●注目ポイント1:保存袋を使った低温調理に対応
これまでのホットクックは、ジッパー付き食品保存袋を使った低温調理には対応していなかった。温泉卵や豆腐など食材をそのまま内鍋に入れて加熱するメニューは作れたが「保存袋に食材を入れてじっくり低温で加熱する」使い方は推奨されていなかったのだ。これは、保存袋が浮き上がり、蒸気口を塞ぐトラブルを回避するためだった。
新モデルでは内鍋に水と保存袋を入れ、付属の蒸しトレイを上にかぶせることで保存袋の浮き上がりが防ぎ、オフィシャルに低温調理ができるようになった。むしろいままでこの方法で低温調理できなかったことを忘れていたのだが、これでローストビーフやサラダチキン、自家製ツナなどを気兼ねなく作ることができる。
●注目ポイント2:ユーザー目線のレシピを使った自動調理
ホットクックの醍醐味といえば「自動調理」に尽きる。130種類の自動メニューと12種類の手動メニューを搭載するだけでなく、本体を無線LAN接続すれば「COCORO KITCHEN」レシピサービスが利用できる。
新モデルではこのレシピサービスから、ホットクックのユーザーコミュニティ「ホットクック部」に投稿されているメニューをダウンロードして自動調理できるようになった。
実際にいくつか作ってみたのだが、どれもテレワーク中の昼食にぴったりだった。なかでもお気に入りは、「じゃがいもとピーマンのオイスター炒め」だ。フライパンでも作れる料理ではあるが、ホットクックを使えば約15分の調理中にほかのことができるうえに、焦がしたり半生だったりする心配もない。
かなりシンプルな料理なので、最初は「わざわざホットクックを使わなくてもいいかな?」と思ったが、こうした調理工程が少ない料理でも利便性を感じられた。炒めている最中は、必要なときだけ飛び出す「まぜ技ユニット」が食材をかき混ぜてくれるので、焦げ付くことなく、味がまんべんなく染み込んでいた。
ほかにも、スープパスタやスイートポテトなどを作ってみたが、どれも日常的にホットクックを使えるような料理で気に入った。ホットクック部のレシピなら初めてホットクックを使うユーザーも肩肘張らない使い方を知ることができるはずだ。
●注目ポイント3:手入れがしやすいフッ素コート内鍋
内鍋に「フッ素コート」加工が施されたことで、汚れがこびりつきにくく、洗いやすくなった。これまでホットクックを使った際、たしかに汚れが落ちにくいと感じることがあったが、これなら心配する必要はない。オープンオムレツやじゃがいものガレットがメニューに追加されたのも納得だ。
ホットクックは使えば使うほどいいなと思える調理家電だ。
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