スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」では、2024年3月16日に新エリア「魔女の谷」が開園する。これに先立ち、2月28日にメディア向け内覧会が開催され、「魔女の谷」が初公開された。


5エリアで構成する「ジブリパーク」は、2022年11月1日に開園した。愛知県とスタジオジブリが2017年5月、愛・地球博記念公園でのジブリパーク整備構想に合意。

2022年11月、第1期整備エリアの「ジブリの大倉庫」「青春の丘」「どんどこ森」がオープンした。第2期整備エリアのうち、1つが2023年11月1日にオープンした「もののけの里」で、もう1つが「魔女の谷」となる。

この「魔女の谷」は、魔女が登場するスタジオジブリ作品をイメージしたヨーロッパ風のエリアだ。『魔女の宅急便』からは、主人公キキと黒猫ジジが暮らしたパン屋「グーチョキパン屋」や、主人公キキが魔女の修行に旅立つ前まで過ごした2階建ての家「オキノ邸」が登場した。

また、『ハウルの動く城』から主人公ソフィーが切り盛りする2階建ての帽子店「ハッター帽子店」や生き物のような形をした存在感のある城「ハウルの城」、『アーヤと魔女』から主人公アーヤが引き取られた家「魔女の家」が建っている。そのほか、「メリーゴーランド」や「フライングマシン」といった遊具、レストラン、ショップなどがある。

2月28日の「ジブリパーク施設説明会」は、ジブリパークのある愛・地球博記念公園内で開かれた。会場にはジブリパークの制作現場を指揮したスタジオジブリ・宮崎吾朗監督が登壇し、「およそ7年の歳月をかけてやっとここまで辿り着いてほっとすると同時に、愛知県の皆さん、設計会社や施工会社といったあらゆる人たちに感謝したいという気持ちでいっぱいです」などと語った。

スタジオジブリ作品の世界観を表現した公園施設「ジブリパーク」の新エリア「魔女の谷」は、3月16日に開園する。チケットは、「魔女の谷」の開園で5エリア全てがそろう2024年3月入場分から新しくなる。
エリアごとに販売されていた従来のチケットから、ジブリパークの複数エリアをおさんぽ(周遊)できるチケットに変更となる。チケットは予約制で、毎月10日14時より発売。3月10日14時に5月入場分が発売される。詳細はジブリパークの公式サイトまで。

<以下、「ジブリパーク施設説明会」での宮崎吾朗監督コメント(一部抜粋)>

宮崎吾朗

ジブリパークのある愛・地球博記念公園内で同日、「ジブリパーク施設説明会」を開きました。ジブリパークの制作現場を指揮したスタジオジブリ宮崎吾朗監督が登壇し、「およそ 7年の歳月をかけてやっとここまで辿り着いてほっとすると同時に、愛知県の皆さん、設計会社や施工会社といったあらゆる人たちに感謝したいという気持ちでいっぱいです」と語りました。
「魔女の谷」は森に囲まれているので、周りの世界とは切り離されたような独自の空間を生み出せると思いました。ジブリ作品は日本を舞台にした和風な作品もあれば、ヨーロッパをほうふつとさせるようなファンタジックなものも多いんですよね。そこで、魔女をテーマにした洋風な世界観を作ってみました。
「ハウルの城」は(簡単に)図面に引けない建物ですよね。平面的に見ても、直角で交わるところがあまりなくて、なおかつ建物の下部は不思議な形をしているので、三次元的に設計する必要がありました。コンピュータがあって本当に良かったです(笑)。
それでも、いざ現場で作ってみるとうまくいかないことも多くて、1つ1つクリアしていきました。
「サツキとメイの家」は2005年の愛知万博の時に建てさせていただいたので、もう20年経つんですよね。今後20年も100年もジブリパークが愛されることを願っています。
(もし第3期整備エリアがあるとしたら何をつくりたいですかという問いには……)「やれ」と言われたらご協力させていただきます。

ジブリパーク 概要
所在地:
愛知県長久手市茨ケ廻間乙1533-1 愛・地球博記念公園内
※ジブリパークの5エリアは愛・地球博記念公園内に点在します。エリア間のご移動は徒歩もしくは公園の園内バス(無料)をご利用ください。※ジブリパークの専用駐車場はありません。
営業時間:平日10:00~17:00、土日曜・休日9:00~17:00
休園日:火曜(休日の場合は翌平日)、年末年始他。3月15日(金)まではメンテナンス等により休園。
(C)Studio Ghibli
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