著者の猪野正哉氏は、各種イベントやワークショップで焚き火指導にあたり、テレビ番組で焚き火監修も行う焚き火マイスター。今回の教本である焚き火の本では、焚き火を非日常のものではなく、当たり前にあるものにしたいというビジョンのもとで活動している同氏が、焚き火に関する全てのノウハウを紹介している。
教本の中で狩野氏は、「焚き火と距離感は人間関係と似ている。簡単に言うならば、火とは家族のように接してあげればいい。燃え始めはかまってやらないとすぐ消えてしまうので、赤ん坊の面倒を見るように、よくあやしてあげる。<中略>熾火になって熟してくると、過去を振り返りながら穏やかに燃えて最後を待つ。<中略>火に対する配慮や気配りができるようになれば、人間関係でもめることもきっと少なくなるはずだ」(1章P31から抜粋)としている。
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