TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』が、2024年10月よりNHK総合テレビで放送される。このたび本作のOP主題歌を、サカナクションが務めることが決定。2年ぶり新曲で初のTVアニメ主題歌を手掛けるサカナクション・山口一郎よりコメントも到着した。 『チ。 ―地球の運動について―』は、「第26回手塚治虫文化賞」のマンガ大賞ほか数々の賞を席巻した若き天才作家・魚豊(うおと)による、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語を描くマンガを原作とするTVアニメだ。舞台は15世紀のヨーロッパ某国。地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする“天動説”こそがこの世の真理だとされ、その理を覆すようなことを信じたり、研究することが重罪だった時代に、神童ラファウは謎めいた学者フベルトの言葉で“地動説”の可能性を知る。周囲からも天才だと言われ自認もしていた彼に芽生えた、抑えがたい強烈な知的好奇心。「いったい何を捧げれば、この世界のすべてが知れる?」と、自らの「知」と「血」、さらには命を懸けて「地」動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命とは。神童ラファウ役を坂本真綾、異端審査官ノヴァク役を津田健次郎、謎の学者フベルト役を速水奨が演じる。このたびそんな本作において、OP主題歌をサカナクションが務めることが明らかになった。サカナクションにとっては2年ぶりの新曲で、初のTVアニメ主題歌を手掛けることになる。サカナクションの山口一郎は、原作について「史実と思われる部分とフィクションとがギリギリのところで混ざり合いながら、どこまで読み進めても論理的にまったく隙が生じない。その中に人間のもつ熱さが混在する、すごいバランス感覚の上に成立している作品だと思いました」と惚れ込んだ様子をうかがわせる。主題歌については「原作のもつテーマをわかりやすく、具体的に音楽にするのではなく、いかに抽象的で説得力のあるものにするかということに重点をおいて制作しました」と明かした。また、2年間の活動休止を経ての新曲が、バンド初のTVアニメ主題歌となったことについては「この素晴らしい作品に携われたことはバンドにとってはとても光栄なことです」と喜びのコメントを寄せた。TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』は、2024年10月よりNHK総合テレビで放送される。今後のさらなる続報を楽しみに待ちたい。<以下、コメント全文掲載>サカナクション 山口一郎1.原作・台本を読んだ時の感想事前知識が全くない状態で作品を読めたので、純粋にとても楽しめました。史実と思われる部分とフィクションとがギリギリのところで混ざり合いながら、どこまで読み進めても論理的にまったく隙が生じない。その中に人間のもつ熱さが混在する、すごいバランス感覚の上に成立している作品だと思いました。2.主題歌に込めた想い、ファンに向けて一言原作のもつテーマをわかりやすく、具体的に音楽にするのではなく、いかに抽象的で説得力のあるものにするかということに重点をおいて制作しました。2年間活動休止をしていて久しぶりの新曲にも関わらず、この「チ。-地球の運動について-」という作品で、初めて TV アニメの主題歌を担当させていただけたこと。そして何よりこの素晴らしい作品に携われたことはバンドにとってはとても光栄なことです。僕たちのこの思いがリスナーの皆さんにも伝わるといいなと思っております。TVアニメ『チ。 ―地球の運動について―』2024年10月NHK総合テレビにて(毎週土曜午後11時45分)放送開始(予定)【原作】魚豊「チ。 ―地球の運動について―」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)【キャスト】ラファウ:坂本真綾ノヴァク:津田健次郎フベルト:速水奨【OP/主題歌】サカナクション【スタッフ】アニメーション制作:マッドハウス(C)魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について―製作委員会