「ミニバンの3列シートは魅力だけど見た目が……」という方に人気を集める3列シート6人乗りSUV。最近色々と注目を集めるアメリカ車にも3列シートSUVがありました。
大きいけど、思ったほどじゃない? XT6のサイズ感
アメ車はデカい、とよく言われます。3列SUVのXT6は、当然ながら大きく、全長5060×全幅1960×全高1775mmと立派な躯体。ですが同じ3列シートSUVであるBMWの「X5」であったり、メルセデス・ベンツの「GLE」と比べると、幅はギリギリ2mを切っていますし、全長も短いようです。つまりデカいけれど、言われるほどデカいわけではない、といえるでしょう。
ちなみに「ホントにデカい!」と言えるのは、キャデラックの旗艦である「エスカレード」。こちらは全長5.4m、全幅約2.1m、全高2m弱で、左ハンドルということもあり、慣れるまでには相当苦労します。ちなみにキャデラックに共通するのですが、障害物が近くにあると、運転席の座面がブルブルっと震えて教えてくれます。
また車体は大きいですが、バックカメラとアラウンドビューモニターが装備されているので、車庫入れもラクラクです。とはいえ、想像以上に小回りが利かないので、その点だけは注意が必要です。
バックドアはかなり大きく、また後部に面積が必要。壁が近かったりすると、ぶつける可能性があります。
6人乗っても357L! 実用十分な荷室容量
荷室は6人乗車時で約357LとコンパクトSUV並みの広さを確保。荷室には3列目の背もたれを倒すスイッチが用意されているので、いちいち助手席側から回りこむ必要はありません。床面をめくると収納が姿を現わします。
その2列目と3列目をたためば2228Lまで拡大します。ここまでデカいと、独り暮らしの引っ越しにも使えそう! スゴイの一言です。
3列目シートはさすがに狭いものの、子供なら十分座れます。さらにUSB Type-Cの端子も用意されているので、長時間の移動も助かります。
2列目シートはかなりの広さ。レザーの上質さも印象的で、長時間ドライブでも快適でしょう。USBはType-AとType-Cを各1系統用意し、その下にドリンクホルダーが配置されます。
運転席ドアを開けると、テネシー州で作られたことを誇らしく掲げるエンブレムシールが姿を現わします。由緒正しきアメ車です!
室内はさすがの広さ。
センターコンソールは二階建て構造。下段には12Vアクセサリーソケット装備の小物入れがありました。ですがちょっと手が届きづらい……。
メーターは指針式で、中央にインフォメーションディスプレイを配置。センターコンソールにあるMODEスイッチで走行モード切替をすると、4種類の走行モード「ツーリング」「AWD」「スポーツ」「オフロード」が選択できます。ちなみにツーリングのみ2WD、ほかは4WDです。
ナビはスマホを使うが
だが操作性には少しクセあり
ナビはスマートフォンを使います。ワイヤレス接続には対応していないので、車両とはUSBケーブルでつなげます。ボディーは大きいのですが、モニターは小さめなのでちょっと戸惑うことも。タッチパネルですが、センターコンソールのダイヤルでも操作可能です。ただし、かなりやりづらいので手で操作することになると思います。
静かで滑らか。余裕を感じるV6エンジンの走り
XT6を走らせて気づくのは、エンジンが静かで滑らかということ。振動は少なく、実に快適です。最高出力314馬力/最大トルク37.5kgf・mというスペックは、欧州車に比べると見劣りはしますが、3.6L 自然吸気V6エンジンは2.1トンの車体を滑らかに走らせます。
足回りは、姉妹機であるXT5よりも落ち着いた印象。さらにオトナの余裕でドライバーを魅了します。メルセデスともBMWとも、アウディを初めとする、数多ある3列シート6人乗りSUVの中で、最もオトナを思わせる乗り味。十分すぎるほどに十分な乗り心地と静粛性に、ただただ感服です。
そう、英国ともドイツとも、日本とも違う余裕。それがアメリカ車の魅力。その魅力を存分に味わえるキャデラック XT6。確かに大きいですが、大きいから得られる余裕をしっかり感じ取ることができました。
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