近年では「推し活」と呼ばれる、自分にとってイチオシのキャラクターや作品を応援する活動が注目を集めるようになりました。

アニメ!アニメ!読者の中にも、イベントに参加したり、グッズを購入したりと、「推し活」に励んでいる人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は「推し活」にまつわるアンケートを実施しました。本稿では応援する上での悩みや、よく買うグッズ、イベントなどについての回答をまとめており、4月23日から4月25日までのアンケート期間中に104人から回答を得ました。

男女比は男性約25パーセント、女性約70パーセント、無回答が約5パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約50パーセント、20代が約15パーセントと若年層が中心でした。集まった回答やメッセージなどを以下に紹介します。

■推し活の最多は「グッズ購入」 10代ならではの悩みも

『“推し活”のために月いくら使っていますか?』という質問への回答は「5000円以内」が最多で40パーセント。
続いて「1000円以内」が25パーセントで、今回のアンケートは10代以下の回答者が多かったことが反映されています。「1万円以内」は21パーセントで、多くの場合は月1万までの出費に留まるようです。その一方で「5万円以上」も4パーセントあり、かなりの額を注いでいる人もいました。

『どんな“推し活”をしていますか?』(※複数回答可)で最も多かった回答は「グッズ購入」がトップで、実に90パーセント以上のファンがグッズを買っているという結果に。「アニメ・動画視聴」は80パーセント、「マンガ・書籍購入」は75パーセントでどちらも高く、グッズ購入と作品観賞のサイクルで推し活が成り立っていることがわかります。
「イベント参加」は34パーセント。
ほかよりも若干低めなのは、後の『悩み』の項目でも挙がった金銭面の問題や、そもそも近くでイベントが行われていないことなどが理由のようです。自由回答ではファンアートや同人誌を手がけるといった創作活動に励んでいる読者が多かったです。

『“推し活”するうえでの悩みはありますか?』については「お金が足りない」という回答が多数。学生の読者からの投票が中心だったため、沢山のグッズを購入したり、遠くで行われるイベントに参加したりするのが難しいという悩みが寄せられました。実家暮らしのため「テレビが家族と共有なので一人でじっくり作品を楽しめない」や「家族が推し活への理解がなく、バレてしまうのでグッズが買えない」といった問題もあるようです。

ただし社会人になると「イベントの日程とスケジュールを合わせるのが大変」や「インターネットで情報を集めすぎて時間がなくなる」などの時間的制約が課題になることも……。


また「欲しいキャラのグッズがなかなか売られていない」や「好きな作品が昔のタイトルなのでイベントや新作グッズ自体が少ない」と推し活をすること自体が難しい環境を嘆く声もあれば、「推しが活躍しすぎて追いかけるのが大変!」という嬉しい悲鳴もあり、推す対象によっても悩みは異なるようです。

そのほか「グッズが大量にあって飾っておく場所がない」や「身の回りの持ち物を推しカラーに統一しているので、全部同じ色になってしまう」、「オリジナルグッズを制作してみたいけど技術力が足りない」といったコメントが届いています。

■グッズはアクリルスタンド、イベントはコラボカフェが人気

『主にどんなグッズを購入していますか?』は「アクリルスタンド」がトップ。続いて「缶バッジ」、「ぬいぐるみ」、「キーホルダー」、「クリアファイル」と、小物類の人気が高かったです。

グッズを集める理由や活用法については、「カバンにつけて推しをアピールするため」や「推しをいつも身近に感じていたいから」、「イベント時に身に付けていて、ぬいぐるみと一緒に写真撮影をしている」、「部屋に飾って目の保養に。登校前にパワーをもらっています」などなど。
推しをオススメするためだったり、日々の疲れを癒してくれたり、イベントで使ったりと、あらゆるシーンで活躍しています。

『主にどんなイベントに参加していますか?』は「コラボカフェ」が31パーセントでトップでした。コラボカフェはここでしか入手できない限定グッズが用意されていることも参加したくなる理由です。続いて「ライブ」が17パーセント、「上映会」が6パーセントでした。

『イベントへの参加頻度は?』は「年に1度程度」が33パーセント、「3か月に1度程度」が16パーセント、「半年に1度程度」が10パーセント。「毎月」や「毎週」も計5パーセントありましたが、ほとんどは年に数回の参加で、特別な1日を過ごす時間になっているようです。


『あなたにとって、どこからが“遠征”ですか?』は「都道府県の境を越えたら」が最も多く、次いで「宿泊をしたら」、「飛行機・新幹線に乗ったら」となっています。コラボカフェの場合は県を跨いだら、ライブの場合は宿泊をしたらという回答になるパターンが多く、イベントの内容によって“遠征”だと感じるハードルが異なるのかもしれません。

■1人を推し続けたり、箱推しで作品を応援したり……

『あなたの“推し”はなんですか、何人(何組)いますか?』への回答は「『ワールドトリガー』の二宮匡貴さん、ただ1人だけです」から「実況者やアニメ、ゲーム、マンガのキャラクター、VTuber、歌い手など、100人を越えます」まで、読者によって推す人数に大きな幅がありました。

好きな作品の中に推しキャラが複数いるパターンが多く、「『ハイキュー!!』の孤爪研磨くん、赤葦京治くん、菅原孝支くん、夜久衛輔くん、山口忠くんの5人です」と一つのタイトルの場合もあれば、「『進撃の巨人』のリヴァイ兵長、『おそ松さん』の松野十四松、『機動戦士ガンダムSEED』のキラ・ヤマトなど」と複数のタイトルを横断する場合も。さらにキャラクターだけでなく声優やアイドルを応援している読者も大勢いました。

そのほか「『銀魂』の銀ちゃん一筋だったけど、今はもう銀魂ファミリー含めて好き」とタイトルやグループの全員を応援する“箱推し”や、「一番の推しはアニメキャラ。
あと競馬の競走馬や動物園のコアラなど、ジャンルを問わず沢山の推しがいます」と他の趣味に関連した推しがいるというコメントも。

推し活の費用も推しの対象も人によってバラエティに富んでいることが改めてわかりました。
たくさんの投票、そして熱い思いを寄せていただき、ありがとうございました!

※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、キャラクター・作品等について優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクター等を知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。