日産「リーフ」に続く第2の電気自動車として、2021年11月に発表された日産「ARIYA」。なんと、アメリカでは、新規受注にストップをかけるくらい売れているのだとか! ということで、今回はその実態を探るべく、実際に乗ってみて、良かったこと&悪かったことをシッカリとお伝えしていきます。購入をご検討されていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてください。
新型ARIYAはこんなクルマ

電気自動車ならではの力強い加速や、滑らかな走りが魅力のクロスオーバーEV「新型ARIYA」。最新の運転支援機能(プロパイロット 2.0)や、コンシェルジュのようにドライブをサポートするシームレスなコネクテッド技術が搭載され、先進技術を体感できる仕様になっています。
また、内装&外装の至る所に、日本の美を意識した“組子模様”や“行燈を思わせるライト”が採用されており、近未来的な雰囲気が漂うなかに和テイストがふんだんに盛り込まれたデザインとなっています。
ARIYAのオススメポイント その1
外装&内装デザイン
私が試乗したのは、1番お求めやすいグレードの「B6(539万円)」になります。ベースグレードとはいえ、洗練されていて高級感漂う外装&内装となっていました。なお、このB6は現在注文を一時停止しています。

フロントフェイスから漂うモビルスーツ感……。ガンダムっぽくて、やっぱり良い! 細めのライト、V字型に入ったシルバーのライン、中央に光るNISSANのマーク。近未来感があって、個人的には◎です。車幅は同社のSUV「エクストレイル」よりも小さいですが、デザイン的なものもあってか、同じくらいの大きさに見えました。




また、内装はラウンジを意識したとのことで、ゆったりとくつろげる雰囲気になっていました。




そして、私が内装で1番好きだったのがコレです(↓)。


ARIYAのオススメポイント その2
使い勝手の良さ
車内の収納は、いわゆる一般的なものから、「おおっ、これはスゴい!」というものまでたくさんありました。今回は、私がとくに気になった収納をピックアップしていきます。サイドにドリンクホルダーは付いていませんが、センターコンソール部分に隠せるドリンクホルダーが! 隠すことで、ごちゃごちゃした生活感が出ないのが◎です。





上の写真の電子キーを使うと、運転席に乗らずして車両を動かすことができます。実際にやってみましたが、実車サイズ(というか、実車)のラジコンを動かしている感覚に陥りました(笑)。ちなみに、操作を誤ってしまっても、障害物があれば止まるようになっているので、「あっ、ミスってしまった……」ということがあっても大丈夫です!
ARIYAのオススメポイント その3
積載&シートアレンジ
足元のスペースにゆとりがあり、後席も狭いと感じさせない広さは、座っていて本当に居心地が良かったです。シートの柔らかさは少し固めで、革張りの高級そうな座椅子をイメージすると分かりやすいかと思います。



バックドアは、センサーに足をかざすと開く「ハンズフリースライドドア」になっています。セレナなどにも付いているのですが、足をかざしてもなかなか反応しない……ということが、ARIYAにはありませんでした。



なにより、シートアレンジの時に力がいらないのがGood! これは、私のような非力な人でも使いやすいです。
ARIYAのオススメポイント その4
EVならではの静粛性とコネクテッド機能
驚くべきは、“かなり静かなこと”です。窓ガラスを閉めると、外の音も聞こえないし、EVなので「ブルルルル」というエンジン音もしません。ホイールに音を吸収するような素材を使うなど、とにかく音を出さないような機構にしているそうです。
これは良い! と思ったのが「アレクサ、美味しいピザ屋さんはどこ?」と聞くと、お店の住所が何件か表示されるところです。ボタンを押すなどの動作がないので、ズボラな私にはピッタリの機能でした。「アレクサ、エアコンつけて」「アレクサ、音楽かけて」など、ここぞとばかりにお願いごとをしてしまいました(笑)。
個人的に気になったのは、ドライブモードの選択ボタンがシームレスになっていることです。運転しながらだと、どこにあるのか分からないし、上手く反応してくれないこともあり、操作しずらかったですね。
今回は「新型ARIYA」のレビューをしました! この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧ください。
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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