現役モデルの新 唯(あらた・ゆい)さんによる普通自動二輪免許取得連載もついに最終回を迎えます。
はれて普通自動二輪免許(MT)を取得できた唯さん。
公道デビューのバイクは「Honda CBR250RR」
公道デビューするには、バイクを用意しなければなりません。ですが唯さんはお母様から「バイクは危ないから買っちゃダメ!」と厳しく言いつけられており、購入には至っておりません。ここは取材ということで広報車をお借りし……と考えたのですが、万が一広報車にキズをつけようものなら、修理代はもちろんのこと、オトナの色々が待っています。
というわけで、今回はリスクを最小限にすべく、不肖が昨年購入した愛馬「Honda CBR250RR」に乗ってもらうことになりました。
初めての公道デビューに緊張を隠し切れない唯さん。不肖の愛馬を目の前にし「これに私、乗るんですか?」とポツリと一言。そして「あの……雨が降ってきたので、やめにしません? あと、もう16時で日が落ちてきましたよ。暗いですよ」とも。
免許取得後、久々のバイクに乗る唯さん。しかも目の前にあるのは、戦闘的なフォルムのCBR250RRという、今まで触れたことのない車種です。とりあえず手で押してもらいました。
約2ヵ月ぶりにバイクに乗ることもあり、最初は広い敷地内でのウォームアップ走行を開始。恐る恐るクラッチを繋げたところ、早速エンスト。
恐る恐るだけど、コツを掴んで出発!
それでは交通量が少なく、長い直線の一般道に挑戦です。「路面がぬれているし大丈夫かなぁ」と心配する担当編集。次第に強くなる雨足。陽も落ち始め、時間も少なくなってきました。
心配そうに見守る担当編集と不肖。唯さんは2速、3速とシフトアップ。
時折クルマやバイクに追い抜かれながら、マイペースで走行する唯さん。無理をしてスピードを出す必要は一切ありません。こうして5分位経ち、Uターンをして戻ってきた唯さんの第一声は「45km/hまで出しました!」と達成感にあふれたもの。「では、もう一周行ってみましょう」となり、もう一回同じように。先ほどよりは元気に加速。「いい傾向だぜ。しばらく悪戦苦闘してみろよ、唯」と、どこかの豆腐屋のオヤジみたいなことを言い出す担当編集。「CBR250RRはライダーを育てるバイクだからな」と、これまたどこかの豆腐屋のオヤジみたいなセリフで応える不肖。
戻ってきた唯さんの口から出たのは「このバイク、いいですね!」と誰もが予想していない一言。唯さんはレーシーな外観のバイクが好みである一方、見た目からの印象で扱いづらさを感じていたようですが、いざ乗ってみると普通に扱えたばかりか、バイクが楽しいと思えたというわけです。やっぱりCBR250RRはライダーを育てるバイクです。
さて、完全に陽も落ちてしまい、ASCII.jp教習所は終了の時間を迎えました。「長い直線を走っただけじゃないか!」「幹線道路も走れよ」と言う方もいらっしゃるでしょう。でも、クルマ以上にバイクの初公道走行は怖いもの。まずはスピードに慣れて、バイクで走る楽しさを体験してもらうのが、ASCII.jp教習所のモットーです。この調子で500kmほど走行すれば、バイクに慣れてくるハズ。バイクをお持ちではないので、また別の乗車機会を設けたいと思います。お母様にはナイショで購入するバイク選びも兼ねて……。
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モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)
栃木県出身10月5日生まれ。2020年に小林唯叶としてモデルデビュー。2020年シーズンのSUPER GT「マッハ車検GAL」をはじめ、SUPER FORMULA、スーパー耐久シリーズのレースクイーンとして活躍。2021年4月の芸能事務所プラチナム・プロダクションへの移籍に伴い新 唯に改名。現在ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技の勉強中。