日本と同じように台湾のコンビニには、飲料水の棚に緑茶や烏龍茶、紅茶が数多く並んでいる。
さまざまな種類があるので、ぱっと見では商品にどんな違いがあるのか分からない。

「どれも一緒だろう」と何気なく手に取ったものが日本のお茶とは全く別物だった。
甘い。甘すぎる……。
「なんだこれは?」と吹き出しそうになり、購入したのは本当に緑茶かどうか確認したほど。緑茶って書いてあるよね……。

渋みのある日本の緑茶とは異なる、甘さが特徴の台湾の緑茶を例に、台湾でお茶を買うときの注意点を紹介しよう。

台湾のお茶は甘いものが一般的で、緑茶や烏龍茶を買ったつもりでも、日本でなじみのある渋味や苦味のあるお茶とは違って、とにかく甘い。

まるで緑茶に砂糖を入れたイメージの「緑茶風の紅茶」を飲んでいるようだった。甘いお茶が好きな人には「これはこれでいける」と感じそうだが、正直これは人によって好みが分かれる味だ。

緑茶が甘かった正体はこれ。お茶の成分表を見ると「蔗糖」(スクロース)が入っている。

もちろん渋みのある緑茶も売っていて、違いが分かるようにパッケージには「無糖」と書いてある。最初にイメージしていたのがまさにこれ。いつも飲んでいる日本人になじんだ緑茶だ。
中にはラベルに「日式」と書いてあるものもあって、それも同じように無糖のお茶となる。

2つの商品をコップに分けてみると色の違いが分かりやすい。渋みのある緑茶は透明さがあって、甘い緑茶は濁りがある。

コンビニのお茶のラインアップが豊富なことは、日本と台湾どちらにも共通しているが、無糖や日式の文字がパッケージに見えなければ、台湾のお茶はおおよそ甘い。
ラインアップを見たら、無糖や日式の文字がほとんどなかったので、この国にとっては「お茶は甘いのが普通」なのだと感じた。
台湾でお茶を買う際には、成分表とパッケージの文字を見てほしい。