小田急電鉄は5月26日から当面の間、「主な駅のラッシュ時間帯ご利用状況」を同社ホームページで毎週公表している。

 今回の取り組みは、小田急線の朝夕のラッシュ時間帯の利用状況を可視化して、乗客に、オフピークの利用を選択しやすくするために実施するもの。
公表する資料は、平日のうち平均的な利用状況となる木曜日の朝(6~11時)、夕(16~21時)の小田急線「新宿」「新百合ヶ丘」「町田」「本厚木」「藤沢」各駅の改札入出場データ。同社ホームページの「重要なお知らせ」で、前週のデータを毎週火曜日に更新する。
 また、駅の利用状況とあわせて、列車別混雑状況についても、緊急事態宣言前の調査データを同社ホームページに再掲する。これによって、平日朝方の列車ごとの混雑傾向を確認することができる。
 このほか、公式スマートフォンアプリ「小田急アプリ」では、小田急線各駅の改札口付近のリアルタイム映像を配信している(一部駅を除く)。また、「鉄道・バス」情報画面では、5000形、4000形の一部車両の車内混雑状況を、車両ごとに確認できる。
 同社では、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、「鉄軌道事業における新型コロナ ウイルス感染症対策に関するガイドライン」に則り、駅や車内での予防対策を推進している。今後、緊急事態宣言の解除などによって、通勤・通学などでの利用の増加が想定されており、感染リスク低減のために、オフピークや分散乗車などの車内混雑の緩和に向けた案内を強化していく考え。
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