国内最大級の総合電子書籍ストア「コミックシーモア」が、6月6日の「恐怖の日」にちなんで「猛暑に読みたい”体感温度が下がる”最恐オカルトマンガランキング」を発表した。4,968名のコミックシーモアユーザーの回答により、第1位は『変な家【連載版】』に決定した。


6月6日の「恐怖の日」は、新約聖書の「ヨハネの黙示録」に登場する「獣の数字」666にちなんで制定された記念日だ。コミックシーモアはこの「恐怖の日」に関連して、「猛暑に読みたい“体感温度が下がる”最恐オカルトマンガランキング」と題した調査を行った。

第1位
堂々の第1位に輝いたのは、2024 年に映画化され「みんなが選ぶ!!電子コミック大賞 2024」の男性部門賞を受賞した、雨穴の原作、綾野暁の漫画による『変な家【連載版】』だった。

選ばれた理由としては、「どこが変なのかに気が付くとゾッとする。日常の中に潜む非日常はなにより怖いと思う」「今までに無い切り口で、家の間取りから想像されるサスペンスにゾッとした」「変哲のない間取りがとても怖い意味を持つことが分かってくるのが怖い」など、日常に潜む恐怖が身近だからこそ怖いという声が多く寄せられていた。読めば読むほど引き込まれ、何気ない間取りが一変して恐怖に変わる、そんな独特の世界観が多くの読者の心を震わせる。

第2位
続く第2位には、2025年夏にアニメ化が決定しておりバラエティ番組で人気タレントが紹介したことで話題にもなった、モクモクれんの『光が死んだ夏』がランクインを果たした。

選ばれた理由としては、「ある日突然友人があの様になったらおそろしい。不気味と恐怖、得体の知れない怖さがある」「この世の物でないものに自我があることに恐怖を覚える。そして敵対視できないことも」「いつも隣に居た存在が、確かにそこに存在するのに、異形の存在であったら…見てる姿は見知った相手であるのに、なぜ微かな違和感に気がついたのか。まるで自分の知っている常識全てが信じられなくなる不安感。ゾッとする作品」など、日常と異常が交錯する独特の恐怖感があるという声が多く寄せられていた。

最後まで目が離せない、未知の恐怖が広がる作品である。

第3位
第3位には、コミック界のアカデミー賞と言われる「アイズナー賞」を4度受賞し、フランスの「アングレーム国際漫画祭」でも特別栄誉賞を受賞した伊藤潤二の『伊藤潤二傑作集』が選ばれた。伊藤は現在、初の大型原画展を開催中だ。

選ばれた理由としては、「絵がおどろおどろしく、内容も気持ち悪さとホラー感が絶妙に混ざり合っていて読んだら忘れられないから」「怖いし気持ち悪くて色々な場面が脳裏に焼き付いて離れない。気味の悪いシーンをふと思い出してはゾッとしてしまう。(いい意味で)トラウマ級に怖い」「見た目の怖さは随一、さらに心理的にも終わりの見えない恐怖と不安が押し寄せてくる内容が多いから」など、強烈なビジュアルと終わりの見えない不安が、忘れられない読後感を生み出しているという声が多く寄せられていた。

【番外編】
そのほかにも、「猛暑に読みたい”体感温度が下がる”最恐オカルトマンガ」としてさまざまな作品が挙がった。

楳図かずおの『おろち』には「子供の頃興味本位で見たあのおどろおどろしい絵が忘れられない」 「現代でも通じる怖さがちゃんとあり、暑気払いとして夏に読むのにオススメ」 「単純な怖さというよりも、人の内面を考えさせられる作品だから」などのコメントが見られる。

押切蓮介の『サユリ』は「そこまでやるかということを平気でやるマンガ。 唐突なホラー描写の破壊力も素晴らしい」 「人間が一番怖いと思い知らされるから」 「怒涛の展開で目が離せない」などと推された。

ひよどり祥子の『死人の声をきくがよい』には 「以前読んだ時の記憶を思い出そうとした所、それだけで“ゾワッ”っとしたので」 「幽霊が視える男の子と幽霊になった幼馴染の女の子の関係に惹かれる、グロい描写はあるけど後を引く感じがないのでさらっと読めるホラー漫画」 「絵が怖い。身近なところでの恐怖体験なので想像してしまう」などの声が聞かれる。

犬木加奈子の『不思議のたたりちゃん』には「外側からは幸せの象徴とも言えるような素敵な家。でも内はとんでもない秘密があったり闇が深過ぎる、想像力の豊かな人ほど鳥肌ものだと思う」 「眠れなくなった記憶が…」 「絵柄がインパクトありすぎてチラ見しただけでも怖い。夜も眠れない!」などの意見が集まった。

高橋留美子の『MAO』は 「妖怪の絵のタッチと現代と過去の往来が楽しい。恋愛模様と盛り沢山のストーリーは見応えがある」 「怖いだけでなくテンポも良いので、どんどん読み進められる」 「意外なタイミングでゾクッとくるような展開がある」などのコメントが寄せられている。
佐藤健太郎の『魔法少女・オブ・ジ・エンド』には 「魔法少女といえば悪と戦うというイメージが強いが真逆なところが別の意味で恐怖」 「人が簡単にぼろ雑巾の様に殺されていく描写がとても怖かった」 「想像を絶する地獄のような世界観が現実を忘れさせてくれ、暑さなんて吹き飛ぶ」などの読者の声が上がった。

なおコミックシーモアでは本ランキングの発表を記念して、第1位から第3位までと番外編の全作品をお得に読める企画が開催中だ。詳細は特設ページをチェックしてほしい。

【調査概要】
・調査タイトル :猛暑に読みたい”体感温度が下がる”最恐オカルトマンガランキング(コミックシーモア調べ)
・調査方法:コミックシーモア会員に対してサイト内アンケートを実施
・有効回答数:4,968 名
・調査時期:2025年3月14日(金)~2025年3月17日(月)
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