SVFの前期の営業利益は1兆2566億円だったが、今期は1兆3646億円の赤字となった。背景には、UberやWeWork、その関係会社3社の公正価値の減少、新型コロナウイルス感染症の影響による投資先の公正価値の合計が大幅に減少したことなどがあるという。一方、通信事業の営業利益は9233億円(前期比7.4%増)だった。
こうした状況を受けて、決算説明会に登壇した孫正義代表取締役会長兼社長は、「世界恐慌時に急落したNYダウは25年かけて回復した。新型コロナも世界に同じような影響を与える」としながら、「影響が出ていることは事実だが、大きなショックを受けるほど減ったわけではない。
なお、20年度の配当方針は未定としている。「経済危機の状況なので、配当については固定的に行うのではなく、万が一資金がさらに必要になるとも限らないので、未定にした。経営の選択肢としては、ゼロ配当もあり得る。増配は考えられない」(孫会長)。もしゼロ配当になれば、上場以来初だという。
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