ステランティスジャパンは20日、プジョーの最新モデル「408」のジャパンプレミアを実施。7月1日より販売を開始する。価格は429万円から。
セダンからファストバックSUVへの大胆な転身


プジョーの400番台シリーズは、終戦直後の1955年から続く、同社の上級セダンとして親しまれてきた。だが新型408は、セダン、ステーションワゴン、SUVを融合させたファストバックという、今までの自動車業界ではあまり見かけないスタイルで誕生した。ボディーサイズは全長4700×全幅1850×全高1500mm、ホイールベース2790mmと、Dセグメントの入口といったところ。注目すべきは最低地上高170mmと高めなのに対して全高1500mmと立体駐車場を選ばないところ。「SUVらしいアイポイントの高さに、使いやすさをプラスした」というパッケージに仕上げられている。

センターにライオンエンブレムを配した大型フレームレスグリルが特徴的なのと、最新の薄型マトリクスLEDヘッドランプ、そしてライオンの牙をモチーフにしたLEDデイタイムライニングライトによるフロントマスクは、かなり個性的。サイドラインに目を移すと直線基調で複雑なプレスラインも印象的。ホリが深く、光の反射により色彩と陰影が複雑に変化する。ホイールは19インチと大径で、ホイールアーチを設けることで力強さをさらに高めている。



ラゲッジルームは5名乗車時で536L。後席を倒すと最大1611Lという大容量を実現。12Vのアクセサリーソケットも用意されている。
プジョー独自の小径ハンドルが魅力!
シックな車内デザイン









インテリアはブラックを基調としたシックなもの。プジョーらしい小径ステアリングホイールと、それを取り囲むような「Peugeot i-Cockpit」レイアウトにより、コクピット感の強いデザインに仕上げられている。タッチスクリーンのサイズは10インチで、スマートフォンのように滑らかに動作する


パワートレインは、ガソリンとプラグインハイブリッド(PHEV)の2種類を用意。ガソリンエンジンは130PSの1.2L直列3気筒ターボエンジンと8速ATの組合せ。PHEVは1.6Lの直列4気筒ターボエンジンとモーターの組合せ。電気のみで最長66kmまで走行可能で、6kWhタイプの充電器を用いた満充電までの時間は2時間30分だという。
プジョーのキーマンが語る日本への期待
そしてアンバサダーは森山未來さんに!

ステランティスジャパンの打越 晋 代表取締役社長は「今年4月28日に豊橋の港に着いた時、私の目は釘付けになりました。プジョーはフレンチテイストを織り込んだデザインと、スポーティーマインドを兼ね備えたブランドで、新型408はブランドの魅力を体現したモデルとなっています」と408にかける期待を熱弁。そして「408はプジョーを愛してくださっているお客様にはもちろんのこと、新しいお客様にも魅力に映ると思います。エレガントかつスポーティーな走りが楽しめる408にご期待ください」と挨拶した。

ステランティスのビリー・ヘイズ インドアジア太平洋地域 販売事業執行 副社長は「プジョーはすでに25万台の電気自動車を販売し、欧州のトップ5に入る生産台数を誇ります。我々は、2028年までにカーボンニュートラルの実現など、多方面にわたりプジョーオーナーの皆様に新しい価値をお届けします」と同ブランドの電動化の展望について紹介。その上で「日本はプジョーにとって重要なマーケットです。新型408は日本のお客様の中でも特に進歩的で自身を大切にされる方、休日はリゾート地で過ごされるなど、ワークバランスを大切にされる方にピッタリだと思います」と、想定するユーザーターゲット層を語った。


ステランティスジャパンは、408には並々ならぬ期待を込めているようで、アンバサダーには俳優の森山未來さんを任命。森山さんは「プジョーといえばライオンなので、ウェービーな髪型にしました」と挨拶すると、408について「流線形がすごく美しい。シャープなエクステリアと、先進のエレクトロニクス制御の融合がとても素晴らしいです」と賛辞。その上で「とにかく乗ってみたい!」と語ると「今後、新しいスペシャルムービーも公開する予定なので、楽しみにしていてください」と語った。


新種という言葉が相応しいプジョーの新型408。ASCII.jpでは、後日試乗レポの掲載を予定している。


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