モデル末期を迎えたCX-5
熟成極めた現行型の実力に迫る

 マツダの人気SUV「CX-5」は、欧州市場では2025年7月に新型モデルが披露され、年末の発売を予告。そのほかの地域でも、2026年中の発売が予定されています。つまり、現行型は、モデル末期を迎えることになります。

そこで熟成の進んだ現行型CX-5の実力を試すべく、お買い得なスポーティーグレード「20S ブラックセレクション」に試乗してみました。


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CX-5試乗車は、新グレード「ブラックセレクション」。ブラックを用いた内外装仕様によるスポーティーなスタイルが魅力

 第2世代となる現行型CX-5は、初代同様のミッドサイズSUVとして、2017年2月に発売されました。細やかな年次改良が加えられ、最も大きな変化は、2021年11月のフェイスリフトを含むビッグマイナーチェンジです。走りや乗り心地に影響を与える、ダイナミクス性能の磨き上げまで行ないました。


 最新の改良は、2024年11月の新グレードの追加で、新エントリーグレードの「iセレクション」と、スポーティー仕様の「ブラックセレクション」が加わりました。


新型もいいけどマツダのSUV「CX-5 ブラックセレクション」は300万円台で手に入る高コスパモデル
ブラックのハニカムグリルやドアミラー、アルミホイールなどを採用することでスポーティーな外観に仕上げられているのが「ブラックセレクション」の特徴のひとつ

上位グレード並みの充実装備と
高コスパを実現した「ブラックセレクション」

 試乗車の「ブラックセレクション」は、2020年12月に追加された特別仕様車「ブラックトーンエディション」をカタログモデル化したもの。パワートレインは、2Lのガソリン車「20S」とクリーンディーゼル「XD」を用意。いずれもFF車と4WD車の選択が可能で、今回のモデルは、最もお手頃なFF車の「20S ブラックセレクション」で、価格が314万500円。


 現行ラインアップでは、唯一の300万円切りとなる「20S iセレクション」に次いでお安いもの。CX-5には上位グレードのさらにスポーティーな仕様が存在しますが、ここで強調したいのは、「ブラックセレクション」が単なるスポーティーグレードではなく、お買い得な内容となっていることなのです。


新型もいいけどマツダのSUV「CX-5 ブラックセレクション」は300万円台で手に入る高コスパモデル
足元を引き締めるブラックカラーの19インチアルミホイールも標準

 まずは充実の標準装備を紹介しましょう。アダプティブクルーズコントロール(ACC)にステアリングアシストを加えた運転支援機能「CTS」を含む先進の安全運転支援機能を始め、大迫力のワイド10.25インチのセンターディスプレイ、上位グレードと同じ7インチマルチスピードメーター、ステアリングシフトスイッチ、ステアリングヒーターを装備。


 さらに、LEDルームランプ&ラゲッジルームランプ&マップランプ、フロントLED間接照明、メモリー機能付き電動調整式運転席、フロントシートヒーター、ワイヤレススマートフォン充電&ワイヤレス接続(Apple CarPlay対応)、USB Type-C、19インチアルミホイールなどを標準化。


 もちろん、SUVの人気アイテムとなっているハンズフリー機能付き電動テールゲートも備わっています。これだけの装備なので、かなり上位グレードに近い内容となっていることが大きな魅力です。


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大型テールゲートをラクラク開閉できる電動式。小柄な人に親切なハンズフリー機能付き
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センターコンソールの小物入れには、ワイヤレス充電機能も完備
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アナログメーターの中央には、情報画面となる7インチディスプレイを装備
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上位モデルと同じ10.25インチのセンターディスプレイ。画面はCarPlay接続時のもの

ブラック基調のスポーティー内装と最新の快適装備

 インテリアもブラック基調となり、シートには、「グランリュクス+合成皮革」のコンビ仕様に。グランリュクスというのは、シート中央部に使われるスエードに似た生地で、質感と触感に優れるもの。


