●残高表示のひと手間のワケ
携帯キャリアが展開する「au PAY」や「d払い」、「楽天ペイ」は、ファーストビューのまま支払いや残高が確認できる。一方、PayPayはアプリの起動から決済可能になるまでのスピードは比較的早いが、残高を確認するには画面を一度タップする必要がある。会計を急ぐ場合、このひと手間が残高確認のハードルになってしまう。
それでもPayPayがファーストビューに残高を表示しない理由は、ファーストビューで残高を確認できるのは便利な反面、リスクもあるからだ。広報担当者は、「プライバシー保護の観点で、残高がすぐに表示されないようにしている」と説明する。具体的には、“財布の中身を第三者に覗かれてしまう可能性”を避けるためだ。財布の中身を後ろや横から覗かれるのは、確かに気まずい。
とはいえ支払い用のコードと残高をファーストビューで見たいという要望もあるので、ワンタップすれば裏返って表示する仕様にしているのだという。
着せ替え機能でデフォルト以外のデザインに変更していれば、赤丸の部分は裏返ることを示すアイコン(Tap)に変わるので少しわかりやすくなるはずだ。裏返る際の動作は、財布からカードを出す動きをイメージしている。
開発に負担はかかるが、残高表示を表示/非表示で選択できるようになれば、さらに便利になりそうだ。オートチャージに設定するのもユーザー側でとれる対策の一つだが、ついつい使いすぎてしまったり、オートチャージされる残高以上の買い物をする際に油断してしまったりと懸念は残りそうだ。
PayPayは6月16日にアプリのデザインを大きくリニューアルした。ファーストビューのうちに決済機能の占める割合を少し減らし、「Uber Eats」や「ピックアップ」といった便利機能を強調するようにした。PayPayが目指す「スーパーアプリ」を体現したデザインだ。PayPayは今後も直感的、視覚的にわかりやすく工夫して、より良いユーザー体験を日々検討しているとのこと。今後のアップデートを楽しみにしたい。(BCN・南雲 亮平)
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