HA-KS2は、ダイナミック型のヘッドホン。小型バンドを採用し、重さは約110gの軽量でコンパクトだ。実勢価格は税込み2130円。
カラーバリエーションは、ピンク、レッド、イエロー、ミントブルーの4色。玩具のような鮮やかな色合いのほか、小さな子どもが舐めてしまうことを想定して、欧州玩具指令やCPSIAなどの認証を取得するなど、素材の安全性にもこだわっている。
サイズも7段階まで細かく調整できるため、子どもの成長に合わせて使える点も気に入っている。小さく折り畳むことはできないが、ヘッドバンドに隙間がほとんどないため指を誤って挟んでしまうこともない。これは、予測のつかない使い方をしてしまう子どもが扱う上で大事なポイントだ。
他にも、感心したのがケーブルだ。片側ケーブルで、0.8mと適度な長さのため絡まりにくい。小さい子どもは、映画などをみていると時に、もぞもぞと体勢を変えたりするため、使いやすさの上でも安全の上でもケーブルの絡まりにくさは大事だと思った。
実際に子どもに装着させてみると、耳にあたる部分にしっかりとクッションが入っているため、ぴったりフィットする。新幹線などで映画をみせているときには、通常のヘッドホンだと周りへの音漏れが気になるが、HA-KS2はすき間がないため大丈夫だ。
また、音量が大きくなりすぎないように設計されているため、子どもが音量を上げてしまっても音漏れなどの心配がないし、子どもの耳にも負担が少ない。
●大きな音が出にくい設計
同社によれば、子どもが間違ってボリュームを上げても耳にダメージを与えないように、出力音圧レベルを85dB程度に抑えているという。大人用のヘッドホンと比較してみたところ、大人用では耳が痛くなるような音量にしても、本機の場合は音が抑えられて耳が痛くならずに快適に聴けた。
音質については、さすがに高級ヘッドホンのような立体感は感じられないが、マーラーの交響曲を聴いてみると、高音楽器はもちろん、低音楽器の音もしっかりとバランス良く聴こえて、オーケストラの音の厚みが感じられた。子ども用のヘッドホンだが、音楽を十分に楽しめる性能だと感じた。
●付属のシールでカスタマイズして楽しめる。
製品には、4枚のシールが付属している。
シールを貼ると自分のものだとすぐに分かるため愛着がわくのか、座席などに置いてしまっても、「あ!ヘッドホン忘れた」とちゃんと気づき、自分で管理している様子を見て、思わず感心するほどだった。
本機はφ3.5mmステレオミニプラグ搭載。我が家では第五世代のiPadを使っているので、そのまま差し込んで使っている。また、2人で同じ音楽を聴いて楽しむときは、分配ケーブルに差して使っている。
●子どものためのヘッドホンを
大人用のヘッドホンやイヤホンを子どもが使うという方法もあるが、着け心地や子どもの耳への配慮を考えると、キッズ用のヘッドホンの方が安心だ。
繰り返しになるが本機は折り畳めない。しかし軽量でコンパクトな設計のため、鞄に入れてもそれほど邪魔にならない。またオンライン授業を視聴するときや、楽器の練習の時にも使っているため、キッズ用ヘッドホンが一つあると安心なので、ぜひ、おすすめしたい。(家電ライター・伊森ちづる)
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