2026年2月5日にリリース予定のスマートフォン向けゲーム『天穂のサクナヒメ~ヒヌカ巡霊譚~』。今回、メディア向けの先行体験会が開催され、ひと足先に本作をプレイする機会を得た。
本記事では、実際に触れて感じた本作の魅力をプレイレポートとしてお届けする。

やはり主役はお米作り。理解が追いつかないほどの作り込み
『天穂のサクナヒメ』といえば、戦闘と並ぶもう一つの柱が“稲作”だ。本作でもその要素は健在! 実際に触れてみると、スマートフォン向けタイトルとは思えないほど、“稲作”への作り込みに驚かされた。

作ったお米はキャラクターに装備できるアイテムとなっており、米作りにこだわるほどキャラクターを強化できる仕組みだ。単なる育成要素の一部というより、「強くなるために米作りが必要不可欠」という位置づけで、改めて本作における稲作の重要性を実感させられる。

まずは、作りたいお米の種もみと、それを育てる育成キャラクターを編成するところから始まる。この時点で、「もう育成が始まっているのか」と感じるほど情報量が多い。お米には「量・味・硬・粘・美・香」の6つのパラメータが用意されており、これらが「生命力・攻撃力・防御力」といった能力に影響する。
たとえば生命力を伸ばしたい場合は、対応するパラメータを意識して米作りを進める必要があり、「何となく作る」だけでは理想の強化にはつながらない。

さらに驚かされたのが、種もみと育成キャラクターごとに、どのような特性のお米を作れるのかが事前に数値で示されている点だ。編成画面を眺めているだけでも、「この組み合わせだとどんな米になるんだろう」と考え込んでしまい、なかなか先に進めない。
稲作は、田んぼに入る前からすでに頭を使う必要があるのだ。

しかし、本作の稲作はそれだけでは終わらない。編成後は、いよいよ稲作の指示を行っていく。「種もみをどれだけ選別するか」「消毒は何分おきに行うか」「水温は何度にするか」「催芽は何時間行うか」など、工程ごとに細かな指示を出す必要があり、操作してみると情報量の多さに圧倒される。さらに肥料を選び、田んぼの栄養値を調整する工程もあり、「これは腰を据えて向き合うタイプのコンテンツだ」と感じた。

もちろん、これだけの工程をすべて把握して的確に指示するのは簡単ではない。だが、そうしたプレイヤーに向けて、自動で稲作指示を設定してくれる機能が用意されている点はありがたい。伸ばしたいパラメータを事前に指定するだけで、それに応じた稲作指示を自動で行ってくれるため、慣れないうちはこの機能を活用しながら進めるのが良さそうだ。

限られた試遊時間では、稲作のすべてを理解するには明らかに時間が足りなかった。しかし、それだけ奥深いシステムであることは強く印象に残っている。何となく進めるのと、意図を持って米作りに向き合うのとでは、キャラクターの成長だけでなく、ゲーム全体の楽しさも大きく変わってきそうだ。じっくり腰を据えて取り組むことが、本作ならではの魅力をより深く味わえる鍵となりそうだ。


見下ろし型で遊びやすく、それでいて歯ごたえのあるアクション
バトルは見下ろし型のアクションを採用しており、スマートフォンでも直感的に操作できる設計となっている。移動や攻撃のレスポンスも良く、テンポの良い戦闘が楽しめた。

クエストは4人パーティで挑戦する形式だが、プレイヤーが操作するのは1キャラクターのみ。ほかの仲間は自動で戦闘に参加してくれるため、複雑な操作を求められることはない。一方で、敵の攻撃範囲や行動パターンを見極めて立ち回る必要があり、アクションゲームとしての手応えもしっかり感じられる。

キャラクターごとに使用する武器が異なり、それに応じたアクションや戦い方が求められる点も印象的だ。サクナヒメは鎌を使った近接アクションが特徴だが、弓や銃を使った遠距離攻撃のキャラクターも存在し、特性の異なる戦い方を楽しめた。

マップ上の敵を倒していくだけでなく、落石を避けたり、宝箱を探したりといったちょっとしたギミックも用意されており、お手軽な探索が楽しめるのも魅力のひとつ。手軽さと奥深さのバランスが取れたアクションとなっており、幅広いプレイヤー層が楽しめそうだ。

ガチャに頼らないキャラクター解放!好きなキャラを好きなだけ使える!
アプリゲームといえば、キャラクターをガチャで入手する形式が主流だが、本作ではその常識をあえて採用していない。キャラクターは購入によって解放でき、課金専用通貨だけでなく、ゲーム内で入手できる、いわゆる「無料石」でも購入可能となっている。

そのため、課金の有無に関わらず、すべてのプレイヤーが同じキャラクターを使える環境が整っているのが特徴だ。
さらに、どのキャラクターも最大レアリティまで育成できるため、性能面で使えなくなる心配がない。気に入ったキャラクターを長く使い続けられる点は、大きな魅力と言えるだろう。

好きなキャラクターを軸にパーティを組み、自分なりのプレイスタイルで遊べる自由度の高さも、本作の好印象なポイントのひとつだ。

原作の魅力を活かしつつ、スマホ向けに最適化された一作
全体を通して感じたのは、原作の魅力を大切にしながら、スマートフォン向けに丁寧に最適化されているという点だ。特にお米作りの奥深さは健在で、やり込むほどに楽しさが増していくことが想像できる。

アクションの遊びやすさや、キャラクター解放の仕組みなど、現代のアプリゲームとして遊びやすい工夫も随所に見られた。原作ファンはもちろん、初めて『サクナヒメ』に触れる人でも楽しめる内容となっている。

正式リリースされた際は稲作を完璧に理解した状態で臨みたいところだ。
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