自動車メーカーがライフスタイルアイテムを作るのは珍しい話ではありません。その中でマツダはコダワリがたっぷり詰まっているようです。
MAZDAの名を冠したコダワリのアイテムたち
マツダのアイテム群は大きく2つのアイテムに分けられます。1つはライフスタイル系アイテムとモデルカーなどの「MAZDA COLLECTION」。もう1つは昨年から活動を開始したモータースポーツ活動を軸とした「MAZDA SPIRIT RACING」です。

筆者がマツダのライフスタイル商品に興味を抱いたのは、2021年頃にミズノと共同で開発したドライビングシューズから。当初「ミズノのシューズにMAZDAのロゴをつけたOEMでしょ?」と思っていたのですが、これがデザイン面や機能面などで普段クルマに携わるデザイナーが参画したというから驚いた次第。好評が好評をよび、あっという間に終売。


さらに同年9月頃、同社のSUV「CX-5」にフィールドジャーニーというアウトドアテイストを強めたグレードが登場したのですが、その時にマグカップやらトートバックなどの「アウトドアに便利そうなグッズ」、名付けて「MAZDA ACTIVE」コレクションも同時に登場。これまた「OEMにロゴを入れただけでしょ?」と思いきや、たまたま近くにいたデザイナーが「このチタン製マグカップは、持ち手の部分が~」「ちょうどペットボトルが入るような大きさにしつつ……」と、自ら参画していたことが発覚。
そんな話を聞いていたら、同伴していたドライブ好きのモデルで女優の新 唯(あらた・ゆい)さんが「コレ可愛い!」と気に入りはじめてしまい……。結果、取材予定時間を大幅に超過。クルマを撮る時間が少なくなってしまったとかなんとか。ようするにコダワリが詰まったアイテムなのです。

ということで、今回はMAZDA ACTIVEに心を躍らせた女優でモデルの新唯さんと共に、お届けしたいと思います。しかも時間をたっぷり用意したので、取材の途中で脱線しても問題ございません。
MAZDA COLLECTIONの新作
「MAZDA JOURNEY」


まずはMAZDA COLLECTIONの新作「MAZDA JOURNEY」から、ボストンバッグ(12万5000円、以下すべて税込)と、クッションブランケット(1万8000円)をご紹介しましょう。この2点は「CX-60」の登場に合わせてラインアップされたもの。関係者の話を聞くと、CX-60は旅にピッタリのクルマということで、旅アイテムを用意したのだとか。






ボストンバッグは「タン」「ピュアホワイト」「ブラック」の3色展開。革の素材はCX-60の内装に使われているものと同質で、日本の職人の手によって1個1個手作りしているものだとか。製造は1941年大阪府で創業したFUJITAKA。同社は80年にわたって技術を大切に継承している、職人の技術とデザイナーの感性が融合したブランドなのだそうで、社内一貫工程による柔軟かつきめ細やかな物作りを信条としているそうです。
そのモノづくりに、マツダのデザイナーが共感。異業種による、でも最高のモノを作ろうという大プロジェクトとなりました。

実際に手にとると、ナッパレザーのマットな艶を活かしたハリのあるフォルムと、作り込みを感じるステッチ表現は逸品のひとこと。



バッグのフォルムや耐久性もさることながら、使い勝手の良さもまた秀逸。まずスマホポケットを用意。ボストンバックの中には小物の仕切りがあるのですが、いちいちカバンを開けなくてもスッとスマホが取り出せるのは実に便利です。

そして底面にはシューズが収納できる場所も用意! 運転するときは前出のドライビングシューズ、街歩きは別の靴というオシャレもできたりするのです。実際に手にした唯さんは「コレ可愛い! それにイイモノ感のオーラがスゴい!」と大絶賛。「ロゴがさりげないのもイイですね。これ見よがしにブランドを主張していないので、色々なファッションに合わせやすいです。それにクルマの中にバッグを置くと、より良さが引き立ちますね。クルマのレザーということですから、耐久性も高そう。お値段は高いですが、長く使えるカバンだと思うとお値打ちですね」というわけで、欲しくなってしまったようです。

続いて寒い日にうれしいクッションブランケット。約140×70㎝のブランケットと、それを収納するカバーのセットになります。こちらも色はCX-60の内装色に合わせた「タン」「ピュアホワイト」「ブラック」の3色展開になります。



