この記事は『週刊アスキー』1435号(2023年4月18日発売)に掲載されたものです。製品情報や発売日、価格などは変更されている場合がありますので、ご了承ください。
途中でくじけないために
成果を数字に残してやる気を引き出そう
体づくりの努力をしていると、すぐにでも成果が欲しくなるものだ。その成果を確認するために、日々のライフログは確実に残していきたい。仮に体重減少という形でそれが現れてなくとも、日々の運動の記録や消費カロリーがしっかり見えていれば、自分が継続した努力に自信を持てるようになる。
ライフログをつけるためのツールの代表格が体組成計やスマートウォッチだ。現在の体組成計は体脂肪率だけでなく、筋力量や体のどこに脂肪が多いのかなど多彩な項目を測定できる。データはスマホアプリに残しておけるから、年単位で過去にさかのぼってデータをチェック可能。スマートウォッチは日々の歩数はもちろん、消費カロリー、ワークアウトの経過まで詳細な記録を残す。体組成計のデータとあわせてチェックすれば、どんな運動をしてどんな成果が出たのか分かるから、効果検証は容易だ。また近年では、ウォッチ型以外のウェアラブル端末も登場している。下で紹介する「Oura Ring Horizon」は、指輪型のウェアラブル端末。小さいながらも計測機能は十分で、技術の進化を体感できるデバイスと言える。
フィンランド発の指輪型ウェアラブル端末
オーラ 「Oura Ring Gen3 Horizon」
●実売価格 5万5800円~

人差し指にはめて使う指輪型ウェアラブル端末。様々な指標を計測し、睡眠・コンディション・アクティビティーの3項目で各100点満点のスコアにして分析・表示する。オーラでは、腕よりも指での計測のほうが正確な記録を残せるとしている。
指輪の装着感について結論から言うと、指輪型ウェアラブルの使用感はかなり良かった。普通の指輪と比べると大きいものの、スマートウォッチで起こりがちなバンド蒸れはないし、重さはまったく気にならないレベルだ。普通の指輪よりややゴツい。

右手人差し指にはめたところ。見ての通り指輪としては大型で、圧迫感が気になったが、徐々に慣れてわずらわしさは薄れた
肝心なライフログの記録についても、100点満点のスコアという形で表示してくれるから分かりやすい。スマートウォッチと異なり、ディスプレーが搭載されていないが、スマホを持ち歩いていればよい話なので、特段ストレスにはならない。指輪型ウェアラブルはまだ勃興期にあるが、十分な可能性を秘めている。


ひとつのアプリで情報を一括管理!
「スマートウォッチ」と「体組成計」を導入しよう
ダイエットや体づくりのためにスマートウォッチと体組成計を導入するのなら、同じアプリで情報を一括管理できるものを選ぶのがおすすめだ。
ファーウェイ製のスマートウォッチはコスパが高いうえ、バッテリー持ちがよい。下に掲載したモデルは、フラグシップである「HUAWEI WATCH GT 3 Pro」に迫る性能を持ちながら、価格は3分の2以下となる。
上位モデルに迫る性能で安価
ファーウェイ「HUAWEI WATCH GT 3 SE」
●実売価格2万1860円

ウィンタースポーツを含む100種以上のワークアウトに対応、GPSも内蔵している。一度の充電で最大14日間の使用が可能だ。
アプリには、スマートウォッチと体組成計が計測した日々のデータが蓄積されていく。スマートウォッチ側からは確認できないデータ、たとえば睡眠やストレスの状況もアプリで閲覧できる。消費カロリー計算のもととなる体重は、体組成計で測られた最新のものが参照されるから、正確性が高まる。また、体力や目標に合わせたランニングプランを組み立ててくれるほか、健康促進のために体重測定や水分補給の習慣付けを促してくれ、薬のリマインド機能まで備えている。日々の「健康コーチ」として活用したい。




HUAWEI WATCH GT 3 SE スマートウォッチ グラファイトブラック iOS/Android対応
22項目のデータを測定
ファーウェイ「HUAWEI Scale 3 Pro」
●実売価格1万円前後

8つの電極を備えた体組成計。22項目のデータ測定に対応し、体の部位ごとの筋肉・脂肪の組成を可視化する。計測したデータは、「HUAWEI WATCH GT 3 SE」と同じアプリで管理できるので、あわせて導入すると便利。

