Re:ゼロから始める異世界生活』(以下『リゼロ』)は小説投稿サイト「小説家になろう」で連載中のファンタジー作品。2016年にTVアニメ1st seasonを放送して以来、その過酷すぎる内容やドラマチックな物語で多くのファンを惹きつけて来ました。


2026年4月8日より配信と放送がスタートした4th seasonは全19話のエピソードとなり、この4月より全11話の《喪失編》を、8月より全8話の《奪還編》をそれぞれ展開することとなります。その物語は3rd seasonから直接つながっているため、このたび放送された第67話(4th season第1話)では3rd seasonのエピローグかつ4th seasonの幕開けという橋渡し的なエピソードとなっていました。

そこで本稿ではXに投稿されたファンの反応を紹介するとともに、3rd seasonの振り返りを兼ねた内容でお届けしたいと思います。

※以下の本文にて、本テーマの特性上、作品未視聴の方にとっては“ネタバレ”に触れる記述を含みます。読み進める際はご注意下さい。
◆開幕からフルスロットルで爆走する『リゼロ 4th』
「少なくとも、私は君たちを友人だと思っていたよ……」

近衛騎士で戦友のユリウスの、絶望が入り混じった声でスタートした4th seasonは、冒頭からスバルたちを重苦しい雰囲気が包みました。

ルグニカ王国の次期王を決定する「王選」のさなかに魔女教と呼ばれる集団に横槍を入れられる形となったスバルたち。3rd seasonでは残るすべての大罪司教が水門都市プリステラに集い、町の全域を巻き込む形で死闘が演じられました。その中で「暴食」の司教に名前や記憶を“食われ”て昏睡状態に陥る者、「色欲」の司教によって醜悪な姿に変えられてしまう者……。最終的にすべての司教を倒し、あるいは撃退したものの町全体の被害は目を覆うほどでした。

自分の存在を忘れられてしまったユリウスもまた「暴食」の司教の被害者のひとり。スバル以外は誰も彼の存在を覚えていない……いや、その存在さえ“なかったこと”にされ、かつての仲間たちから困惑と哀れみの視線を向けられます。


この状況に、番組スタート直前まで「待ちに待ったリゼロの時間だぁあああ!!」「1年ぶりに帰ってきたリゼロ」とはしゃいでいた視聴者も「初手から重い」「ラインハルトとフェリスの、他人を見るような目線がつらい」と落ち込みぎみ。さらに「ユリウスって誰のこと?」と作中人物になりきる声や、「マジでスバルが覚えててよかったよ」とスバルの存在に心強さを感じる視聴者もいました。

それではこの状況をどのように解決したら良いのか? 元凶となった大罪司教を捕らえたところで解決策を教えるとも限りません。そこで一同は、王選候補者のひとりであるアナスタシアの提案で、その方法を知っていそうな賢者シャウラを探すことにしました。

しかし賢者シャウラがいる「プレアデス監視塔」は、剣聖の誉れ高きラインハルトでもたどり着けなかった難所です。そこは魔獣の巣窟である大砂漠「アウグリア砂丘」にそびえ立っており、何らかの結界で近づくことができません。しかも頼りのラインハルトたちは大罪司教の護送や、町の復興があるため遠征することができない状況です。スバルたちは限られた人数で攻略に挑むという“無理ゲー”を強いられるのでした。

そのため視聴者も「『ラインハルトでも無理』という言葉が強すぎる(笑)」「あのチーターが攻略できないんじゃあムリムリ」も今後展開していくだろう過酷な旅に思いを馳せます。

開始5分の情報量だけでも満腹なのに、今回のエピソードはさらに各人の事情もありドラマチックに盛り上がります。

まずアナスタシアの事情です。彼女は大罪司教との戦闘の際、一時的に人工精霊のエキドナと精神を入れ替えたのですが、元に戻るはずがそのままアナスタシアの中から出られなくなっていました。
つまり現在のアナスタシアは、見た目はアナスタシアそのものなのに精神はエキドナという言わば“別人”。エキドナといえば魔女のエキドナが存在しますが、どうやらそちらとはまったく異なる関係とのこと。賢者シャウラを探す提案をしたのも、実は元に戻る方法を聞きたいからでした。

視聴者が注目したのはその声の演技です。

植田佳奈さんの演技がすごくエキドナだから凄い」「植田佳奈さんの声が坂本真綾さんボイス寄りなの凄いな」と、魔女エキドナ役・坂本真綾さんの演技に寄せた植田佳奈さんの演技に称賛の声が続々と集まっていました。

続いて久々の登場となった「魔獣使い」メィリィ・ポートルートにも注目が集まります。

メィリィはスバルがロズワールの屋敷にやってきたばかりの頃に登場したキャラクターで、村の子供を演じながらスバルの命を狙っていた暗殺者でした。その後、「聖域」の事件で再登場し、ロズワール邸の座敷牢に囚われていたのですが、今回の旅では魔獣を相手にするということでスバルから助力を求められます。

