
背中を押してくれる存在がそばにいれば、困難を乗り越えようとする気持ちも高まるのだろう。
7月4日に第2話の放送を迎える日曜劇場「オールドルーキー」(TBS系)で、榮倉奈々の演技に注目が集まっている。
所属するJ3チームが解散したことで、移籍先を探していた亮太郎。スポーツマネージメント会社のビクトリーに移籍先探しを依頼するものの、彼を欲しがるチームは一つもなく、選手としての寿命が終わったことを宣告されてしまう。
ハローワークに通って再就職を模索するも、営業の仕事は2週間でクビに。交通整理のアルバイトで糊口をしのぐなか、ビクトリーの高柳雅史社長(反町隆史)から「うちで働いてみないか?」と声をかけられ、契約社員ながら就職が決まった。
与えられた仕事は、ドイツリーグで活躍する矢崎十志也(横浜流星)に日本滞在中のサポートに関して営業をかけること。亮太郎にとっては高校の後輩で、顔見知りながら、自分の立場と比べてしまうため強く出れないジレンマを抱えることに。しかも矢崎の態度は横柄で、練習相手のレベルや腕の良いマッサージ師の手配、さらにはギャラ5000万円のCMを要求するなど、わがままな無理難題を亮太郎にふっかけていた。
それでも亮太郎は、なんとか頑張ろうと決意することができた。そこには妻・果奈子による大きなサポートがあったのだ。
「所属チームが解散した時も、慣れない仕事に疲れ果てている時にも、果奈子は夫の亮太郎に寄り添い、励まし続けていました。
そんな果奈子のサポートは、いつも優しい言葉だけとは限らない。後輩のわがままに「なんで矢崎のご機嫌取らないといけないんだよ。裏方は無理」と弱音を吐いた亮太郎だったが、ここで果奈子は「なに甘えたこと言ってるの、亮ちゃん!」とピシャリ。妻ならではの喝を入れてみせた。
さらに、娘たちには嫌われたくないという亮太郎に「だったら自分は裏方だろうが、矢崎さんがわがままだろうが我慢する。『頑張ります』って言いなさい!」と、身内だからこその叱咤激励で発破をかけたのである。

その姿に視聴者から≪凹みそうになる旦那さんに発破をかける榮倉奈々さんよかった≫≪良い夫婦関係≫と共感の声が続出。≪奥さん最強説≫との声は、果奈子こそが亮太郎にとって最大のサポーターである姿に感動したことの表れだろう。
「ドラマの公式インスタグラムでは、榮倉がエプロン姿で見せるスマイルがなんとも爽やか(※トップ画像)。しかし作中ではその笑顔を封印し、夫に喝を入れる演技を披露しました。果奈子にとっては亮太郎のことを一番に考えての発言だったのだと思うと、彼女の深い愛情を実感します」(前出・テレビ誌ライター)
誰しもが日常で大変なことや乗り越えるべきことを抱えるなか、榮倉が演じる果奈子のポジティブなパワーを受け取り、心が元気になった視聴者も多くいたことだろう。
(村松美紀)