発売以来、人気を集める三菱自動車の軽ハイトワゴン「デリカミニ」が、早くもフルモデルチェンジ。より一層魅力を増したということで、イイと感じたポイントを3つ紹介します!
デリカミニのイイところ その1
人気沸騰! イメージキャラクター「デリ丸。」の効果
女優の水川あさみさんが時々「ウェイ!」と言いながら出演し、キャンディーズの「年下の男の子」の替え歌をBGMに、デリカミニの化身であるキャラクター「デリ丸。」と共演するデリカミニのCMを初めて見た時、「三菱どうした?」と思った人は多いのでは?
当初、三菱自動車の役員の中にも否定的な声があったそうですが、今ではぬいぐるみを始めとする公式グッズが出るほか「ご当地デリ丸。」まで登場する人気ぶり。その人気はクルマにも波及し、三菱自動車で最も売れているクルマであるばかりか、三菱自動車としては珍しく購入者の4割が女性。
さらに企業イメージアップ効果か、「デリカ D:5」もデリ丸。前よりも売れたというから、デリ丸。効果恐るべし。気づけば否定的な意見を言っていた役員も、今ではデリ丸。が可愛くてしかたないのだとか。
フルモデルチェンジではLEDヘッドライトが大型化し、よりデリ丸。感がアップ。ADAS(Advanced Driver-Assistance Systems=先進運転支援システム)のセンサー類の位置が見直され、以前より上方に配置しているとのことです。
エクステリアはアウトドア感をより強めた印象を受けます。従来はフロントフェンダーは兄弟モデルと共用でしたが、ここもチェンジしています。
車内空間は少しアップ。というのも、フロントのAピラーを10cm前方へと移動したから。
軽自動車にしては広さを覚える室内。シートはどこかダウンジャケットのようなデコボコ感があり、アウトドアテイストがありながら、明るい雰囲気が好印象です。
ヘッドレストにタグがあるなど、オシャレ度がアップ。助手席前に大型のトレイを新設するほか、スマホ充電に便利なUSB Type-Cは2系統用意するなど、使い勝手も上がっています。できれば助手席のトレイにスマホを充電するUSB端子があればいいなと思いました。
後席の使い勝手の良さはそのまま。テーブルも用意されているほか、ウインドスクリーン、そして助手席のシート裏にUSB端子もあります。シートは前後に動いて荷室を拡充できる機能もそのまま残されています。
シートを動かせば荷室は広く、そして倒せば広大なラゲッジスペースが手に入ります。荷室側からシートが倒せるのも美点ですし、床面もフラットなのも◎。日本の軽自動車、実によくできているなとあらためて感心した次第です。
デリカミニのイイところ その2
軽自動車初! Google搭載の先進的なコクピット
メーター用の7インチとインフォテインメント用の12.3インチの2つのスクリーンを並べた先進的なインストゥルメントパネル。これが実に使い勝手がイイのです。
メーターパネルはフルカラーで、エンジンをかけるとデリ丸。の目がパチクリ。最初「女性ウケを考えているのかな」と思ったのですが、意外にもコワモテのオジサマたち(=自動車評論家)にも好評のよう。
そして12.4インチのインフォテインメントには、軽自動車としては初めてGoogleをビルトイン。エンジニアに尋ねると「クルマと会話してほしいと思いまして」と、利便性はもちろんのこと、デリ丸。を家族のペットとして使って欲しいという願いから導入を決意したようです。
目的地の音声入力だけでなく、エアコンの温度や風量なども音声でコントロールできるのは実に便利。アプリを追加すれば「YouTube」「Spotify」なども楽しめます(停車時のみ)。ちなみに発話アシスタンスの起動は「OK! デリ丸。」ではなく「OK! Google」でした。
驚いたのはバックカメラの映像。前後左右上下と、あらゆる方向が確認できます。
デリカミニのイイところ その3
三菱ならではの「ドライブモード」と進化した走行性能
ステアリングホイールを見て最初に驚くのは、リモコンの位置。クルーズコントロール系とオーディオ操作系が国産車と逆なのです。「これ、どうしたんですか? 輸出するんですか?」と尋ねると、どうやら兄弟車を作る日産側が決めたのだそう。
シフトレバーはコンベンショナルなレバー式で、操作に迷うことはなさそう。エアコンの操作などもセンターコンソールにあり、ボタンも大きく操作がしやすいです。
見慣れないのは銀色のダイヤル。これは何かというとドライブモードセレクターで、「ノーマル」「エコ」「パワー」「グラベル」「スノー」の全5種類。エンジンレスポンスとシフトマップ、スタビリティーコントロール、トラクションコントロールのレスポンス、ブレーキLSDのレスポンス、電動パワーステアリングの6つのパラメーターが変わり、それぞれの道に対応するとのこと。ちなみに、兄弟車である新型eKスペースは「ノーマル/エコ/パワー」の3種類。ダイヤルでチェンジするあたりが、三菱らしいところでしょう。
エンジンはターボと自然吸気の2種類。それぞれに前輪駆動と四輪駆動が用意されています。前モデルにはマイルドハイブリッドが用意されていましたが、今回はありません。その理由は、バッテリーやモーターを搭載するより、エンジンマップやCVTプログラムなどを改めたほうが燃費効率やコスト面で良かったから。
走り始めると、他社や従来より高いアイポイントで運転しやすく、軽および三菱自動車として初となるカヤバの足周り(ショックアブソーバー)「プロスムース」の採用と、高剛性スタビリンクやアルミベアリング、ブッシュ位置の変更等によって、乗り心地と操安性の高さを実感。
また、高い静粛性に驚き。軽自動車らしいエンジン音はありますが、ロードノイズはかなり抑えられているようです。乗り心地も良好で、操安性も良好。単に速く曲がるのではなく、クルマから「これ以上で曲がるのは危ない」というインフォメーションが伝わるのが重要で、そうした部分で「デリカミニ、侮りがたし!」と思った次第です。
濡れた落ち葉が積もった路面を走ってみましたが、グラベルモードにすると「確かにグリップ力が上がっている」という印象。なるほど、走行性能は確かに上がっているようです。
兄弟車であるekスペースや、日産ルークスとは異なる魅力のデリカミニ。
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