曲の持つ繊細さを大切に歌った
――『綺麗にしてもらえますか。』のOP主題歌「綺麗。」でゆう。さんのことを知った読者も多いと思います。まずは自己紹介からお願いします!
12歳から「歌ってみた」で投稿を始め、今年で8年目になります。歌が好きで、自分を知ってほしいという思いもあり、「歌ってみた」を始めました。これまでは高音や元気のよさを武器にしてきましたが、20歳になってそれだけではなく、繊細さや技術的な部分も前に出していきたいと考えています。
――ゆう。さんにとって、「綺麗。」は初のアニメ主題歌になりますね。
いつかは担当してみたいと思っていましたが、どこか他人事のような感じがするんです。アニメの第1話もリアルタイムで見たのですが、まだ現実感がわかなくて。
――「綺麗。」がOPになるテレビアニメ『綺麗にしてもらえますか。』という作品については、どのくらいご存じでしたか?
お話をいただいたあとに原作を読んだのですが、自然の雰囲気が伝わってくるところや、スローテンポな展開がいいなと感じました。それがアニメでもていねいに描かれていて、すごく素敵です。
――ちなみに、作中で好きなキャラクターはいますか?
私はどうしても主人公に注目してしまうので、金目綿花奈さんが気になります。とても純粋で、どんな人にもまっすぐに向き合って、自分にできることがあれば頼ってほしいと言える。作品の舞台となっている熱海の自然と同じような温かさを持っているところが素敵だなと思います。
――「綺麗。」はボカロPとしても人気のあるじんさんが作詞・作曲を手がけていますが、最初に曲を聞いたときの印象を教えてください。
歌の始まりに、まず「ふ、」という一音があって、そこから歌詞が続いていく構成だったので、そこで「おっ」と思いました。Bメロの展開はいい意味でクセがあり、そこから美しくサビに続いていくところがすごく好きで、とくに引かれたポイントです。
――レコーディングの際に大切にしたことは?
私が普段やっている「歌ってみた」は、ボーカロイドや歌手の方がすでに歌っているものを、さらに広げていくイメージなんです。
――歌う際に難しさは感じましたか?
全編難しかったです(笑)。自由に歌えるからこそ考えてしまって。私は、間や息、声が途切れるところに、それぞれの歌手の色や上手さが出ると思っているんですね。だからこそ、最後の息が途切れる瞬間まで気にしなければならなくて、そこが大変でした。
――じんさんからは、何かアドバイスはありましたか?
レコーディングには立ち会っていただいていないのですが、オンラインで少しだけお話をさせていただき、地声で歌うか裏声で歌うか、迷っているとお伝えしたんです。そうしたら、じんさんが「ゆう。さんの裏声は本当にいいので、ぜひ歌ってほしい。自信を持ってほしい」と熱量を持って伝えてくださり、裏声で歌おうと気合いが入りました。
――アニメの放送も始まっていますが、放送後に曲の感想をSNSなどでチェックしましたか?
しました。
――初回限定盤、通常盤でそれぞれ異なるカップリング曲が収録されます。ぜひ、それぞれの曲についても教えてください。まずは、初回限定盤収録の「オーバーチュア」について。
「オーバーチュア」は作詞・作曲のナユタン星人さんから、事前に質問票をいただいて、その回答をもとに歌詞や曲を膨らませてくださったんです。自分の言葉ではないけれど、自分が普段考えていること、活動に関して思っていることが落とし込まれているのがすごくおもしろくて新鮮でした。
――ナユタン星人さんを経由して、自分の気持ちはどんなふうに表現されたという印象ですか?
まっすぐに気持ちが出ている印象でした。私も自分で歌詞を書くことはありますが、どうしても照れがあって、気持ちをストレートに言葉にできないんですね。でも、ナユタン星人さんによって気持ちがまっすぐに反映されていて、そこがうれしいポイントでした。
――楽曲として好きなポイントは?
全部です(笑)。冒頭がアカペラになっているのですが、私はアカペラのショート動画を長く動画サイトにアップしていて、アカペラは得意だと自負しているんです。
――歌うときに大切にしたことは?
