2020年4月に発足したアダプティブコンピューティング研究推進体ACRi(アクリ)は、FPGA(Field Programmable Gate Array)利用環境の無償提供の場として「ACRiルーム」を8月1日に開設した。

 FPGAとは、特定の用途に合わせたデジタル回路を実現するために使用する半導体デバイス。
開設したACRiルームは、オンラインで無償利用できるFPGAの利用環境で、東京工業大学構内に設置された100枚を超えるFPGAボードと開発用ソフトウェアにリモートからアクセスして利用できる。利用にあたり、ACRiルームのウェブサイトから事前の利用予約が必要(3時間単位)。初年度は1000人の利用を想定している。
 これまでFPGA を使った開発成果やトラブルは個々の環境に依存することが多々あり、ノウハウを共有することが難しいという課題があった。共通のFPGA環境を利用することで開発成果もトラブルも簡単に共有できる環境の提供を目指す。
 20年8月6日には ACRiルームの目的や使い方についてデモを交えて紹介する、(YouTubeを利用したオンラインセミナー「ACRiルーム紹介ウェビナー」も開催する。イベントのハッシュタグは#ACRi。
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