9月9日は「男色の日」。

陰陽論では男性は陽に分類され、陽を象徴する奇数の中でも極である「9」が重なることが、由来の一つとされています。


男性同士の恋愛を描く作品は「BL」(Boys Love)と呼ばれ、多くのファンに支持されているジャンルです。アニメにおいても人気が高く、これまでに数多くのタイトルが放送、公開、配信されてきました。

そこでアニメ!アニメ!では毎年恒例の「いちばん好きなBLアニメは?」と題した読者アンケートを、8月22日から8月29日まで実施しました。
男女比は男性約25パーセント、女性約75パーセントで、女性が多め。年齢層は19歳以下が約30パーセント、20代と50代がそれぞれ約20パーセントでした。

■2020年代のタイトルが上位に!

第1位

1位は『ギヴン』。支持率は約18パーセントでした。

『ギヴン』は「シェリプラス」にて連載されたマンガが原作。ロックバンド・ギヴンのメンバーを中心に描く青春バンドストーリーです。2019年にフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」初のBLアニメとして放送開始。2024年には完結編『映画 ギヴン 海へ』が公開されました。
読者からは「主人公たちの歌に心が震えました。
胸をキュッと掴む素晴らしい楽曲に出会えたことが、本当に嬉しかったです」や「それぞれの過去と感情が絡み合う物語に何度も涙しました。真冬が初めて歌うシーンは鳥肌もの」、「真冬と立夏の甘酸っぱい関係は、男性の自分でも心が温かくなります」と、歌声やライブ演出が生む感動を語る声が多く寄せられました。

第2位

2位は『佐々木と宮野』と『たまらないのは恋なのか』が同票でした。

『佐々木と宮野』は「ジーンピクシブ」連載のマンガが原作。BL好きの高校生・宮野由美と少しだけ不良っぽい先輩・佐々木秀鳴が距離を縮めていく学園ストーリーです。2022年にTVアニメ化、2023年には映画『佐々木と宮野─卒業編─』が公開されました。
「接点のなかった二人がBLコミックを通して仲良くなり、少しずつ特別な相手になっていく。爽やかで少しじれったい物語は誰でも楽しめるはず。佐々木先輩が宮野くんをからかう小さなやり取りも愛おしいです」と、見守りたくなる関係性を推す声が届いています。

『たまらないのは恋なのか』は「別冊フレンド」連載のマンガが原作。ケンカに明け暮れるヤンキー・美澄青羽と特進クラスの優等生・北原陸の交流を描いています。2025年4月に特別番組「アガル BL ナイト!」内でスペシャルアニメが放送されました。


「天然優等生と孤高のヤンキー。正反対の二人の甘くて切ない距離感が丁寧に描かれていて、BLに詳しくない自分でもグッときました」や「全1話のスペシャルでしたが、作画もお芝居も抜群。続編、ぜひ観たいです!」と、さらなる展開への期待が集まりました。

■そのほかのコメントをご紹介!

『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』には「初めて見たBLアニメが『チェリまほ』でした。会社の同僚の安達と黒沢はもちろん、恋愛小説家の柘植と宅配員の綿矢も大好き」。

『世界一初恋』には「過去のすれ違いが距離感を生んでしまう、そのもどかしさがたまらない。アニメ最新作は2020年公開の『プロポーズ編』ですが、次回作もずっと待ってます」。

『魔道祖師』には「藍忘機の魏無羨への愛が深すぎます。どんなときも味方であろうとし、13年も探し続けていました。そして彼を二度と失わないよう、隣に立ち続ける姿が素敵」。

『ババンババンバンバンパイア』には「銭湯で働くバンパイアの森蘭丸が、バイト先の息子の血を狙ったり、バンパイアハンターに狙われたりと、とにかく笑えます。ただBLはブラッディ・ラブコメの略らしいのですが……」と、今年放送されたタイトルにも投票がありました。


今回のアンケートでは2020年代に放送・公開されたタイトルが上位にランクイン。学園、ファンタジー、音楽ものまで、幅広いジャンルが揃っています。

■ランキングトップ5

[いちばん好きなBLアニメは? 2025年版]
1位 『ギヴン』
2位 『佐々木と宮野』
2位 『たまらないのは恋なのか』
4位 『世界一初恋』
4位 『魔道祖師』
4位 『カラオケ行こ!』

(回答期間:2025年8月22日~8月29日)

■投票があった全タイトル

[いちばん好きなBLアニメは? 2025年版]
『ギヴン』
『佐々木と宮野』
『たまらないのは恋なのか』
『世界一初恋』
『魔道祖師』
『カラオケ行こ!』
『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』
『LOVE STAGE!!』
SUPER LOVERS
抱かれたい男1位に脅されています。
『天官賜福』
『同級生』
『ババンババンバンバンパイア』
『ひとりじめマイヒーロー』
『マスク男子は恋したくないのに』
『ヤリチン☆ビッチ部』

(回答期間:2025年8月22日~8月29日)

※本アンケートは、読者の皆様の「今のアニメ作品・キャラクターへの関心・注目」にまつわる意識調査の一環です。結果に関しては、どのキャラクター・作品についても優劣を決する意図ではございません。本記事にて、新たに作品やキャラクターを知るきっかけや、さらに理解・興味を深めていただく一翼を担えれば幸いです。
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