最近は、自分の熱意がちゃんと聞き手の方に伝わるように、技術的にも感情的にも出していきたいと思っているんです。とくにこの曲は自分の思いが反映されているので、それをより強くできたらと思いながら歌いました。ナユタン星人さんらしく、単調だけど単調じゃないようなメロディで、すごく歌いやすかったです。
――通常盤のカップリング曲「あいらぶなのだ」についてはどうですか?
この曲は、とくに私から何かをお伝えしたわけではなく、できあがったものをいただいて、すごくキラキラしていてまぶしい曲だなというのが第一印象でした。サビもメロディから感じた元気さや明るさ、楽しさを表現していきたいなと思いました。
――難しい部分はありましたか?
高低差のある曲なので、音域的な難しさはありました。また、歌詞が詰まっているので、それを表現するのも大変で。でも、自分としては得意な分野なので、実際にできあがってみると思ったとおりに歌えたなと感じています。私は、声質的にもそれほどクセがなく、いろいろな曲調に合わせられるのが長所だと感じているんですね。それを今回の3曲それぞれで引き出してくれた気がしています。
――今回、タイアップもCD化も初めてということで、新鮮に感じたことはありましたか?
これまでの制作とは関わってくださる方の数が桁違いでした。また、CDとなるとデジタルシングルよりも決めることが多く、それを考える時間も楽しかったです。また、多くの方が携わってくださったおかげで、私は期待をしていただけているんだと感じられましたし、それがモチベーションにもなりました。どれも普段、ひとりで活動しているときにはあまり見えてこない感情だったので、新たな発見だったように思います。
――初回限定盤のBlu-rayには、オンラインライブの映像が収録されていますね。
展開が早かったり、早口だったり、高低差のある曲だったりと、かなり難易度の高い曲を歌っているので、見応え、聴き応えがあると思います。また、ライブ当日には披露しなかった「綺麗。」のフルバーションも追加で収録しました。CD音源では繊細さが前に出ていますが、ライブになるといい意味で力が入って、人の温もりが感じられると思います。音源ではどうしても表現しきれない声のとおりや張りはライブだとよくわかると思うので、ぜひチェックしていただけたらと思います。
――ゆう。さんにとって、今回のCDはどんなシングルになりましたか?
初めてのことが多かったので、これからいろんなことが始まっていくと感じられたシングルになりました。オンラインライブのタイトル「renew.」には、CDリリースをしたりアニメの主題歌を歌ったり、いままでと違う活動を始める意思も反映されています。
――歌手としての今後の目標を教えてください。
しっかりした目標を立てるのはあまり得意ではないのですが、これからも楽しく歌っていきたいです。また、ゆくゆくは自分で曲を書いたり、もっと歌える幅を広げたりしつつ、自分の基盤となっているカバーもずっと続けていきたいです。いつか「綺麗。」も誰かがカバーしてくださったらうれしいですね。
――最後に読者にメッセージを。
まずは、CDとアニメを引き続き楽しんでいただけたらと思います。また、4月3日には東京・Zepp Shinjukuでライブを開催します。いろいろなジャンルの曲を歌う予定ですし、「綺麗。」で私を知ってくださった方も絶対楽しんでいただける自信がありますので、ぜひ遊びに来てください。
Profile
ゆう。/12月22日生まれ。12歳でYouTubeにカバー動画の投稿を開始。高校卒業後に本格的に音楽活動を始め、2024年に自身が作詞作曲に参加した「青春最後の1ページ」をリリース。その後も精力的に活動を続け、2026年3月4日に初のCD「綺麗。」を発売。
Information
4月3日に東京・Zepp Shinjuku(TOKYO)で、2nd One-man Live「◎(にじゅうまる)」を開催。ライブの詳細やチケットの購入方法などは、ゆう。公式X【https://x.com/Yuu_mr_】などをチェック。
「綺麗。」
表題曲は、テレビアニメ『綺麗にしてもらえますか。』のOP主題歌。伸びやかで清々しい歌声が耳に残る1曲だ。カップリング曲として、初回限定盤には「オーバーチュア」、通常盤には「あいらぶなのだ」をそれぞれ収録。また、初回限定盤には、オンラインライブ「renew.」のライブ映像を収録したBlu-rayが同梱。
3月4日発売
フライングドッグ
初回限定盤3850円(税込)
通常盤1430円(税込)
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