロの執行人』(C)2018 青山剛昌/名探偵コナン製作委員会
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