その最新作となる本作では、「ここじゃないどこかに行けたら、なにか変われるかもしれない」と信じるひとりぼっちのエリオの物語を通して、友情や家族愛という“つながり”を描く誰もが共感できる物語を作り上げた。本当の居場所を探すエリオの物語には、ドミー監督自身が子どものころやコロナ禍に感じた“孤独感”を反映させているそうで、「周囲との“つながり”を見つけるためにエリオがたどった道のりは、誰にとっても重要です。この映画が子どもにも大人にも響くことを願っています」と、本作に込めた想いを語っている。
『私ときどきレッサーパンダ』では、思春期に感じた葛藤や自身の変化、母親との関係の悩みなど自身の実体験をもとに、笑って泣けて共感できる物語を作り上げたドミー監督。本作では、周りにうまくなじめず親代わりの叔母オルガにさえも「僕の家族はもういない」と壁を作ってしまうエリオが、様々な星の代表が集まる“コミュニバース”に行く。そこで、逞しい父親や周囲と違って気弱なことに悩む心優しいエイリアンの少年グロードンと出会い、初めての友だちになって心を通わせていく中で、大切な“つながり”の存在に気づいていく物語が描かれる。これには、ドミー監督自身が子どものころに感じた人との違いに悩む気持ちや、理解しあえる“誰か”を探していた自身の経験が物語に取り入れられている。
ドミー監督は、『セーラームーン』や『犬夜叉』など日本のアニメが大好きないわゆる“オタク”だったそうで、周りの友だちと自分は違うと感じながら青春時代を過ごした。本当の居場所を探して何光年も離れた星に行くことを夢見る主人公のエリオに重ねて、「エリオは私自身のようです。私たちはみんなエリオのように、自分はここからはみだしている、どこかに逃げ出したいと思ったことがありました。私はアニメに夢中だったのですが、アニメクラブは私と友人のふたりだけ。だからいつもアニメーション・スクールに入学できるよう願っていました。
さらに「私はパンデミックの時、いつもより孤立していて孤独だと感じて強く“つながり”を求めていました。そんな個人的な気持ちも、この映画に込めています」と、誰もがコロナ禍に感じた“つながりたい気持ち”を映画に反映したことも明かした。
そうして作り上げられた本作について、ドミー監督は同じく監督を務めたマデリン・シャラフィアン、プロデューサーを務めたメアリー・アリス・ドラムとともに「この世界に自分の居場所がないと感じて、ひとりぼっちだと思う瞬間は、きっと誰にでもあるはず。この映画が、“自分らしさ”を愛する勇気と、そのままのあなたをやさしく抱きしめてくれる、大切な“つながり”に気づくきっかけになれば嬉しいです」と、ファンに向けてメッセージを贈っている。
SNS上ではすでに試写を鑑賞した人から「エリオべしょべしょに泣いた」、「エリオを見てほんとに共感と感動が凄かった」、「誰もが感じる孤独に優しく寄り添ってくれる映画で大号泣してしまった」など、感動の声が多数上がっている。
両親を亡くしひとりぼっちの少年エリオと孤独なエイリアンの少年グロードン、そしてエリオに戸惑いながらも寄り添おうとする叔母オルガ。ピクサーらしいイマジネーションあふれるカラフルな星々の世界を舞台に、彼らが結んだ“つながり”にきっと涙がこぼれるはずだ。
ディズニー&ピクサーの劇場最新作『星つなぎのエリオ』は、2025年8月1日に公開される。
『星つなぎのエリオ』
8月1日(金) 全国劇場公開
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(C)2025 Disney/Pixar. All Rights Reserved.
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