松岡禎丞、水瀬いのり、早見沙織ら「ダンまち」の“これまで”を振り返る！「聖火祭ウェスタ・パーティ in 竈火の館」昼の部イベントレポート

『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』の原作10周年記念10大プロジェクト第10弾として、イベント「聖火祭ウェスタ・パーティ in 竈火の館」が11月4日に開催。声優の松岡禎丞（ベル・クラネル役）、水瀬いのり（ヘスティア役）、早見沙織（リュー・リオン役）、赤崎千夏（ヤマト・命役）、千菅春香（サンジョウノ・春姫役）、渡辺明乃（アイシャ・ベルカ役）、主題歌アーティストのsana（sajou no hana）が登壇し、様々な企画でファンを楽しませた。本稿では、昼の部の様子をレポートする。『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』（通称『ダンまち』）は、原作・大森藤ノ、イラスト・ヤスダスズヒトが手がけるファンタジー小説。大きな地下迷宮がある巨大都市を舞台に、少年ベルらが冒険する姿を描いている。2015年にTVアニメ化され、2019年には第2期、2020年に第3期、そして第4期となる「新章 迷宮篇」が2022年、「深章 厄災篇」が2023年1月クールとして放送されていた。キャスト・観客一緒になっての「スタート！」という掛け声で始まったイベント。なんと『ダンまち』アニメ単独でのイベントは、約7年ぶりになるという。さらに、松岡と水瀬以外のキャストはアニメ単独イベント初参加という顔ぶれに。今回はそんなメンバーで、アニメ第1期から第4期までシリーズを振り返ることに。これまでの話数の中で印象的だったシーンを聞かれたキャスト陣。まず松岡が選んだのは、1期8話「英雄願望（アルゴノゥト）」。様々な試練を乗り越え成長してきたベルだが、ここでのミノタウロスとの戦闘は特に厳しいものに。水瀬はこのシーンのアフレコを昨日のように覚えていると言い、松岡の全力の演技にリスペクトを覚えたと明かした。その他、赤崎は1期10話「怪物進呈（パス・パレード）」。水瀬は2期12話「女神と眷族（アイノウタ）」。千菅は3期1話「竜の少女-ウィーネ-」。渡辺は4期12話「絶望の詩（アンフィス・バエナ）」。早見は4期20話「散華（アストレア・ファミリア）」を選択。早見はこのアフレコの際、リューの過去や葛藤を演じて泣いてしまったそう。その後にモノローグの収録もせねばならず、切り替えに苦労したという裏話を語った。他にも、アフレコ当時の貴重な思い出話が語られた同コーナー。締めくくりとしてヘスティアの酔っぱらいシーンをまとめた映像が流れたのだが、当時10代だった水瀬は酔う感覚がわからないまま演じていたという10年の時の流れを感じさせる話も飛び出した。ここからは「モンスターを倒してヘスティアを救出せよ！」のコーナーへ。捕らわれたヘスティアを救うため、キャストが一致団結して3つの「ダンまち」ミッションに挑戦することに。1つ目の「だんだん変わる間違い探し」では、スクリーンに表示された画像の中で徐々に変化した箇所を見つけるというもの。手違いで画像が変わらず、30秒間ずっと静止画を見続けるという奇妙な時間があったものの、気を取り直して本番へ。ここでは赤崎と千菅が実力を発揮し、6つ全ての間違いを見つけることができた。続いての「だんだんマッチング」は、お題として出された『ダンまち』キャラクターを当てるゲーム。観客に4回だけ質問できて、だんだん選択肢を狭めて正解を導き出さなければならない。1・長髪か、2・服の布面積は多いか、3・髪の毛を結っているか、4・秋葉原で青いヒモが1000円で売られていたか、という4つの質問で見事正解の「ヘスティア」を導き出した。順風満帆に思われたが、3つ目の「断じて間違えず伝言ゲーム」でピンチが。1人目が与えられたお題の絵を描き、それを繋いで最後の人に上手く伝われば成功となる。しかし、ネックとなるのが“画伯”として知られる早見。どこに配置すれば上手く伝わるか話し合った結果、渡辺→千菅→赤崎→松岡→早見→水瀬（回答者）となった。お題は「リリルカ・アーデ」。わずか20秒で描き切らなければいけないため、特徴を押さえることがポイントに。1番手の渡辺がリリの持っている大きな荷物を描いたことで、客席からは「お～！」と絶賛の声が上がる。しかし、その荷物がだんだんと吹き出しへと変わっていってしまい、結果、水瀬は正解を答えられず。ヘスティアを助け出す道具はピコピコハンマーになってしまった。捕らわれたヘスティアは、だるま落としのテッペンに。下にあるつみき部分は重量があり、ピコピコハンマーでは到底打つことはできない……。全員が頭を抱える中、春姫役の千菅が“ウチデノコズチ”の詠唱文を唱えると、ピコピコハンマーが大きなハンマーに変化。松岡がそのハンマーを使ってだるま落としを成功させ、無事にヘスティアを救出できたのだった。盛り上がったところで、「ウェスタ・パーティ スペシャル朗読劇」へと進む。アニメ同様にOPとED付きの朗読劇ということで、sana（sajou no hana）が「天灯」と「切り傷」を。早見沙織が「Guide」を歌唱。OPは朗読劇に入る前に勢い付けるようにパワフルに、そしてEDでは物語の余韻に浸れるようにしっとりと歌い上げた。朗読劇の内容は、大森先生が原案と監修を担当。さらに本日の出演キャストだけでなく、リリ役の内田真礼もボイス提供として参加。4期で大活躍したリューが『ダンまち』のメインヒロインに確定したと言い出したことで、彼女がおかしな電波に侵されていることに気付いたベル。その頃、竈火の館でパーティーの準備をしているアイシャや命までもおかしくなっており、電波の発信源を何とかしようと奔走するという笑いあり、感動ありのストーリーとなっていた。大盛り上がりのイベントも、ここでエンディングへ。キャストそれぞれが集まった『ダンまち』ファンに感謝のメッセージを送り、幕を下ろした。なお、夜の部での発表となったが、アニメシリーズの続編となる『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかV』の制作が決定。あわせてロゴ、ティザービジュアル、特報PVが公開された。これから始まる新しい『ダンまち』の歴史にも期待が高まる。