昨今、世界的に物価高の進行が止まりません。さらに日本は円安ドル高の影響も受けており、海外旅行に行こうとしても、「お金がかかりそう」と感じてしまうのではないでしょうか(渡航先にもよりますが)。

実際のところはどうなんでしょうか? 海外で日本でも買える何かを購入してみると、物価の違いがわかりやすく感じられるかもしれません。筆者は1月7日に開幕するCES 2025の取材でアメリカに行くことになったので、そのついでに、みんな大好き「マクドナルド」に行ってみました。
「う~、高けぇ」。アメリカのマクドナルドでハンバーガーを食べると、驚くほど違う物価の高さに悲しくなってきます。一方で、メニューやサービスが日本とかなり違うことにも気がつきました。価格に加え、アメリカのマクドナルドならではのメニューについても紹介していきます。
三段、四段積みも当たり前のアメリカ
味の種類で差別化する日本

注文はセルフでタッチパネルから実行します。チーズバーガーがあって、それがダブル、トリプルと進化してメニュー欄も下に伸びていますが、味のバリエーションは少ないです。「エビフィレオ」とか「サムライマック」とか、日本のほうが種類が豊富で、たくさんの味のハンバーガーを楽しめるのは我が国の良いところですね!

ただし、デザート系のメニューはラスベガスの店舗で豊富なラインアップを揃えていました。「サンデー」や「フローズン」、生クリーム山盛りの「シェイク」があって、カロリーも強めのメニューが並びます。

個人的に「これはアツい!」と感じたのが、サイドメニューのソースが0円だったことです。「バーベキューソース」や「マスタードソース」は日本だと有料のオプションメニューなので無料はアツすぎる! 欲張ってポテトのお供にも添えたくなります。

注文を済ませたらカウンター前で待機。できあがると店員が大きな声で番号を読んでくれるので、自分の番号が呼ばれたら商品を受け取ります。普通のハンバーガーを頼んだつもりが、価格がちょっとエグかったです……。
アメリカのマクドナルド
価格は高いが、好奇心で行きたくなる
注文したのは「ハンバーガー」「ポテトL」「ドリンクM」です(それぞれを単品で購入)。その値段が11.24ドル(約1773.3円、消費税込)となります。同じものを日本で注文した場合は790円です。内訳は以下のとおり。
ポテトとドリンクの同サイズを比較するとアメリカのほうがやや大きい印象です。それでもハンバーガーは日本と変わらないサイズで、価格だけが約2.8倍なので注文するのはもったいないですよね。日本に帰ってからも食べられるのだから。
勝手に期待していたことですが、 アメリカのマクドナルドはハンバーガーが挑戦的な大きさをしているのだと思っていました。サイズが変わらずシンプルに価格が倍以上というのはショックです……。

ちなみに、アメリカ人の平均年収は約6万5470ドル(2023年5月地点)で、当時のレートだと約896万円(アメリカ合衆国労働省労働統計局調べ)。これは2023年の日本人の平均年収460万円(国税庁調べ)の約2倍の数値となります。
アメリカ人の年収が日本人の倍だと考えれば、日本で170円のハンバーガーが471円でもおかしくないのかもしれない。とはいえ、取材で現地にいる日本人としては、この物価高が厳しいのも確か……。あ~、明日から何を食べて過ごそう!!

倍の価格を払って日本でも食べられるハンバーガーを食べるのはもったいない気がしますが、アメリカのマクドナルドでは、日本で見られなかったメニューやサービスを展開しています。価格以上に好奇心があって、アメリカのマクドナルドはどんなもんだろうと気になった時には、立ち寄ってみるのもアリです!
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