クルマ好き女子の矢田部明子です。今回は、フルモデルチェンジされたホンダの新型「フリード」のグレード紹介と、そのグレードのうちのひとつ「CROSSTAR」について紹介します。
乗ってみて分かった、良かったこと&悪かったことを、包み隠さずお伝えしますので、購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください!
ホンダ「FREED」はこんなクルマ
今年6月、約8年ぶりにフルモデルチェンジした3代目フリード。5ナンバーサイズのコンパクトさを維持しつつ、ミニバンのように使えるクルマとして、ファミリー層にも人気なクルマです。大きいクルマの運転に自信がないという人にもオススメ! なお、今回の試乗車CROSSTARは樹脂パーツ装着されているため3ナンバーになります。
それでは、細かくチェックしていきましょ~!
FREED ここが良くなった その1
わかりやすいグレード設定
フリードのグレードは、AIRとCROSSTARの2グレードのみ! それぞれガソリンモデル、エンジンとモーターを組み合わせた「e:HEV」のハイブリッドモデルがあります。車両価格は、250万8000円~343万7500円で、現在納期はガソリンモデルが4~5ヵ月、ハイブリッドモデルは10ヵ月~1年ぐらいと長めです。

AIR(FF/6人乗り)は250万8000円~購入でき、お求めやすいグレード。7人乗りの設定もあり、大人数で乗りたい人向けでお財布にも優しいです。

CROSSTAR(FF/5人乗り)は281万2700円~となっており、7人乗りの設定はありません。ですが、荷室の使い方が充実しているのと、スロープ(福祉車両)の設定があります。
ちなみに、スロープ(福祉車両)は、車椅子の方だけではなく、キャンプに行くような荷物を多く積む人にも人気だとか。
また、ボディーカラーは全8色も用意され、さらに個性的なデザインなので、カラーによってイメージがガラッと変わります。購入する時は店頭に足を運んで、しっかり色を見た方がいいでしょう。
FREED ここが良くなった その2
イメージが一新された内外装デザイン

先代はスタイリッシュでスポーティーなイメージが強かったですが、新型は親しみやすく、どんな風景にもなじむような可愛いデザインとなっています。
フォルムはコロンと丸く可愛く、グリルやバンパーの吸気口、フォグランプなどの形状に四角のデザインが入っているのがGOOD。ヘッドライトの形状も今ハヤリの薄型ではなく、縦幅があり親しみやすい表情です。

先代にはリアにスポイラーが装備されていましたが、フロントからリアまで一直線に入った直線基調のシンプルなデザインは、かなり私好みでした!
CROSSTARの特徴は、タイヤハウスの周りに樹脂パーツが入っているところです。タイヤが大きく見えるので、SUV感があります。ちなみに、ホイールもCROSSTAR専用のデザインとなっています。


特徴的な十字のテールランプは、丸いフォルムにアクセントを与えています。

内装はグレーで統一されていて、外観と同様に武骨な感じがします。最近のハヤりに乗らない新しい感じのデザインで、街中でも目を引くし、車内に座った時も安心感があります。

シートは革とカーキーのツートンで、シンプルで飽きがこないデザインとなっています。シートの形状もホンダ独特の形状をしていて、グレードによってまったく変わることなく、太ももの部分をキュッと支えてくれます。

メーターは、シンプルで最小限の表示です。ごちゃごちゃしていないので、かなり見やすい!
FREED ここが良くなった その3
ミニバンならではの居住性

座面を1番下にした状態で、ヘッドクリアランスは拳5.6個分。1番上にした状態で拳5個分弱くらいです(矢田部は158cm)。ちなみに、足元のスペースは広々なので、足の長い人も十分なスペースを確保できます。また、ハンドル調整は、チルトとテレスコどちらも可能となっています。

2列目の頭上スペースは 拳4個分くらいで、前席を1番後まで下げた状態で膝から前席シートまでの距離は拳2個分ちょっとくらい。1番前まで出した状態で拳7個分くらいあります。これくらいなら膝回りが狭いと感じる人は、あまりいないでしょう。ちなみに、シートは前後スライド&リクライニングします。

