全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」を使いながら、デジタル家電市場全体における前回の消費増税時との比較データを示した。
赤色の折れ線グラフが示す今年の前年同週比の推移を見ると、前回の青色の折れ線グラフよりも上回って推移している。前回は、14年2月の最終週にようやく前年同週比100.3%と前年を上回った程度で、それまで前年割れが続いていた。
ただし、市場全体の台数規模はこの4年間で縮小したことが分かる。下の棒グラフは14年12月1週の販売台数を100としたときの指数の推移。今回の赤色の棒グラフが、前回の青色の棒グラフよりも3~3.5割低く推移している。
10月1日の増税直前の9月4週は、前回同様に駆け込みのピークになるとみられ、BCN総研では前年同週比130%前後で推移すると予想する。
増税後の反動減に関しては、80%前後に落ち込むと予想。しかし、政府のさまざまな施策と合わせて「前回は前年を上回るまで4カ月を擁したが、今年は12月の年末商戦や来年1月末のWindows 7のサポート終了などもあるので反動減は年内で終息するのではないか」(道越アナリスト)と、前回よりも少し早く回復するとの見方を示した。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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