1万8000円というお値段に「え?」と驚いた唯さん。ですが、クッションカバーはマツダ車のインテリアに採用されている素材レガーヌ(スエード素材)が用いられ、ブランケットは日本オーガニックコットン100%と、コダワリ満点。これまた、日本の一大毛布産地「大阪・泉大津」で1968年に創業し、1993年に日本初のオーガニックコットンブランケットの開発に成功した毛布メーカー「日の出毛織」とマツダのデザイナーによる共作となります。


ブランケット生地は、立体感が出やすいヘリンボーン柄を採用。ふんわり感とシッカリ感が実に見事なのです。しかも使わない時はクッションとして使えるのも◎。「ブランケットってうれしいアイテムですよね。でもクルマに置いておくと案外場所を取るというか、綺麗に置けないんですよね。だから、クッションカバーになるのは、とてもイイと思います」と唯さん。

欲しくて仕方ない様子の唯さん。ですが、ボストンバックとブランケットは評判を呼んで、初回分は既に完売ですが、春以降に再販をする予定とのこと。詳しくは「MAZDA COLLECTION」の通販サイトをチェックしてください。
モータースポーツを意識した
MAZDA SPIRIT RACINGコレクション

続いてMAZDA SPIRIT RACINGの応援アイテムをご紹介しましょう。MAZDA SPIRIT RACINGについては、別記事でご紹介していますので、そちらをご覧いただければと思います。なお、これらのアイテムのうちいくつか在庫がないようですが、今後再販されるものもあるようです。





まずはジャケット(1万9600円)から。「MAZDA SPIRIT RACING」のロゴ刺繍入りジャケットになります。表面にハリのある上質な生地を使いながら、裏面にフリース素材を用いているため、すっきりとシャープなシルエットでありながら、暖かさも兼ね備えたアイテムになっています。



続いてパーカー(9400円)。「MAZDA SPIRIT RACING」のロゴ刺繍入りプルオーバータイプのパーカーで、ブルーグレーとホワイトの2色展開です。しっかりした厚みがありながら軽量なのが◎。フードに配した赤いアクセントがポイントです。こちらはフリーサイズのみで、男性のM~Lサイズ相当とのことです。

唯さんは「デニムはもちろん、色々なパンツに合うと思います。あとシルエットがイイです。応援ウェアにありがちな背中に大きなロゴが入っていないのもオシャレですし、合わせやすいです」とご満悦。





定番アイテムのTシャツ(4400円)も用意されています。

「コットンなのにザックリ感じゃないのは面白いですね。光沢感があるのもオシャレです」。色はブルーグレーのほか、ブラックとホワイトの3色。サイズはこちらもフリーサイズのみです。



応援グッズといえばキャップもハズせないアイテムです。「MAZDA SPIRIT RACING」のロゴが刺繍で入るほか、ツバの前面に赤い生地を挟み込んだコダワリの一品です。サイズ調整部分もアジャスターが外に出ない工夫がなされています。カラバリはブルーグレー、ブラック。ホワイトの3色展開です。スポーツ観戦はもちろんですが、オープンカー運転時に髪の毛の乱れが気になる方にはオススメの一品です。

最後はステッカー。1枚にブルーグレーとホワイトの2種類のステッカーが入っています。愛車はもちろん、ノートPCなど普段使うものにペタッと貼るのもいいかも。

オシャレで上質なMAZDAのライフスタイルアイテム。こうしたアイテムを手に入れると、愛車により一層の愛着がわくこと間違いナシです。「どちらも質感がイイんですよ。それにオシャレなんです」と唯さん。

自動車メーカーのライフスタイルアイテムは、プレミアムブランドほど「イイモノ」感が高まっているように感じます。マツダの商品群は、比較的お手頃価格ながら、お値段以上のクオリティと「持っていて恥ずかしくない」アイテムのように感じます。それはクルマも同じ。なるほど、マツダはいかなるものも手を抜かない、そんな心意気を感じました。
最後に、これらのアイテムは生産数が少ないので、気になった時は頻繁に同社通販サイトをチェックされることをオススメします。
■関連サイト
モデル紹介――新 唯(あらた ゆい)

10月5日栃木県生まれ。ファッションモデルとしての活動のほか、マルチタレントを目指し演技を勉強中。また2022年はSUPER GTに参戦するModulo NAKAJIMA RACINGのレースクイーン「2022 Moduloスマイル」として、グリッドに華を添えた。