試飲カウンターには、立ち飲み席を含めて約40人分の席が用意されている。あくまで試飲目的なので、1人30分が基本。1日200~300人が訪れるそうで、夕方になると席はすっかり埋まってしまう。試飲できるのは約50種類のお酒。時節によってメニューは入れ替わる。同店の酒販全体では、約9000種類のお酒とおつまみを取り扱っており、これらを買ったその場で楽しめるのが魅力だ。
記者が訪れた日は、電子ピアノや電子キーボードなどを使った演奏会を開催していた。1曲が終わる度に、立ち寄った人や試飲する人から手拍子や拍手があがり、いつもよりも賑わっている。演奏会は、カシオ計算機とビックカメラのコラボレーション企画。
同店の酒販コーナーの大宮友紀店長は、「ビックカメラを日常的に利用していただくための施策の一つ」と、試飲コーナーを捉える。家電以外の目的で来店した顧客と家電との接点を作るのが目的だ。
これを体現しているのは、お酒の隣に並ぶ家電。ただ、奇妙なのは、ホットワインが作れる低温調理器や酒の肴をつくれるラクレットグリルだけでなく、一見するとお酒と関係ない脱臭ハンガーやスマートスピーカーまで並んでいる点だ。
大宮店長は無関係ではない、と話す。例えば、脱臭ハンガーは、服からニンニク料理などのニオイを取るのに適している。乾湿両用のハンディクリーナーは、こぼしたお酒の処理が可能。スマートスピーカーがあれば、両手が塞がっていても「おいしいハイボールの作り方」などを調べることが可能だ。
また、顧客の“買い物モード”を途切れさせないための施策でもある。上階の家電売り場で購入に迷った場合、「一旦、考えたい」という顧客は必ずいる。
しかし、店内に休憩できるスペースがあれば話は別だ。さらにお酒も飲めるとなれば、自然と心に余裕も生まれ、購入への決心に一歩近づく可能性がある。
ビックカメラグループ全体の売り上げに対する酒類・飲食物の売上構成比は、年々増している。2019年8月期の決算短信によると、売上高は81億1200万円で前年同期比15.1%増。構成比は、0.1ポイント増の0.9%にのぼる。しかし、波及する効果は計り知れない。試飲カウンターの設置店舗は、徐々に拡大しており、今後も、独自の強みとして活躍しそうだ。(BCN・南雲 亮平)
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