バイドゥは、今年3月にベータ版として開設した中国向け越境ECプラットフォーム「百分百(バイフンバイ)」について、8月18日を「百分百の日」として正式にサービスを開始した。

 日本の製品は中国で、「化粧品、マタニティ商品が人気」「口に入れるもの、肌に触れるものは安全で安心できる」「高品質な商品への信頼が高い」など、長い間、高い評価を受けている。
日本企業にとって訪日中国人向けのインバウンドビジネスは、中国人消費者のニーズを確認できる良い試験場となっていた。しかし、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、インバウンド市場の回復には時間がかかると予測されている。
 一方、中国市場へアプローチできる越境ECの市場規模は22年までに2兆5144億円(19年、経済産業省)と予想されており、今後も拡大が見込まれている。中国市場は、人口規模の大きさ、購買力の高さなど魅力が大きい反面、中国独自のインターネット環境の発展により、参入するには解決すべき課題が多く、簡単に始めることは難しいのが現状だ。
 バイドゥでは今回、日本と中国の架け橋的な存在となり、日本の優れた商品を中国消費者へ届けるため、企業が越境ECに参入しやすい中国向け越境ECプラットフォーム・百分百を立ち上げ、8月18日に正式にサービスを開始した。
 百分百は、日本で流通している良質な商品を中国人消費者に販売するプラットフォーム。
大手に限らず、中小や地方の企業が参画しやすいよう、初期投資を抑え出店することができる。また、中国で月間6億人が利用する百度検索エンジン、ビッグデータを活用することで、より精緻な広告誘導も可能となっている。
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