週刊BCNは10月19日、オンラインイベント「BCN Conference 2021 秋 オンライン」を開催している。ライブ配信スタイルのイベントで、「日本のニューノーマルを切り拓くITビジネスエコシステムの在り方を考える」を主要テーマとして、週刊BCNが創刊40周年の節目であることから規模を拡大。
「BCN Anniversary Week」として、22日までの4日間にわたって開催される。テーマは、19日と20日、22日が「ニューノーマルな働き方を支えるソリューション」、21日が「ハイブリッドクラウド時代のITインフラストラクチャ」となっており、計27コマで講演や活発な議論が展開される。

●いま企業が取り組むべきDXとは
 初日の19日、IT批評家の尾原和啓氏による基調講演「変わる日本のIT環境、いま企業が取り組むべきDXとは~すぐに始められるデジタル変革と、ITベンダーに求められること~」で開幕。尾原氏は冒頭、有識者の言葉を借りながら「通常のデジタル化だけがDXではない」「周りが後退するくらい前進することが重要」と指摘。また、コロナ禍によるニューノーマル時代の到来などで日本のIT環境が変化を続ける中、ユーザー企業に選ばれるDXとは何かを、中国・アジアなどの先進事例を紹介しながら解説した。
 さらに、“DX2回戦”に突入していると説明。これまでネットを中心とした“空中戦”だったが、これからはリアルが重要となる“地上戦”での競争になるという。「空中戦は先行ケースが世界中どこにでもある。地上戦を制すれば局所で勝てる」と説明するなど、ITベンダーがユーザー企業に寄り添い、ビジネスを進めていくために必要なポイントなどについても考察した。
 初日はほかにも、サイボウズ、Dropbox Japan、日本コンピュータシステム販売店協会、エクスジェン・ネットワークス、サイオステクノロジー、ブライトコーブ、ビズリーチがニューノーマルな働き方を支えるソリューションをテーマに講演する。
●DXの核心と課題
 20日は、東京大学未来ビジョン研究センターの客員教授で経営共創基盤のシニア・エグゼクティブ・フェローである西山圭太氏による基調講演「DXの核心と課題」を皮切りに、ウェブルート、日本HP、総務省、Chatwork、アルプス システム インテグレーションなどがニューノーマルな働き方を支えるソリューションの動向について講演。パネルディスカッションとして、「大手MFPメーカー座談会」を予定している。

●AIとIoTの組み合わせで拡がるビジネスの可能性
 21日は、国立大学法人電気通信大学の副学長で大学院情報理工学研究科、人工知能先端研究センター教授である坂本真樹氏の基調講演「ニューノーマル社会に最大限活用したい!AIとIoTの組み合わせで拡がるビジネスの可能性」をはじめ、NTTテクノクロス、ソフトウェア協会、CIOシェアリング協議会がハイブリッドクラウド時代のITインフラストラクチャを解説する。
●世界の経営学からみるDXへの視座
 最終日の22日は、早稲田大学大学院早稲田大学ビジネススクール教授の入山章栄氏による基調講演「世界の経営学からみるDXへの視座」で始まり、シュア・ジャパン、ピー・シー・エー、慶應義塾大学、インディビジョン、ヒントワークス、サイバーリーズン・ジャパンがニューノーマルな働き方を支えるソリューションについて説くほか、週刊BCN編集部による「おさらいセッション」も実施する。
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