視聴者はその際のやり取りを「元敵であろうと助力を請えるのもスバルの魅力」と評価。一方で「信用して良いのか?」とやや懐疑的な意見も。ただ人形遊びをスバルに見られて顔を赤らめたり、一定の距離を取りつつも協力的な姿勢をとったりするキャラクター性は、今後の物語でどう機能するか楽しみになってきます。

そして問題のユリウスは、スバルとのかつての関係性もあり視聴者の心に深く刺さりました。
なにしろスバルははじめてユリウスと会った際、ボロボロに負かされて「恥」を植え付けられています。その一方で強さや気高さは認めており、幾多の戦闘を経る中でその仲も深めてきました。

そのため視聴者もユリウスに寄りそうスバルに対し、「迷わずユリウスと一緒にいる選択肢を選ぶ辺りがスバルらしい」「自分にとっての最大の黒歴史たる原因を相手に、ここまで打ち解けるんだから、そりゃ人たらし言われるよスバル」と評価し、「ユリウスとスバルくんのこの会話、大好き」と感想を綴ります。

そこでスバルはユリウスにこう言って励ましました。

「ふざけんな、浸ってんじゃねえ。忘れるのも、忘れられるのも、どっちもクソ食らえだ! 辛いことに順番なんてつけようとすんな!」。そして続けます「弱気なツラしてんじゃねえ。忘れたのかユリウス。いや、忘れるなユリウス! お前の強さはオレの目が知ってる、オレの“恥”が知ってる! 誰が忘れたとしてもだ!!」

この段階ですでにファンとしては大満足ですが、本エピソードは「君を連れ出す理由」と「ゴージャス・タイガー・リローデッド」の2本立てです。続く「ゴージャス・タイガー・リローデッド」は聖域での試練で仲間に加わったガーフィール・ティンゼルが実の母に会いに行くエピソード。愛しい母が自分を含む過去の記憶を失っており、他人として接しなければいけない姿に胸がギュッと締め付けられる内容となっていました。

その場に同席したミミは3rd seasonの第53話「ゴージャス・タイガー」でも傍にいて一部始終を目撃しており、泣きたいのに我慢していたガーフに寄り添ってくれました。
今回のエピソードでも随所にフォローを入れたり、さりげなく気を利かせてくれたりして、視聴者から「ここでさり気なくフォローを入れられるいい女である」「ミミ、フォローありがとう」「『ガーフィール、だよ?』の時のミミの声色がちょっと違う」と感謝の声が続出します。

また感極まり、“母”の胸で「母さん、お母さん!」と号泣するガーフに対しても「ガーフに救いはないのか? ミミがいてくれることは救いだけど、お母さんなのに……」「ここ本当に苦しくて大好き」と、そのようすを静かに見守っていました。

新シーズンの幕開けから情報量たっぷりで、感動のシーンもあり、今後の展開への期待感が高まった本エピソード。視聴者も「4期1発目から泣かされましたわ」「4期1話目からこれは刺さるなぁ。毎週のリゼロが楽しみな春」「4期1話ありがとうございました。すごく良かったですリゼロありがとう!!!!!! 2話もすごーーーーく楽しみ!!!!!!」と満足気でした。

◆◆◆『TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』4th season』放送情報◆◆◆

■《喪失編》(全11話)4月8日(水)より TOKYO MX、AT-Xほか全国21局にて放送中

■《奪還編》(全8話)8月12日(水)より放送開始

■STAFF

原作:長月達平(MF文庫J「Re:ゼロから始める異世界生活」/KADOKAWA刊)、キャラクター原案:大塚真一郎、監督:篠原正寛、シナリオ監修:長月達平、シリーズ構成:横谷昌宏、キャラクターデザイン・総作画監督:佐川 遥、モンスターデザイン:千葉啓太郎、プロップデザイン:岩畑剛一/鈴木典孝、美術設定:青木 薫(美峰)、美術監督:木下了香(美峰)、色彩設計:坂本いづみ、撮影監督:宮城己織(T2studio)、3Dディレクター:居嶋健太郎(FelixFilm)、編集:須藤 瞳(REAL-T)、音楽:末廣健一郎、音楽制作: KADOKAWA、音響監督:明田川仁、音響効果:古谷友二(スワラ・プロ)、音響制作:マジックカプセル、アニメーション制作:WHITE FOX、製作:Re:ゼロから始める異世界生活4製作委員会

■CAST

ナツキ・スバル:小林裕介、エミリア:高橋李依、ベアトリス:新井里美、ラム:村川梨衣、レム:水瀬いのり、ユリウス・ユークリウス:江口拓也、アナスタシア・ホーシン:植田佳奈、メィリィ・ポートルート:鈴木絵理、シャウラ:ファイルーズあい、レイド・アストレア:杉田智和、ライ・バテンカイトス/ロイ・アルファルド:河西健吾、ルイ・アルネブ:小原好美

(C)長月達平・株式会社KADOKAWA刊/Re:ゼロから始める異世界生活4製作委員会
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