気になったところは、シートに座ると膝の後ろが、拳1個分ほど空いてしまうことです。シート自体の座り心地は良いですが、足が左右に振られます。
FREED ここが良くなった その4
使い勝手&収納

スライドドアのスイッチはハンドルの右下の部分にあり、ボタンを押せば自動で開くようになっています。

前席両サイドのドア内側&運転席と助手席の左右には、ドリンクホルダーがあります。また、センターコンソールにも開閉式のドリンクホルダーが備わっています。


ハンドルの両脇に小物入れがあり、鍵など入れられてとても便利!

センターコンソール周りも、シンプルでとても使いやすいです。ボタン1個1個が大きく、押すとポチポチと音がして操作性もGOOD! エアコンのダイヤルはカチカチと音がするので、自分がどのぐらい回しているのかが分かります。デジタルだと感覚でわかりませんからね。

センターコンソールには、12VのシガーソケットとUSB Type-Aが備わっています。その下にはスマートフォンが置けるスペースがあり、ペットボトルも置くことも可能です。

運転席と助手席の間にハンドバッグなどを置けるスペースがあり、かなり重宝しそう。

助手席前にはインパネアッパーボックス(フタつき小物入れ)があり、ペットボトルが入る大きさとなっています。フタが立体的になっていて家具みたいです。

2列目の窓には、スライドするロールサンシェードがあります。スライドドアの内ポケットには、ドリンクホルダーがありました。

助手席うしろには収納ポケットがありますが、ポケットが深くないのでA4の用紙などは折れてしまう可能性があります。

荷室にはボードがあり、2段に分かれています。ボードは表裏の素材が違い、ファブリック地&濡れたものや汚れたものでも置ける樹脂素材になっています。

荷室の両サイドにはユーティリティーサイドパネルがあり、棚やフックなどが取付けられます。また収納ボックスや12Vの電源があり、使い勝手がいいです。

2列目の座面を前に倒し、背もたれを倒してベルトで止まっているボードを倒せば車中泊も可! 158cmの私が寝ると、上の写真のような感じになります。
使い勝手はいいですが、ボードをしまう時にベルトを締める、背もたれを起こすという操作が必要になります。また背もたれを起こすときは若干重いです。
FREED ここが良くなった その5
CROSSTARのスロープ仕様が便利

CROSSTARのスロープ装備車は、リアにスロープが付いていて、後席用に天井エアコンがあり、車椅子の方でも快適に乗れる仕様になっています。電動ウインチ(速度調整機能・進路補正付)も付いていて、価格差は標準タイプと比べて7万円ぐらいです。
ホンダの担当者に購入層を聞くと、車椅子の方だけではなく、120kgぐらいまで電動ウインチ引っ張ることができて、電動スクーターやキャンプ用品(キャリーワゴン)も載せることができるので、アウトドア趣味の方がこのスロープ装着車を購入することもあるんだとか。

ちなみに、リフトアップシート(助手席)車も設定もあります。助手席のシートが外まで出て、低い位置で乗り降りすることができる仕様になっているのですが、こちらも標準タイプと7万円ぐらいの差で購入することができます。
この記事では最低限押さえておきたいポイントを、動画では重箱の隅をつつくように詳しく解説&若干辛口コメントもしているので、よろしければご覧下さい。
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筆者紹介:矢田部明子
中学生の頃、クルマのメカニズムに興味を持ち工業高等専門学校に入学。専門的な知識を学んできました。もちろん、クルマに乗るのも大好きで「ランドクルーザー60→ランドクルーザー76」と乗りついでいます。最近の唯一の癒しは、週末にオフロードに出かけることです!
クルマのメンテナンスなど工業高等専門学校で学んだ知識と経験を活かして、様々な角度からお役立ち情報をお届けしていきたいと思います。

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