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ブラックを基調としたインテリアは、上質かつスポーティー
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シート表皮は、前後ともに「グランリュクス+合成皮革」のコンビ。赤いステッチもオシャレ

2Lガソリンエンジンでも必要十分!
マツダトップクラスの総合力が光る走り

 パワートレインは、自然吸気のガソリン仕様「SKYACTIV-G 2.0」と呼ぶ2L 直列4気筒DOHCエンジンで、最高出力156ps、最大トルク199Nmという平均的なスペックのもの。これに6速ATが組み合わされます。


 パワフルさを求める人には、ちょっとお値段はプラスとなりますが、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 2.2」を搭載した仕様も用意されています。


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20Sに搭載される「SKYACTIV-G 2.0」は、CX-5のエントリーエンジン

 お買い得さを優先するならば、当然「20S」という選択になります。その実力を試すために、ドライブに連れ出しました。


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オーソドックスなデザインですが、極めて使いやすいコクピット

 久しぶりに乗ったCX-5でしたが、相変わらずの総合力の高さに驚かされます。

走りの良さを重視するマツダらしく、素直なハンドリングによる運転の楽しさを与えながら、乗り心地や静粛性などの快適性も非常に高い。


 この総合力の良さは、最新マツダ車の中でもトップクラス。誰にでも安心してオススメできるマツダ車と断言できます。


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 その走りの良さを活かすには、アンダーパワーに思える2Lエンジンですが、端的に言えば、必要十分なもの。登坂や合流など強い加速が必要な際に、アクセルを踏み込むとキックダウンが多くなりますが、エンジン自体のレスポンスや回転フィールが良いので、その点もスポーティーに感じられます。


 もしキックダウンを抑えたい場合は、ドライブモードで「スポーツ」を選んでおけばOK。普段は燃費重視で積極的にシフトアップしてくれるATの変速を抑え、必要に応じて、各ギアでより高い回転数まで引っ張ってくれるようになります。


 エンジンを使い切る気持ちよさは、ロードスターにも通じるところがあり、その点もマツダらしいところ。もちろん、市街地や高速巡航などは静かで快適な走りとなっており、SUVらしい移動の快適さを提供してくれます。


新型もいいけどマツダのSUV「CX-5 ブラックセレクション」は300万円台で手に入る高コスパモデル
20Sには、シフト脇にスポーツモードのスイッチを装備。走行中にも切替可能です

 試乗車には、メーカーオプションの10スピーカー「Boseサウンドシステム」を装備。価格は8万2500円ですが、音質が良くドライブの楽しさが増すアイテムなのでオススメです。

10スピーカーなのでサウンドにも迫力と深みがあります。


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音楽好きにオススメなBoseサウンドシステムも選択可能!

 後席の十分な広さがあり、ラゲッジスペースもミッドサイズSUVなので大きく、使い勝手がよいのもCX-5の美徳といえるでしょう。


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広々したラゲッジスペースは、床下収納となるサブトランクの55Lを含め、522Lを確保
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後部座席も広々

ファミリーユースにも最適!
新型登場前に「ブラックセレクション」を推す理由

 来年には新型が登場するCX-5ですが、熟成が進んだ最終型も魅力たっぷりです。年次改良の進化があり、走りの良さと快適性には磨きがかかったように思えます。


 もちろん、新型には大幅進化が期待できますが、そのぶん価格に反映されるのは言うまでもありません。


新型もいいけどマツダのSUV「CX-5 ブラックセレクション」は300万円台で手に入る高コスパモデル

 カッコ良さと高コスパのミッドサイズSUVを検討しているならば、「20S ブラックセレクション」は、間違いなく太鼓判を押せる存在です。特に価格も重視するファミリーユースには、必要な装備を加えても350万円前後で狙えるので、「20S ブラックセレクション」を強くアピールしたいですね。


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