筋トレを頑張るなら
タニタの体組成計がおすすめ
筋トレを頑張りたい人には、タニタの体組成計がおすすめだ。というのも、同社の体組成計のなかでも、デュアルスキャンに対応したモデルは筋肉の質を筋質点数というスコアで可視化してくれるからだ。タニタの研究によれば、筋肉の質は年齢や運動習慣の有無によって変化するそうで、それによって運動のパフォーマンスが大きく左右されるという。ついつい筋肉量ばかりを気にしがちだが、パフォーマンスまで考えるなら、質にも注目するべきなのだ。
データはサーバーへ自動転送
タニタ「インナースキャンデュアルRD-930L」
●実売価格 3万7400円

「インナースキャンデュアルRD-930L」は、医療・研究機関が標準採用する計測アルゴリズムを搭載したモデル。体重は50g単位で測定できる。測定結果はサーバーへ自動転送されるので、スマホとの連携はスムーズだ。
■Amazon.co.jpで購入
体組成計 RD-931 (ホワイト)
体組成計が面倒なら……
バスマット一体型
計測のたびに体組成計をセットするのが面倒という人も多いだろう。そんな人におすすめなのが「スマートバスマット」。その名の通り、体重計を内蔵したバスマットだ。
お風呂ついでに体重測定
issin「スマートバスマット」
●実売価格 1万5000円前後

「スマートバスマット」は体重計と一体化したバスマット。専用のソフト珪藻土マットの下に体重計が隠れている。マットは肌ざわりがよく、洗濯機で丸洗いできるから衛生的だ。総重量からマットの重さが引かれる仕組みなので、マットは専用のものを使おう。
健康維持、ダイエット、マタニティ、ベビー、チャイルドの各モードを搭載。選んだモードにより機能が変化する。無線LANで転送されたデータはアプリに自動蓄積。体重の実数値ではなく、前週比の変動だけを通知する機能もある。


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ウエストはスマホで測る時代
Bodygram「Bodygram」
●ダウンロード【iOS版】【Android版】 ●無料(アプリ内課金あり)

「Bodygram」 は、スマホのカメラで体を3Dスキャンし、ウエストなどの数値、体組成や姿勢の傾きなどを計測する。スマホを体組成計に変える画期的なアプリだ。体組成を正確に測るなら体組成計だが、体型の変化までは測れない。体重が減らずとも体型に変化が出ることはある。その成果を確認できるこのアプリの意味は大きい。

食生活管理は体づくりの基本
スマホの中にいる"パーソナル栄養士"
食生活の管理には、カロリー計算などの専門的知識が必要だ。間違った食生活管理では、むしろ健康を損ねてしまうこともある。そんなときに活躍するのが「あすけん」。このアプリは、食事の写真を撮影、あるいは食品のバーコードを読み込むことでカロリーを自動計算する。
食事の写真からメニューを自動認識
あすけん「あすけん ダイエット・ヘルスケアのカロリー計算や体重管理に」
●ダウンロード【iOS版】【Android版】 ●無料(アプリ内課金あり)

意外な食べ物が高カロリーだったりするので、写真を撮って驚かされることが少なくない。おまけに、炭水化物やタンパク質、脂質など、14項目の栄養素や食事のバランスも計算し、栄養アドバイスを毎日してくれる。「〇〇(栄養素)が不足している」という事実だけでなく、「△△(食物)を食べるとよい」といった改善策まで提示してくれるので、知識がなくとも具体的なアクションをとれる。また、糖質制限ダイエットをサポートする「ゆる糖質制限ダイエットコース」や、筋トレに励む人向けの「あす筋ボディメイクコース」など、目的にあわせたアドバイスを請うことも可能。
食事の写真を撮ると、画像を分析してメニューを自動認識する。認識の速度はかなり早く、ストレスはない。複数枚の写真に分けて、メニュー登録することも可能だ。パンや冷凍食品などのメーカー既製品は、バーコードをスキャンすることでメニュー登録。万一認識しないときは手動登録もできる。

食事管理が面倒ならばサブスクに頼ろう
必要な栄養素が一袋に詰まっている「完全栄養食 BASE FOOD」
●https://basefood.co.jp/

BASE FOODは、必要な栄養素を一袋に詰め込んだ完全栄養食。〝これだけ食べておけばいい〞という、究極の食材なのだ。ブレッド、パスタ、クッキーといったバリエーションがあり、そのどれもが低糖質かつ高たんぱく。ビタミンやミネラル、必須脂肪酸といった栄養素もしっかり摂取しつつ、糖質を抑えられる。低糖質ダイエットをしていると、栄養バランスが崩れてしまいがちだが、これならそんな心配は不要だ。サブスクなら価格もお得になるので、本気でダイエットに挑むなら思い切って契約するのもおすすめだ。
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週刊アスキーNo.1473(2024年1月9日発行) [雑誌]週刊アスキー編集部角川アスキー総合研究所